いま都市部でネズミが増えている!害獣となるネズミの種類と被害 駆除方法・嫌いな匂いとは?

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コロナによる飲食店の制限が解除されたいま、再び都市部の繁華街を中心にネズミが増殖しているそうです。ネズミはさまざまな被害をもたらし、中でもさまざまな病原体を運ぶ衛生的被害が問題となります。そんな害獣であるネズミの種類や習性、駆除方法、嫌いな匂いなどについて解説します。

都市部でネズミが増加中

いま都市部の繁華街を中心に、ネズミが増えているとのことです。

ネズミは衛生環境が悪くエサの豊富な場所を好んで移動すると言われています。

コロナによる飲食店の制限が解除され、街に人々が戻り始めたため、路地裏などにエサとなる生ゴミなどが増えたことにより、再び都市部でのネズミ増加に繋がっているのではないかと考えられます。

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害獣となるネズミの種類

ネズミと一言で言っても、害獣となるネズミには大きく3種類が存在します。

それは、

  • ドブネズミ
  • クマネズミ
  • ハツカネズミ

です。

なかでも繁華街等で繁殖しているのは、ドブネズミとクマネズミです。

ドブネズミ

ドブネズミはネズミ科クマネズミ属の大型種で、体長は25センチ程度で、耳が小さめです。茶色と灰色とが混ざったような体の色をしています。

主に夜間の繁華街の裏道など、ゴミ捨て場でゴミを食い荒らします。性格は攻撃的で、ときに人を噛むこともあるようです。

あまり高い所に登るようなことはなく、湿地を好むため下水溝や河川の土手などに巣穴を掘り住んでいます。

ドブネズミは泳ぎが得意で動物性たんぱく質を好みます。市街地では基本的に天敵がほとんどいません。

クマネズミ

クマネズミはネズミ科クマネズミ属の大型種で、体長は15センチ程度、体の色は黒や灰褐色で大きな耳と長いしっぽを持っています。

垂直な動きが得意なため、外壁のパイプなどを伝い住宅の高層階にまで移動し、住宅内にまで侵入してきます。巣は乾燥した高いところに作ります。

臆病で警戒心が強く、学習能力が高いのが特徴です。

クマネズミは穀物や野菜・果物、昆虫などを好んで食べます。天敵はヘビや猫、イタチなどです。

ハツカネズミ

ハツカネズミはネズミ科ハツカネズミ属の小型種で、短毛で黒や白、灰色をしています。

体長は10センチ以下で耳が大きく、好奇心が強いもののわりと穏やかな性格です。

自然環境に近い場所にある倉庫や工場、商店などの建物内に巣を作ります。

ハツカネズミの好物は、クマネズミ同様、種子や穀物、野菜・果物昆虫などです。天敵はヘビや鳥などです。

ネズミによる被害

ネズミは夜行性のため、昼間は活動しません。日没後と夜明け前に活発に活動します。

ネズミによる主な被害には、

  • 衛生的被害
  • 都市機能の被害
  • 経済的被害

の3つがあげられます。

建物の配線や電子基板などがネズミにかじられることで、火災の原因となることもあります。

なかでも衛生的被害にあたいする、感染症の被害には十分な注意が必要です。

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ネズミが運んでくる病気

不衛生なネズミは様々な細菌を運んできます。その代表的なものが、次の病気です。

サルモネラ症

ネズミの糞や尿にサルモネラ菌が多く含まれています。

このネズミの糞や尿食べ物や手などに付着し、知らずに口にすることで、サルモネラ症を発症します。

サルモネラ症の症状としては、下痢や嘔吐です。症状が酷い場合には、死に至ることもあります。

レプトスピラ症

ネズミの尿には病原性レプトスピラという菌があります。

これが口や傷ついた皮膚などから体内に侵入すると、レプトスピラ症に感染します。

レプトスピラ症の症状は、風邪のような軽いものから、黄疸や出血、腎障害を伴う重症型まで多彩です。

一定の潜伏期を経たのち、発熱、悪寒、頭痛、筋肉痛、腹痛、結膜充血などが生じます。

発症後は4~6日目に黄疸や出血が現れます。

鼠咬症(そこうしょう)

モニリフォルミスや鼠咬症スピリルムなどに感染したネズミに引っ掛かれたり、咬まれたりすると、鼠咬症を起こします。

症状は、引っかかれたり咬まれたりした部分に激しい炎症が起こり、潰瘍ができます。

ときには合併症が起こって気管支炎を発症する場合もあります。

アナフィラキシーショック

ネズミに噛まれた場合もアナフィラキシーショックが起こることがあります。

アナフィラキシーショックはアレルギー反応で、じんま疹や腹痛・嘔吐、呼吸器困難、意識障害などの症状を起こすことがあります。

ネズミの駆除方法

ネズミを駆除するには、

  1. 餌を絶つ
  2. 通路を遮断する
  3. 巣を作らせない

の3点が基本となります。

しかし繁華街など商業施設が集まったエリアでは、このような対策を一斉に取ることは困難でしょう。

駆除をするなら、地域で協力をしながら、害獣駆除業者とともに薬剤を使った一斉駆除を行う必要があります。

個人宅で行うのなら、ネズミの嫌う臭いがするものを、ネズミの出そうな場所に設置すると良いでしょう。

ネズミはミントやハッカ、ユーカリなどのハーブ系の臭いや、ユリ、わさびなどの強い臭い、防虫剤にも使われるクスノキや樟脳の臭いなどを嫌います。

ネズミ用の忌避剤として販売されている駆除グッズにも、そうした匂いが使われています。

まとめ

コロナによる飲食店の制限が解除されて以降、都市部の繁華街を中心にネズミが増殖し始めています。

繁華街等で繁殖しているネズミの種類は、主にドブネズミとクマネズミです。

ドブネズミは路地裏のゴミ場や排水溝を、クマネズミは壁を伝って住居にまで侵入してきます。

ネズミによる被害として気になるのが、病気の感染です。ネズミは不衛生なため、様々な病気の媒介原因となります。

ネズミによる病気には、サルモネラ症やレプトスピラ症、鼠咬症、アナフィラキシーショックなどがあります。

ネズミを駆除するには、餌を絶つ、通路を遮断する、巣を作らせないの3点が基本となりますが、繁華街など商業施設が集まったエリアでこのような対策を一斉に取ることはなかなか難しいのが現実です。

そのため、地域一体となって害獣駆除業者とともに、薬剤を用いた一斉駆除を行う必要があります。

個人の家にネズミを寄せ付けないようにするには、ミントやハッカ、ユーカリなどのハーブ系の臭いのものを部屋に置くとよいでしょう。

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