断捨離、ミニマリスト、シンプリストの違い 部屋の片づけのヒント(考え)と私が目指す道

※広告

断捨離、ミニマリスト、シンプリストなど、とかく世の中は、よりモノの少ない暮らしへと移行している傾向にあるように思いますが、これらの言葉の違いとは?その他、余計なものを減らし、すっきりと暮らすための部屋の片づけの私なりのヒント(考え)などもお伝えします。

断捨離、ミニマリスト、シンプリストの違い

断捨離、ミニマリスト、シンプリストなど、少ないモノで暮らしたいと願う人が増えているようですね。

昭和から平成にかけての、バブル崩壊を中心としたその前後の時期は、世の中はマキシマリストな傾向にあり、高級品やブランド物など、とにかくモノに対する執着がとても強かった時代でしたが、なんだかすっかり時代が変わってしまいました。

なんとなくですが、ヨガなどが流行り始めた頃から、物質的な満足から精神的な満足へと、人々の意識が変わっていったように思います。

それはさておき、断捨離、ミニマリスト、シンプリストといった言葉ですが、いまひとつどれが何やらといった感があるので、ここでひとつまとめておきたいと思います。

まず断捨離ですが、断捨離とはヨガの行法哲学である「断行・捨行・離行」からきているそうで、部屋にあるモノを俯瞰して、今の自分にとって必要なモノだけを残すといった、片付けのファーストステップの行動を指す言葉だそうです。

つまり、断捨離とはミニマリストやシンプリストといった人を指すのではなく、片づける行為そのものを指すわけですね。

なので、「断捨離しました」と言ったら、自分にとっての不要なものを片付けました(捨てた・処分した)ということになるわけです。

一方、ミニマリストとは、必要最小限のモノで生活する人のことです。これは行き過ぎると宗教的と思えるほど、何もない部屋に住んでいたりして、ちょっと怖かったりします(笑)。

もちろん、本人がそれで快適なのであれば良いのですが、あまりに極端だと他人との共同生活は難しそうに思えてきますので、ほどほどがよろしいかと。

それに対し、シンプリストは、ミニマリストよりは多少モノは多いものの、機能性の高いもの・機能美を備えたものを適度に所有して暮らすライフスタイルの人のことを指します。

なんとなくですが、断捨離、ミニマリスト、シンプリストといった言葉の定義の違い、ご理解いただけましたでしょうか?

広告

私の中でのミニマリストとシンプリスト

上記の一般的な解釈に加えて、私の中でのミニマリストとシンプリストについてのイメージも少しお伝えしたいと思います。

まず、ミニマリストですが、こrは言うなれば禅的思考にあるような気がします。ちょっと俗世間から乖離し、達観した領域を目指したい感じですかね。

ある種のあきらめに近い状態というか。

私の友人にもいますが、全ての持ち物がスーツケースとリュックの2つに収まってしまうほどです。ちなみに職業は本格的なヨガ教師で、しょっちゅうインドだとかスリランカだとかに行っています。

普通はなかなかそこまでミニマルに徹することはできないものです。私はこの次元には到底到達できそうにありません。

そしてシンプリストですが、こちらは「足るを知る」といった感じでしょうか。

他者と比較するのではなく、自分にとって必要なものは所有するが、必要のないものは持たないという。

これも家族がいるのといないのとでは、実現レベルに差が出てしまうのですが、シンプリストの人の方が家族に対し寛容さを備えているように感じます。というのも、自分の領域と家族のパブリックスペースだけは極力シンプルにするものの、他の家族の部屋は本人の意思を尊重するといった人も多いようですから。

もちろんミニマリストとシンプリストの中間は無段階にあるわけで、こうでなければいけないという定義もまるでなく、要は自分にとって心地よいスタイルが得られればいいわけです。

また、その時々で自分の心地よいレベルというものは変わりますので、その都度チューニングしていけば良いのではないかと思っています。

まずはライトなシンプリストを目指すところから

言葉の定義はさておき、モノが多い状態の人が何とかしたいと思ったなら、いきなりミニマリストを目指さず、まずはライトなシンプリストを目指すところから始めることをおすすめします。

そのためには断捨離をしていくわけですが、まずはいるものといらないものとを分類する必要があります。

また、手あたり次第に片付け作業を始めてしまうと、収拾がつかなくなり、途中でやめたくなりますので、ルールに則って始めることをおすすめします。

断捨離は一日で完結するほど甘いものではないので、まずは片づける部屋を1つ決め、更にその部屋のある1つの面を決めて片付けるよう進めていきましょう。

そしてまずは、「いる」「いらない」「迷う」の3つにざっくりと分けます。

「いらない」モノはとっとと捨てます。今回はとにかく物を減らすことが目的なので、いらないものは売ろうとしたり、人にあげようとせずに、とにかく目の前から消すことを第一優先とします。

問題は捨てようかどうしようか「迷う」モノたちです。

人生を変えたければ、思い切って捨てましょう。本当に「いる」モノだけを残し、人生のリスタートを切ってください。

広告

モノを減らす際のヒント(考え)

捨てようかどうしようか「迷う」モノたちについて、どうすべきかの私なりヒント(考え)をお伝えします。良かったら参考にしてみてください。

まず、「迷う」モノの中に、自分では使わないけれど、捨てるにはもったいないというものがあった場合、誰かにあげるにせよ売るにせよ、タイムリミットは1週間と区切り、段ボールに入れて分けておきます。もし1週間経ってアクションを起こしていなければ、その時は迷わず捨ててください。

次に、ひょっとして使うかもしれないと思って捨てるのを迷っているのなら、それらもひとつの段ボールに入れて部屋の隅に置いておいてください。

途中で実際に使ったものは、いるものへと移動し箱から出します。1年経っても箱の中に残っているものは、中身を確認せずにそのまま捨ててください。中身を確認するとまた悩むので、見ちゃダメです。

また、迷うものの中に、自分の趣味など一般的には必要と思われないものでも自分にとっては必要と感じているものがあったら、それは取っておきましょう。

反対にテレビや電話など、一般的にはどこの家庭にもあるものでも、自分にとっていらないと感じるものは捨ててOKです。私のまわりではテレビを持っていない、携帯電話を持っていない、といった人も少なくありません。

周りからは不便と言われようが、人のために生きているわけではないので、そこは自分を信じて良いと思います。そのうちそういう人だと思われますので、そうすれば変に期待されなくなりラクになりますよ。

他人からの承認欲求を得るためだけに所有しているものは、思い切って処分しちゃいましょう。

また一度捨てたものでも、また買うことになるものも多少は出てきます。そういうものです。完璧を目指すと何もできなくなります。

人は気も変わります。でも今の自分がいらないというのなら、今の正解は「いらない」なのです。

減らすのはモノだけではない

実はここまでモノの処分ばかり話してきましたが、断捨離するのはモノだけではありません。

やらなければいけないと思っていたことや、人間関係も断捨離していきましょう。

年賀状やめたとか、毎日お弁当を作るのやめたとか、毎日会社に行くの辞めたとか、もし自分にとって苦痛でしかないものがあったら、少しルールを変えて自分が生きやすくしていくことをおすすめします。

やりたいことばかり追うのではなく、やりたくないことを減らすことに注力してみると、意外と幸せ度が上がり満ち足りた気分が得られるものですよ。

まとめ

私はこれまで様々なことに興味を持ち行ってきたので、部屋にはそれらに関する書籍や道具などが所狭しと貯めこまれています。

しかしこの先の残りの人生を考えると、やりたいことの中でも優先順位の低いものは、手放そうかなと思うに至りました。その代わり、現在既に始めている大切な趣味などに、より時間とお金を使っていこうと思います。

若い頃はあれもこれもやりたいと思っていましたが、全てをやるほど人生は長くないことに今更ながら気づきました。なので、そうした優先順位の低いものたちには、今生では縁がなかったとあきらめ、手放していくことで自分の中のシンプリストを目指します。

そうすることで限りあるリソース(時間とお金)を集中投資することができ、そこにより深くコミットすることで高い満足感を得ようと思います。

薄く広くから、狭く深くへ。そんな深化を目指して、ただいま断捨離中です。

参考になったらシェアしてくださいね!