校則に定める身だしなみへの言及は人権侵害だと弁護士でもある保護者が民事調停申し立て

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校則にケチが付いても文科省や現場の反応は「のれんに腕押し」なので、とうとう民事調停で決着を付けようとしている弁護士が登場しました。

毎年12月4日から12月10日までを「人権週間」として学校でも学びの幅を広げているようですが、所詮はポーズであることが露呈することも時間の問題かもしれません。

ポスターなどを作らせてコンクールに応募したりするのが大体の活動内容なのですが、そんな薄い内容なので、当の教師や旗振り役の教育委員会らも実はよく解ってない可能性が高いのではないかと疑いを持っているわけですが・・・。

今回は民事調停を申し立てしたという話題にスポットを当ててみました。

申し立ての内容

まあ、どの学校の校則も、人権を蔑ろにしていたような時代からの流れで、今に至っている部分が多いと思われるにも関わらず、頑なに改めようとしない学校現場、自治体および教育委員会は、何をどうしたいのでしょうか?

埒が明かないと判断した弁護士は、自分の土俵で決着を付けたかったのかどうかは知りませんけど、動きの遅い連中を動かすには格好の場所と言えるでしょう。

そもそもの弁護士の申し立てのきっかけは、

「どのような身だしなみをするかは基本的に自由。権利を軽視している」と感じたという。

ことだったので、放っては置けなかったと見受けられます。

さて教育委員会は、どう対応してくるでしょうか?

教育委員会の方も、きっと人権派と呼ばれる弁護士を味方に付けて、徹底抗戦することでしょう。

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現時点での教育委員会の見解

制服の義務について学校に問い合わせたところ、

「強制できないが指導する」

という回答があったそうですが、見解を示した教育委員会もヒドいですよ。

完全に時代錯誤ですし、経済的な観点がトチ狂ってます。

その見解とは、大きく2つ。

  • 子どもたちの一体感の醸成といった教育的効果
  • 服装にかかる経済的な負担の軽減

前述の「強制ではないが指導する」という学校の立場と見事に連動してますよ、余計なことだけにはね。

制服で一体感の醸成ってどこで必要?

お役所的で全く具体性が見られないボンヤリとした回答は見事としか言いようがありません。

皮肉なのですが、褒められていると勘違いする人もいそうで怖いです(汗)

一体感を醸成して、どこでその成果を発揮するのでしょうか?

全く理解に苦しむ回答です。

多様性を完全にシカトした見事な返しをする現場では「人権週間」について、えらそうに講釈を垂れるという矛盾に気付かない集団です。

すごいですねぇ・・・

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制服はお高いんですのよ?

これも的外れな回答なのですが、制服っってめっちゃ高いんですよ。

中高と制服が指定されたならば、都合、数十万は必要になりますので、服装にかかる経済的な負担の軽減というのは完全に詭弁に過ぎません。

世の中、知らなさすぎ。

ちなみにこれは我が娘の制服その他モロモロの請求書でございます。

締めて114,480円です。

どこが経済的負担の軽減に繋がっているのか、ぜひ、お示し頂きたいところですが、多分、逃げ回ってロクな対応はしないのは解っています。

購入を強いておきながら就学援助でオトす

3年間で12万円、1年間に4万円、1ヶ月約3,330円だから安いでしょと、向こうさんの理論は目に見えてるのですが、制服って汚れるんですよ。

そしてね、思春期って身体も成長するんですが、その辺は一切、考慮に入れてないから知らぬ存ぜぬという事務対応に終始するわけです。

子どもたちと言っておけば、寄り添ってるように見えるからシメシメと思ってるだけかもしれないですよね、向こうさんは。

それでいて、これぐらいの負担を強いておきながら、経済的に負担が大きいご家庭には就学援助がございますって書類を配るわけですから、もう意味不明です。

やり方が闇の世界。

まとめ

「校則に定める身だしなみへの言及は人権侵害だと弁護士でもある保護者が民事調停申し立て」という話題を取り上げました。

校則という言葉を聞くと反射的にムカつくんですよね・・・。

それでは全くダメなのは理解していますので、記事上で醜く吠えるしか無いわけですが・・・(汗)

大半の教職員は真摯に向き合って頂ていると言いたいところではありますが、それすらも半分しか信用してない状況です。

だって数十年、変わってないのですから、これからも変わらないでしょう。

何度でも言いますが、公教育(義務教育)の未来は暗いとしか思えません。

参照

「身だしなみ校則は人権侵害」 父親の弁護士が民事調停を申し立て(朝日新聞デジタル) – Yahoo!ニュース

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