どんな依頼もなんとかする!クリエイティブディレクターが注目されている いったいどんな仕事?
どんな依頼もなんとかするお仕事、「クリエイティブディレクター」という職業が注目されているようです。いったいどんなお仕事なのでしょう?企業の救世主とも言われるクリエイティブディレクターについて、ご紹介していきます。
もくじ
どんな依頼もなんとかしてくれる人
企業や個人が抱えてる仕事の課題において、どんな依頼もなんとかしてくれる。そんな人がいたら良いですよね。
ビジネスを行ううえで、様々な課題や問題が次々と発生します。
チームを作って解決を図ろうとしても、なかなか解決できなかったり、そもそもの問題を見いだせなかったり。
力を合わせればなんとかなる!なんて思っても、実際はそうは行かなかったりすることも多々あります。
特に昔の考えの会社では、課題や問題を社内の人材だけで解決しようと思いがちなのですが、そこに問題を解決できる能力のある人がそもそもいなかったら、いくら頑張っても解決はできません。
更に禁煙では戦略も複雑化しており、昔と同じことをしているだけでは、業績はどんどん落ちていく厳しい時代です。
そうして課題や問題が解決できないことで、そのプロジェクトが停止となり、せっかくのビジネスチャンスを失ってしまったり、場合によっては会社の存続が危ぶまれたり。
なので、最近では大きな企業でも、問題解決に必要なメンバーを引き入れるといったことを行い始めています。
ただ、どんな人を引き入れたら上手く回るのか、どういったことを行えば課題や問題が解決できるのかといった、そもそもの方向性が打ち出せなければ、ほかから必要な人を引っ張ってくることさえできません。
そこで登場するのが、どんな悩みもなんとかしてくれる、クリエイティブディレクターという人です。
そんなスーパーマンみたいな存在に気づいた企業は、クリエイティブディレクターに相談して、自社の課題や問題を一緒に解決してもらうわけです。
クリエイティブディレクターとは?
クリエイティブディレクターの仕事は、一言でいうと「参謀」です。
参謀とは、軍隊などで高級指揮官の幕僚として、作戦や用兵などに関する計画や指導にあたる将校のことです。
トップの人は、いわば「あんな風にしたい」、「こんなことを実現したい」と夢を語る人です。
夢を語るだけでは、もちろん描いた夢は実現できません。そして、「それ、いいですね!」と称賛しているだけの人がいくら周りにいても、まだ夢は実現できません。
それを実現するためにはどうしたら良いかプランを考え、そのプランに必要な人材を集め、進捗を管理し、夢を形にしていく。それを行うのが参謀であり、クリエイティブディレクターです。
コンサルタントとは何が違うの?
でもそれってコンサルタントなのでは?と思った人もいるかも知れませんね。
確かに戦略系コンサルタントとクリエイティブディレクターは似ていますが、実際は違います。
戦略系コンサルタントは、いわば「こういうふうにすると上手くいくんじゃない?」といったアイデアを出すところまでがお仕事。
上手くいくかどうかまでは、知りません。方向性は示したので、あとは皆さんでそれが実現できるように頑張ってください。何かあったらまたアイデアは出しますね、といったスタンスです。
それに対しクリエイティブディレクターは、実際にプランに落とし込み、プロモーションを行い、問題解決となる売上につながるための支援や実施を、みんなに支持を出しながら一緒になって汗水たらして実行します。
なので、クリエイティブディレクター=戦略的コンサルタント+現場監督ということになるかと思います。
クリエイターでないとなれない職業なの?
クリエイティブディレクターには「クリエイティブ」と付いているだけに、クリエイターでないとなれないのかと言うと、そういうわけでもありません。
以前はやはり、クリエイターからクリエイティブディレクターになるという人が多かったようですが、今はそれだけではないようです。
ただ、クリエイティブな現場をまるで知らない人が、クリエイティブディレクターになれるかというと、それも難しいでしょう。
例えるなら、印刷屋さんの営業マンは、印刷の版をコンピューターで作れるわけではありませんし、印刷機を使って印刷物を作ることもできません。
しかし、クライアントからこういった印刷物を作って欲しいと言われたら、それを作り上げるにはどういったものが必要か、どういった人材が必要かといったことが、頭の中でイメージできると思います。そしてそれができる環境や人を集めて、クライアントの望む印刷物を作り上げ提供できることでしょう。
つまりそういった事が考えられる印刷屋の営業マンは、自らがクリエイターでなくとも印刷ディレクターにはなれるわけです。
このように、クリエイティブディレクターになるには、自分で何かが作れなくても、どうすればクライアントが望むものを作れるか、問題が解決できるかを頭の中で具体的に考えられる必要があります。
そのためには、少なからずそういった現場での経験と共に知識や人脈などが必要になってきます。
もしもクリエイティブディレクターを目指したいと思うなら、美大を出ていないから、クリエイターの経験がないから、と言って諦めるのではなく、そういう人達がいる企業で働いてみる(そこでの仕事はなんであれ)ということが必要かと思います。
時代に今もっとも求められているスキル
クリエイティブディレクターには、問題解決につながるアイデアを考えたり、どういったサービスが世の中にあり使えるかを知っていたり、それができる人たちとつながる人脈を築いたりすることが必要にもなってきます。
そのうえで、クライアントの望むものをよく理解する必要がありますし、実行するにあたりチームに指示を出しまとめるスキルも必要です。
つまり、常に人と人の中心(ハブ)になるポジションでもあるので、コミュニケーションスキルが求められます。
近年ビジネスで成功するために求められるものが、以前とはだいぶ異なってきています。
以前は、いわゆるハードスキルと呼ばれる、学歴や資格などが成功の上での重要な要素でした。
しかし近年では、そういったハードスキルよりも、数値で測れないソフトスキルこそ重要と言われるようになりました。
例えば、
- コミュニケーション力(聞き上手、協調性、交渉力、説明力など)
- アイデア力
- 問題解決能力
- タスク実行力
- 時間管理能力
といったソフトスキルです。
優秀なクリエイティブディレクターは、これら全てのソフトスキルを備えています。
クライアントの話をよく聞き、そこから課題を見つけだし、アイデアを絞ってプランを練り、必要な人材を集めて協調性を持ち時間管理も行いながらタスクを実行していきます。
こうして、問題解決を無事成し遂げ、さらなる評価を得ていくわけです。
まとめ
21世紀に入ってから、インターネットの急速な普及とグローバル化により、様々な仕事や働き方が今も生まれています。
それらを活用して、あらゆる観点から問題を解決していく仕事、それが言うなればクリエイティブディレクターなのでしょう。
すごくやりがいのある仕事である反面、とてもヘビーな仕事でもあると思います。人によって向き不向きもあるでしょう。
何より考えることが好き!という人でなくては難しいでしょうね。
でも、いまこうしたクリエイティブディレクターが求められているのも事実です。
もし興味があるという人がいたら、『非クリエイターのためのクリエイティブ課題解決術』(齋藤太郎)という本をおすすめします。とても参考になると思いますよ。