宅配ドローンによる物流革命は現在どこまで進んでいるのか?過疎地での実用がターゲット!
ドローンによる宅配を個人的には期待しているのですが、どこまで進んでいるのか、さっぱり情報がありません。
風景などの撮影では、すでにドローンが活躍していますが、有人地帯での飛行については制限があるため、まだ時間がかかりそうな印象です。
日経新聞に、とある企業の実証実験の様子が記事になっており、非常に興味がありましたので、独自の見解を述べてみたいと思います。
まず、ドローンの飛行ということについて、現時点でのルールなどについても触れてみます。
もくじ
ドローンの規制などについて
ドローンの操縦などについては、無人航空機(ドローン・ラジコン機等)の飛行ルールとして国土交通省が定めています。
関連する法律は航空法第9条です。
法律上、規制の対象となるのは、
飛行機、回転翼航空機、滑空機、飛行船であって構造上人が乗ることができないもののうち、遠隔操作又は自動操縦により飛行させることができるもの(100g未満の重量(機体本体の重量とバッテリーの重量の合計)のものを除く)
であり、簡単に言えばドローン(マルチコプター)、ラジコン機、農薬散布用ヘリコプターなどになります。
ラジコン機もそうだったのか・・・。
飛行のルール
ドローンを飛ばす場合は、以下のルールの遵守が求められます。
- アルコール又は薬物等の影響下で飛行させないこと
- 飛行前確認を行うこと
- 航空機又は他の無人航空機との衝突を予防するよう飛行させること
- 他人に迷惑を及ぼすような方法で飛行させないこと
- 日中(日出から日没まで)に飛行させること
- 目視(直接肉眼による)範囲内で無人航空機とその周囲を常時監視して飛行させること
- 人(第三者)又は物件(第三者の建物、自動車など)との間に30m以上の距離を保って飛行させること
- 祭礼、縁日など多数の人が集まる催しの上空で飛行させないこと
- 爆発物など危険物を輸送しないこと
- 無人航空機から物を投下しないこと
基本的には、地方航空局長の承認を受けることが、ドローンの操縦士としての責任ではあるようです。
飛行禁止区域
Amazonでドローンを購入して、バンバン飛ばすぜという気合を根拠に、自由に飛ばすことができないのがドローンです。
自宅内ならば構わないようですが、屋外では規制の対象となるので、凧あげのような感覚で遊んでいると、最悪、お縄を頂戴することになるかもしれません。
航空法違反容疑とかかな?
今後、仕事などでドローンの操縦が必要になる場合は、以下のような飛行禁止区域について学ぶことが求められます。
- 空港周辺
- 緊急用務空域
- 150m以上上空
- 人口集中地区
- 国の重要な施設等の周辺
- 外国公館の周辺
- 防衛関係施設の周辺
- 原子力事業所の周辺
いつぞやだったか忘れましたが、国の重要文化財となっている建物がドローンによって傷つけられたニュースがありましたね・・・。
物流の実証実験
さてドローンによる郵便物の配達実験が、一応は行われているようです。
意外にも日本郵便が民間企業と資本提携して絡んでいます。
実証実験では、最大重量2kgまでの荷物を運べるドローンで、2km先の着陸地点に無事に到着できるか、誤差はどの程度がチェックするというものです。
その誤差は1m以内ということですから、素人感覚からしても大したもんだという印象があります。
ちなみにGPSだけを頼りに飛行すると誤差は大きくなるとかで、スマートフォンの無線基地局から出る電波も使うことで改善ができるというのです。
早ければ2023年にも山間部で実用運転がスタートするということですから、飛んでる姿を目にする人も出てくるでしょうね。
UFOと勘違いしない高度でしょうから、その辺については大丈夫かと。
商業飛行は始まっていた
一歩先を行っているのが長崎県の五島列島にある会社です。
すでに商業飛行を実施中で、医療用医薬品を拠点から20キロメートル離れた島へ運んでいます。
さらに五島列島の商店が無い島向けに、日用品や食料品を運ぶ商業飛行も始まっていて、すごいのが毎時50ミリの強い雨でも飛べることです。
荷物にパラシュートを付けて、無人地帯の決めた場所に投下する方法での受け渡しとなっています。
梱包さえしっかりすれば、何も問題は無いでしょうね。
ちょっとずつ進歩していってるようです。
まとめ
「宅配ドローンによる物流革命は現在どこまで進んでいるのか?過疎地での実用がターゲット!」というテーマで、ドローンによる配達について書きました。
願わくば将来的にはコンビニや宅配便の拠点から、大小のドローンがバンバン飛び立って欲しいですけどね。
宅配トラックが少しでも減れば、環境にも良いわけですし・・・。
ただドローンが多く飛ぶようになると、騒音問題が発生しそうな予感がします。
結構な大きさの音が出てますからね・・・。
参照
過疎地救え宅配ドローン 誤差1メートル・車並みコスト: 日本経済新聞
航空安全:無人航空機(ドローン・ラジコン機等)の飛行ルール – 国土交通省