これからの住宅ローンはどう組む?どう返済する?金利タイプと借入額の目安・返済期間について

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住宅ローン金利がじわじわと上昇する中、これからの住宅ローンはどう組むのが良いのでしょう?また、いま借り入れ中の人は、どう返済すればいい?金利タイプと平均的な返済期間、借入額の目安などを参考に、返済プランを考えてみましょう。

住宅ローンの借入額の目安と年収

住宅を購入する際はほとんどの方が住宅ローンを組むことと思います。

では、住宅ローンの借入額は、年収に対して何倍程度が目安なのでしょうか。

一般的に、住宅ローンの借入額の目安は、年収の5~7倍程度が適切と言われているようです。

例えば年収500万年なら、2500万~3500万円が、借入額の目安となります。

これ以上高い家を買いたい場合は、頭金を作ることで購入可能です。

ちなみに、住宅購入時は頭金なしでも購入できますが、多くの方は購入価格の10~20%を頭金として用意しているようです。

ただし、貯金の全てを頭金に支払うことはおすすめしません。

少なくとも、生活費の3ヶ月から半年くらいの貯金は、残しておくことをおすすめします。

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住宅は何歳で購入し何年かけて返済する?

はじめての住宅を購入する場合、何歳くらいで購入するのか気になるところですよね。

始めての住宅購入は、30代・40代で購入する人が大半です。平均すると、ちょうど40歳くらいで購入する人が多いようです。

一般的には35年間のローンを組み、途中で繰り上げ返済するという人、退職時に退職金で残りを一括返済する人、というのが多いようです。

とは言え、35年のローン返済期間中には、子供の学費など、多くのライフイベントも控えています。

なので、さほど繰り上げ返済はできないのが大半のようです。

ただし、40歳で住宅ローンを組み、そこから35年かけて返済するとなると、完済時は75歳となってしまいます。

今の状況だと、定年後も10年間は住宅ローンを支払うことになりますので、収入が減る定年後の生活はかなり負担が大きくなることが予想されます。

そのためには、借入額をなるべく減らすことで月々の返済額を少なくし、可能であれば繰り上げ返済をして、定年までに完済を目指したいところです。

特にこれからは終身雇用が難しくなるので、退職金は親世代と比べると期待ができません。

住宅ローンを組む際には、ライフイベントをシミュレーションし、慎重に借入額を決定しましょう。

住宅ローンの金利タイプ

住宅ローンの金利タイプには、大きく次の3つのタイプがあります。

  • 全期間固定金利型
  • 固定金利期間選択型
  • 変動金利型

それぞれにメリット・デメリットがあります。

全期間固定金利型

借入れ期間中は金利が変わらないタイプです。

完済までの毎月の返済金額が決まっているため、返済計画が立てやすく、無理をしない額でローンを組めば安心していられます。

ただし、変動金利型に比べると、全期間固定金利型の方が金利が高めに設定されています。

借入時の金利が維持されるため、比較的安い金利で借りれた場合は、長い年月の間で変動金利型より金利が低くなることもあり得ます。

固定金利期間選択型

契約時に2年、3年、5年、10年といった期間のみ、金利を固定するタイプです。

固定期間が終了した後は、改めてその時の金利状況から変動金利型にするか、固定金利型にするか再選択することができます。

返済開始後の金利変動の流れを見つつ、固定期間後に金利タイプを再選択できるため、わりとリスクも少なく時代に沿ったお得な金利タイプを選ぶことができます。

変動金利型

経済情勢により半年ごとに金利が見直されるタイプです。

返済額が通常金利変動とともに見直されます(元利均等返済の場合は5年ごとの見直しが一般的)。

同時期で比較した場合、固定金利型に比べると金利が低く、月々の返済額が少なく済みます。

これまでは金利の低い時代が続いていたため、多くの方が変動金利を選択していました。

しかしここに来て、金利が上昇傾向にあるため、今後は大きく金利の変動も起こることを考慮に入れて選択する必要があるでしょう。

金利の上昇度合いによっては利息部分が増加することで、当初の返済額を大きく上回り、場合によっては返済不可に陥る危険性もあります。

予め、短期間で繰り上げ返済するつもりの方にとっては、リスクも減るのでメリットは大きいでしょう。

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繰り上げ返済とリフォームローン

長期にわたり住宅に済み続けると、経年の劣化によりリフォームの必要性も発生します。

リフォームを現金で支払うことが可能であればよいのですが、リフォームローンを組む場合は少し考える必要があります。

もしも、住宅ローンの繰り上げ返済を考えているなら、この資金をリフォームローンに充てたほうが、金利の差を考えるとお得になるからです。

住宅ローンは他の目的のローンと比べ、驚くほど低く設定されています。このメリットを活かし、住宅購入に伴い途中発生するリフォーム料金のことも考えて、返済プランを練ることをおすすめします。

まとめ

いまじわじわと住宅ローンの金利が上昇してきています。

これから住宅を購入しようと計画されている方は、先輩の意見をあまり鵜呑みせずに、これから起こるであろうことを予測しながら冷静に購入計画をたてることをおすすめします。

同じ給料の先輩が購入した家と同額の家なら自分にも払えるはず!なんて、安直に考えていたら、痛い目にあいますよ。金利が上がるということは、それだけたくさん支払う必要があるということですからね。

ちなみにアメリカでは、日本での融資限度額の半分程度しか貸してくれないそうです。これまではそれくらい日本は融資の基準が緩かったわけですが、それは年功序列と終身雇用がベースにあったからでしょう。

しかし時代は変わりました。そういうことも頭の片隅に入れながら、借入額を決めると破綻しない返済プランを立ててください。住宅販売業者の口車に乗せられて、無理なローンを組まないようくれぐれもご注意を!

また、現在変動金利で購入し、この先も長い返済期間があるという方は、金利の変動を常に追うようにしてください。

途中で破綻しないためには、余裕資産で繰り上げ返済をした後に固定金利に切り替える、といったことも一考かと思います。

何れにせよ悩んだら、銀行やファイナンシャルプランナー等に相談してみることをおすすめします。

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