バイナリーオプションとは何のこと?ややマニアックな印象の投資についてしくみを簡単に解説
一昔前までは、投資と言えば、株式投資や投資信託がメインでしたが、今では多様な投資が個人向けにもオープンになっています。
その中でも、馴染みが薄い投資としてバイナリーオプションがあります。
バイナリーオプションは、非常に単純な形式の金融取引方法で、ある資産(例:株式、通貨、商品)の価格が、ある期間内に上昇するか下降するかを予測することがベースです。
一方で、相変わらず「簡単に儲かる」という文言で、バイナリーオプションを紹介するメディアもあることから、金融庁でも注意喚起がなされています。
そこで今回は、バイナリーオプションについての解説です。
もくじ
バイナリーオプションとは
少し詳しく解説します。
非常に単純な形式の金融取引方法ですが、投資する際は以下の要点が重要となります。
- 資産の選択
まず、取引を行う資産を選択します。これは株価、為替レート、商品価格などが該当します。 - 期限の設定
取引の期限(有効期間)を設定します。これは短期間(数分から数時間)または長期間(数日から数週間)にわたることがあります。 - 予測の立て方
予測を立てるには、資産の価格が期限までに上昇するか下降するかを選択します。この予測を「コール(上昇)」または「プット(下降)」オプションと呼びます。 - 投資額の設定
取引にかける金額を決めます。これは投資額と呼ばれ、事前に設定された額になります。 - 予測が的中した場合
もし予測が的中すれば、利益を得ることができます。一般的に、的中すると元本に利益が加わった額を受け取ります。 - 予測が外れた場合
予測が外れた場合、投資した金額の一部または全部を失うことになります。
そのシンプルなしくみから、短期間で取引を行うことができ、初心者にも理解しやすいとされています。
ただし、リスクも高く、正確な予測が難しいため、慎重に取り組むことが重要です。
バイナリーオプション取引のリスク
バイナリーオプション取引にはいくつかの重要なリスクが存在します。
これらのリスクを理解し、適切に対処することが重要です。
以下に、バイナリーオプション取引の主要なリスク要因を挙げてみます。
- 損失リスク
バイナリーオプション取引では、予測が外れた場合に投資した金額の一部または全部を失う可能性があります。つまり、取引で使用した資金は完全にリスクにさらされます。 - 予測の難しさ
市場の価格は予測が難しいことがあり、短期間内の価格変動は特に不安定です。正確な予測をすることは難しく、運の要素も関与します。 - 時間制約
バイナリーオプション取引には期限が設定されており、その期限までに正確な予測を行わなければなりません。時間内に予測が的中しないと、利益を得ることができません。 - 手数料とスプレッド
取引プラットフォームやブローカーは、取引に関連する手数料やスプレッド(買値と売値の差)を課すことがあります。これらのコストは利益に影響を与える可能性があります。 - 詐欺や不正取引
一部の不正なバイナリーオプションプラットフォームやブローカーが存在し、投資家を騙す可能性があります。信頼性のあるブローカーを選ぶことが重要です。 - 過度のレバレッジ
レバレッジを用いて取引を行うことができ、小額の証拠金で大きなポジションを取ることができます。しかし、レバレッジを誤って使用すると、損失が急速に膨らむ可能性があります。 - 感情のコントロール
バイナリーオプション取引は非常に迅速で短期的なものであり、感情の制御が難しいことがあります。感情的な取引決定は損失を招く可能性が高まります
知識の継続的な向上と経験を積むことが、リスク低減につながりますが、個人的には「使わない」「参加しない」という考え方もありかなと感じます。
無登録業者に要注意
もっともマズイのは、無登録業者と取引してしまうことです。
金融商品取引法上、バイナリーオプションは店頭デリバティブ取引に該当します。
ざっくり言えば、国内でバイナリーオプション取引を業として行うときは、金融商品取引業の登録が必要です。
ゆえに、取引を始める前には、金融商品取引法の登録を受けている業者かどうかを確認することからスタートします。
金融庁のホームページに、登録業者の一覧が公開されているので、目を通しておくとよいです。
まとめ
「バイナリーオプションとは何のこと?ややマニアックな印象の投資についてしくみを簡単に解説」というテーマで、バイナリーオプションについて書きました。
個人的にはギャンブル要素を含んだ投資だと考えているため、一切、取引はしない種類のひとつです。
この投資を否定しているのではなく、性格的に合わないという程度のものですから、もし、興味関心があるならば、自己責任の下で慎重にスタートすればよろしいかと。