どうして図形の問題を必死に学ばなければならないの?この学びの発端やきっかけはいつなの?

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さて、数学をなぜ、学ばなければならないのかシリーズの第二弾です。

シリーズと言っても、今後は続くかどうかわかりません。

数学を苦手としている我が子に向けて、少しでも意識改革をということで話した内容を再現しているだけなので、一般受けはしない可能性が(汗)

数学という文字を見たり、言葉を聞いたりするだけで、顔が歪んでしまう人もいるわけですから、しつこくはしないつもりです。

だけども学校で学ぶことの根拠とか、知りたいではありませんか。

純粋に未成年の主張として「将来、どこで役に立つのか」という疑問は、非常に重みのあるものだと思います。

それに少しでも答えられるよう、今回は、図形について言及します。

図形の苦手を克服

図形に関しては、小学校から学びはじめます。

いや、認識させるという意味では、幼稚園とか保育所のレベルでもやってますよね、お絵描きとかで。

パズルも認識させるひとつの方法ですしね。

ところが中学校から、しきりに面積を求めさせる機会が多くなります。

平面の図形だけならまだしも、立体の図形にまで及びますから、脳内で立体を描くことが苦手な人は、苦痛な時間と言えるかも。

高校入学の試験においては、図形の問題は攻略が必須で、しかも配点が大きいですよね。

筆者も昔、高校受験を控えた女の子の家庭教師をしていたとき、空間図形を理解させるのに苦労しました。

立方体を切った平面の形を想像することが苦手で、紙で作った模型を見せたり、豆腐を切って表面を見ろというような指導で、何とか改善させたものです。

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なぜ図形の面積を求めるのか

ありきたりですが、避けて通れないのが面積を求める問題への耐性が無ければ、高い点数は取れません。

面積の求め方は公式があるので、当てはめていけば良いわけです。

ところがどうして面積を求めるのかということについての回答は、教科書には載っていません。

先生も説明は、ほぼしないと思われます。

あくまでも筆者の推測でしかありませんが、その昔、農民から年貢を徴収する際に、田畑の広さをもとに課税していたとすると、正確な面積が必要です。

では、誰が面積を求めていたのかと言えば、確か算術士というお寺で算数や数学を教えまわっていた人がいて、その本人や生徒さんがやっていたと考えます。

つまり寺子屋ですよね。

当時のお寺は、単に信仰を司るだけの場所ではなくて、今でいう公民館や会議室のような機能もありつつ、住職はコーディネーターのようなこともやっていたと考えます。

延滞の利息計算

お寺が税務署とまでは言いませんが、課税の目付役だったとしたら、納税できない農民への延滞料金(延滞米?)の計算もしなければなりません。

さらには、江戸時代は両替商といった、今でいう銀行の役割を果す店がありましたから、算術士の価値は相当に高かったと推測しています。

もうひとつ、寺銭(てらせん)という言葉がありますが、これは、お寺が賭博の舞台として提供されていて、その場所代のことを指していました。

話を少し戻しますが、田畑の正確な面積を導き出すことは、公正さを保ち、不公平感を鎮める目的もあったのかなと考えます。

つまり測量の技術も、この時代にはすでに確立されていた可能性はありますね。

図形や測量は幾何学の分野ですから、将来、不動産業などを営む場合においては、役に立つときがあるのではないかと思います。

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大工も図形は必須

江戸時代は火事が起こると、とても大変だったようですね。

木造の長屋が至る所にあるわけですから、延焼し放題とも言えます。

ましてや火消しも水を噴射するより、延焼を防ぐ意味で解体していくことが優先されていたわけですから、さぞ、当事者の絶望感といったらなかったのではないでしょうか。

再建するにはお金も必要ですが、何より大工の出番。

大工さんも設計図を頭の中に叩きこんで、家を組み立てていたと考えます。

なにしろ設計図なしには建物はできないわけですし、材料がどれぐらい必要なのかも見積もりできません。

ゆえに建築分野において図形は切っても切れない関係ですから、面積を求めるだけでなく、角度を含めた構造計算においても、無視できないものです。

まとめ

「どうして図形の問題を必死に学ばなければならないの?この学びの発端やきっかけはいつなの?」というテーマで、図形について書きました。

図形の面積を求める勉強は、なぜ必要なのか、将来の役に立つのかというのは、前回の数列よりはイメージできるはずです。

面積は求めなくても、ケーキを半分に分けるといったことが上手くできないと、揉めてしまいます。

目見当ですが、測量してナイフを入れるということは、ケーキの表面を図形として見ているからです。

めちゃめちゃ役に立ってますよ、図形を学ぶことって。

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