旗本・御家人・老中ほか江戸幕府の職制と序列が難解なので改めて学んでみた
時代劇は意外と好きで、テレビドラマはもちろんのこと、Amazonの「Kindle Unlimited」の読み放題サービスでも片っ端から読んでいます。
特に捕り物系が好きですね。
主に江戸時代が舞台となるわけですが、物語の中で役人や大名の職制が端々に出てきます。
まったくピンと来ないのです・・・。
これでは理解が薄いと感じ、今回は江戸時代(江戸幕府)の職制について学びたくなったので、それについての感想などを述べてみます。
もくじ
歴史は苦手
学生の頃から歴史は苦手でした。
なぜならば「過去は振り返らない」が人生訓だからです。
ウソです・・・。
恥ずかしい話ですが、日本の歴史の中で、いつどこで何が起こったのか、例えば年号や事件的なことのヒントを与えられても、ほぼ答えることができない有様。
ましてや大名の名前など・・・。
強いて言えば暴れん坊将軍と、大名ではありませんが鬼平ぐらいです。
そもそも「幕府」「朝廷」ってなに?だれ?ってな感じでした(汗)
恥ずかしい。
暴れん坊将軍の職位
身近なところから学ぶことにして、まずは暴れん坊将軍から。
徳川吉宗のことなのですが、ドラマのように暴れん坊将軍でなく「米将軍」ではありました。
職位は征夷大将軍ですね。
その下に大名役として、
- 大老・大老格
- 老中・老中格
- 側用人・御側御用取次
- 京都所司代
- 大坂城代
- 寺社奉行
- 若年寄
- 奏者番
が存在し、特に上位2つは幕閣として実権を握っていました。
さらに大名役の下には旗本役があり、その役職数もめちゃくちゃ多いので、ここでは割愛します。
鬼平の職位
鬼平こと長谷川平蔵宣以(のぶため)は、火付盗賊改方のトップつまり長官でした。
実は火付盗賊改方長官については、どこそこの組織に所属という役職ではなく、先手頭による職務との兼業です。
先手頭の所属する先手組は、その職制上、旗本役の若年寄に属していました。
何となく町奉行の配下のように思っていましたが、どうやら違うことが判明し、
- 町奉行:文官
- 火盗改:武官
という位置付けになります。
旗本と御家人
もうひとつよくわからなかったのは、旗本と御家人の違いです。
調べてみると江戸時代においては、
- 旗本:将軍と直接会える
- 御家人:将軍と直接会えない
ということでした。
今にして思えば江戸時代は、とんでもない格差社会だったのではないかと考えられます。
江戸時代の貨幣単位
江戸時代のお金と言えば小判のイメージです。
25両を一組として紙に包まれているものを悪代官が受け取るシーンは、誰もが見たことがあるとは思いますが、その貨幣の単位を改めてみます。
1両=4分=16朱=1,000永というのが基本的な単位で、小判1枚は、
- 二分金2枚
- 一分金、一分銀4枚
- 二朱金、二朱銀8枚
- 一朱金、一朱銀16枚
に相当します。
ちなみに寛永通宝は「文」という単位で、
- 裏に波形あり:4文
- 裏に波形なし:1文
として流通しました。
銭形平次はきっと波形なしを使いたかったでしょうねぇ。
ジャイアント馬場の16文キックは関係ありません。
まとめ
「旗本・御家人・老中ほか江戸幕府の職制と序列が難解なので改めて学んでみた」というテーマでしたが、最後は貨幣単位にまで展開してしまいました。
江戸時代は憧れる部分はあるのですが、実際にタイムスリップなどで現場に飛んだとしても、身分次第で生活が全く違う印象があります。
侍か町人か、悩みますね。