個人事業主の開業届や確定申告の職業欄には何と書けばよい?職業と職種と業種の違いも!
確定申告書や個人事業主の開業届には職業欄という項目があります。
筆者も最初は「ん?」と思いました。
職業は個人事業主じゃんと考えていたからです。
しかし個人事業主は職業ではなく業種なんですよね。
さらに職種という言葉もあるため、ちょっと混乱したりしするのはよくあることです。
しかも今の時代、複数の仕事を個人がやるのは珍しくないので、ますますどう書けば良いかわからなくなったりします。
そこで今回は、業種、職種、職業の違いや確定申告および開業届の職業欄について書いてみたいと思います。
業種・職種・職業の違い
まず業種・職種・職種の違いについて明確にしておきましょう。
簡単に言えば、
- 業種:事業ごとの区分で産業より細分化されたもの
- 職種:どのような仕事をしているかについて
- 職業:生業として主に従事していること
業種とは、総務省が「日本標準産業分類」を設定していまして、大分類の代表例でいえば「農業、林業」「建設業」「製造業」といったものになります。
職種とは、仕事の担当または内容を端的に表すもので、具体的には「営業職」「経理職」となり個人事業主であれば「ライター」「イラストレーター」「WEBデザイナー」などの肩書に相当します。
ちまなみに職種に関しては官公庁による明確な基準はありません。
最後に職業とは何ぞやということですが、前述の「営業職」「経理職」などは会社員がイメージされますが、まさにそれ。
職業としは「会社員」が適切となるわけです。
店舗を経営していれば「自営業」となりますし、学生の時点では「学生」が職業としての書き方になります。
開業届や確定申告の職業欄
ここまで読めば「職業欄に何を書けばよいか問題」は、大方、決着が付くものと思われます。
が、開業届での職業欄は悩むって、わかります!
特に勢いで会社を辞めて、どうやって食っていくか方向性も見えてないときって、書けないんですよね・・・。
そんな時は、とにかく希望を書く!
こういう仕事をしたいというレベルでも良いので、書いておいて構いませんが、気を付けたいのは法定業種に相当するかしないかぐらいはチェックすべしです。
将来的に個人事業税が絡んでくることも想定しておかなければなりませんからね。
参考:個人事業税 – 愛知県
ちなみに「正義の味方」とかは完全にダメです。
迷っている時の職業欄
個人事業主として明確な方向性もない場合は、まず、無難に、
- Webサイト運営
- Webライター
- Webデザイナー
- SNS運営
といったあたりが良いかもしれません。
ライターやデザイナーになるために勉強中であっても構わないのです。
TwitterでもInstagramでもアカウントを持っていれば、営業ツールとしてSNSを開設して管理運営していると言えますし。
途中で主な仕事内容が変っても差支えはありません。
個人事業主って、そういう柔軟性が武器でもあるわけですから。
開業届は控えを持っておく
余談ではありますが、これから開業届を提出する場合、必ず控えを保管しておいてくださいね。
税務署に提出するとハンコをバンと押したものを頂けますが、一応、控えを下さいと伝えましょう。
屋号で銀行口座を開設したり、小規模企業共済に加入するときに必要となります。
まとめ
「個人事業主の開業届や確定申告の職業欄には何と書けばよい?職業と職種と業種の違いも!」というテーマで、悩ましい書き方についてお伝えしました。
すっきりした人がひとりでも居れば幸いです。
筆者も悩みましたが、今となっては小さな悩みでしたね・・・。
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