高齢者はフレイルに注意!フレイルになるとどうなる?原因・チェック・予防法 高齢者は〇〇を食べよう!

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高齢になると注意すべきことに「フレイル」があります。フレイルとは何なのか、フレイルになるとどうなるのか、その原因やチェック法・対策などをお伝えします。高齢者こそ〇〇を食べよう!

高齢者はフレイルに注意!

近年、「人生100年時代」と言われるようになり、以前と比べても人生がより長寿となっていると言われています。

特にここ日本は世界で最も平均寿命の高い国で、かつ健康寿命でも世界一となっています。

もちろん長生きということは喜ばしいことですが、それは「元気である」「体が動く」ということが前提であり、寝たきり状態で長生きしても、あまり嬉しくありませんよね。

そこで高齢になってより大事となってくるのが健康状態なわけですが、高齢になるにつれ体はどんどんと衰えていき、やがて介護を必要とする要介護へとなります。

その健康な状態と要介護の状態の間に、「フレイル」と呼ばれる中間的状態があり、その兆候というものがわかるようになってきました。

つまり、フレイルが進まないように注意をしていけば、要介護になることなくいつまでも元気に過ごせるというわけです。

では、フレイルにはどういった兆候が見られるのか、どのような対策を取っていけばよいのか、ひとつずつ見ていきましょう。

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フレイルとは

フレイルとは、健常な状態から要介護になる間の中間段階のことで、「虚弱状態」のことを指します。

人は誰しも加齢に伴い、

  • 筋力の衰え
  • 疲れやすくなる

といった状態になります。

そうなると、出かけるのが億劫になり、家に閉じこもりがちとなり、体を動かさないので更に筋力は弱まるといった負のスパイラルに陥り、やがて要介護となっていきます。

脳疾患や転倒などにより、いきなり要介護となることもありますが、実は高齢者の多くはフレイルを経て徐々に要介護状態になるのが一般的です。

フレイルが進むと身体的な問題だけでなく、出かけない、人と会わないということから、うつや脳機能の衰退なども起こりやすく、そうしたことが複合的に作用して社会生活がままならなくなり、要介護生活へとなっていきます。

フレイルが進むことで、肉体的にも精神的にもダメージに対する回復力も弱まってしまうため、いかにフレイルにならないか、フレイルを進めないようにするかといった対策がとても大事になってきます。

そのためにも、フレイルの兆候を知り、早期発見により早期対応することで、生活機能の維持や回復を目指すようにしましょう。

フレイルの兆候

フレイルになると次のような兆候が現れます。

  • 体重減少
  • 食欲低下
  • 筋力低下
  • 握力低下
  • 疲労感の増加
  • 歩行速度の低下
  • 運動習慣の減少

まず大きな兆候として、体重の減少です。これは食欲の低下とも密接な関係があります。

加齢に伴い筋肉量や筋力が減少すると基礎代謝量が低下します。すると1日に消費されるエネルギー量も減少するので食欲も低下します。そのため体重が減少するわけです。

フレイルは65歳ころから起こり始めるので、65歳以上の方で何もしていないのに体重減が6ヶ月間に2~3kg以上減り続けていると言う場合は、ダイエットできたと喜んでいる場合ではなく、フレイルが起きていることを疑い対策を取る必要があります。

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フレイルのセルフチェック

フレイルが起き始めているかどうかは、以下のチェック項目を調べることでわかります。

  • 直近6ヶ月で2~3kg以上の体重が減少した
  • 握力が男性で26kg以下、女性で18kgである
  • ここ2週間、理由もなく疲れている
  • 通常の歩行速度が1.0m/秒以下(1分間に60メートル以下しか歩けない)

これらの項目のうち、2つ以上該当するものがあれば、既にフレイルが起きている可能性が高いです。

該当項目が0個であれば、問題はありませんが、1個でもあればフレイルには至らないまでも、その前段階にあると考えられ注意が必要です。

また、普段から「軽い運動や体操をまったくしていない」「定期的な運動・スポーツの習慣がない」といった人の場合も、要注意です。

なにか体を動かす習慣を持つよう、今日からでも始めてください。

フレイル対策

ではフレイルにならないようにするには、普段からどういった対策を取ればよいのでしょうか。

それは、

  • 人と会う
  • 出かける
  • よく食べる
  • 運動をする
  • 楽しみを持つ

を意識的に行うことです。

若いうちは食べ過ぎなども気にする必要がありますが、65歳を過ぎたら、あまり気にせず好きなものを食べることはとても大事だと言われています。

人は好きなものを食べると幸せな気持ちになります。これは精神的にもとても良い効果があります。

最近では高齢者こそお肉をたくさん食べたほうが良いとも言われています。お肉は筋肉を作るもとになりますし、体重減少を防げ、エネルギーもアップします。

人と会ってお喋りをするのも、出かけることに繋がりますし、気分転換にもなるのでおすすめです。

なので65歳を過ぎたら、友人と一緒に食べ歩きを趣味にするというのは、実はこれらすべてを満たすとても良い習慣となります。

定年すると年金ぐらしなので質素に暮らさねばと家から出なくなりがちですが、これはフレイルを助長することに繋がるので避けなければなりません。

上手にやりくりをして、出かける習慣を作りましょう。

まとめ

人が健康状態から要介護になる過程には、「フレイル」という状態があります。フレイルとは「虚弱状態」を意味します。

フレイルは65歳を超えた頃から現れ始めます。

フレイルの兆候には、

  • 体重減少
  • 食欲低下
  • 筋力低下
  • 握力低下
  • 疲労感の増加
  • 歩行速度の低下
  • 運動習慣の減少

などがあります。

普段から運動習慣のない人は、フレイルの現れが早い傾向にあります。

  • 直近6ヶ月で2~3kg以上の体重が減少した
  • 握力が男性で26kg以下、女性で18kgである
  • ここ2週間、理由もなく疲れている
  • 通常の歩行速度が1.0m/秒以下(1分間に60メートル以下しか歩けない)

といった項目に1つ以上該当する場合は、フレイルが起き始めている可能性が高いです。

フレイル対策は、

  • 人と会う
  • 出かける
  • よく食べる
  • 運動をする
  • 楽しみを持つ

を意識的に行うことです。

これらを満たすのに最も良い習慣が、友人と一緒に食べ歩きをすることです。

ぜひ週に一度は友人とともに、大いに食べ、おしゃべりし、歩き回るようにしましょう。

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