中年の危機(ミッドライフ・クライシス)とは?働き盛りを襲う、精神の危機を乗り越えろ!

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「中年の危機(ミッドライフ・クライシス)」とは、一体どんなものなでしょうか。中年と言っても何歳くらいにどんな症状が訪れるのでしょうか。そのために備えておくべきこと、中年の危機に襲われたときの対処法・予防法などをお伝えします。

中年の危機(ミッドライフ・クライシス)とは

中年の危機(ミッドライフ・クライシス)と言う言葉を聞いたことがありますか?

若い人の耳にはあまり耳馴染みないかもしれませんが、中年に差し掛かった人なら、どこかで耳にしたことがある顔もしれませんね。

ただ、実際は何を意味するのか知らないという方も多いかもしれませんので、ここで説明しておきましょう。

中年の危機とは中年期になると陥ると言われている、特有の心理的危機状態のことを指します。

中高年になると、うつや不安障害が、突如として起きることがあることから、「中年の危機」と呼ばれるようになりました。

中年といったら、まさに働き盛りの時期、鬱になって塞ぎ込んでいる場合ではないのですが、一体なぜ、中年期にこのような精神的不安が訪れるのでしょうか。

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中年の危機の原因

中年の危機は、人生の中頃である40~50代の頃に起こります。

この年代は、仕事でもベテランの領域に入りますが、その反面、これまでの自分の人生を振り返り始める時期でもあります。

これまでの人生を振り返ったときに、「自分の人生はこれで良かったのだろうか」と、ふと思ってしまうのが、40~50代なのです。

「もっと違った人生があったのではないか」「この先も今の仕事を続けて良いのだろうか」「他になにかやりたいことがあったのでは?」「俺の人生ってこんなもの?」みたいな葛藤が、誰しも心の中に浮かび、不安を感じる時期なのです。

人は考え始めると、どうしてもネガティブな方向に考えがちですし、一旦ネガティブ思考に火がつくと、ネガティブ探しが始まります。

何かと考えがちのこの時期は、ついついネガティブモードになりやすく、その状態が続くと精神を病んでしまったりするのです。

中年の危機の特徴や症状

中年の危機に陥り始めたときは、不安から、「自分のことがわからない」「何をしたいのかわからない」「自分の存在価値って?」などと、答えのないものを探し始め、頭の中を堂々巡りの思考がぐるぐると回り続けます。

やがて、精神的に塞ぎがちになり、うつ症状は悪化していきます。まさに「アイデンティティの喪失」という状況です。

自分に自身をなくしてしまうと、人と接するのを好まず、休みの日でも外に出ないといった、引きこもり状態になってしまいます。

そのスパイラルがどんどんと悪い方へと進むと、下手をすると仕事もうまくいかなくなり、無気力が更に悪化して本格的なうつへと進行してしまいます。

こうなると非常に危険です。せっかくの生活を台無しにし兼ねません。

「中年の危機」は、そうした危険を含んでいるので、気をつけねばならないわけです。

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中年の危機が訪れたときの対処法

では、中年の危機が訪れたときには、どの様に対処すれば良いのでしょうか。

これには、頭の中に詰まったゴミを捨て去る作業を行うことおすすめします。

『「頭のゴミ」を捨てれば、脳は一瞬で目覚める!』(苫米地英人)という本を参考にされると良いでしょう。答えのない問題がいくつも頭の中に入ったままだと、潜在的に常にその問題について脳は考えてしまいます。

そんな状態が続くと、脳は疲れて休むこともなく、やがてはそれが精神をも蝕んでいくので、これを何処かで断ち切る必要があります。

頭の中を空っぽにする。そのためには、毎日紙に思いのたけを吐き出してみるといいでしょう。

中年の危機にならないための予防法

中年の危機にならないための予防法は、「頭の中を空っぽにする」作業を、普段から習慣づけるということです。。

誰に見せるでもなく、思うこと、恨み・つらみ、他人に対する嫉妬心、許せないこと、弱い自分、ダサい自分など、湧き起こった感情や気持ちを紙に書き出します。

これは後で読み返す必要ありません。言うなれば頭という掃除機に吸い込んでしまったものを、掃除機のゴミを捨てるように、紙の上に吐き出すのです。

そうするだけで、人は頭の中を空にすることができます。スッキリします。心も穏やかになります。嘘のように。

しかし、しばらくすると、また頭の中にはゴミが溜まってきます。生きるということはそう言うことなので、これは仕方ありません。

だから、「溜まったゴミを捨てる」、この作業を習慣的に行い、常に頭の中を空っぽにすることが、唯一「中年の危機」に陥らない歩法です。

これを続けると、後に訪れる、「老人性うつ」の対策にもなることでしょう。

まとめ

なんだか「ミッドライフ・クライシス」なんて横文字にすると、かっこいい感じもしますが、なんのことはない中年の心を蝕む精神的な危機のことなわけです。できることなら、お近づきになりたくない類のものですね。

真面目な人とか、一生懸命に頑張っている人こそ、自分の人生を振り返り考えてしまうものです。

逆に言うと、本来そういった「中年の危機」に陥りやすい人は、真面目に考え努力してきた人たちなのです。

しかしそんな真面目な人が、普通に考え生きていれば、そう大きな間違いなど起こるはずがありません。仮に起きたとしても、それを糧にまた、自らの力で道を切り開いていけるでしょう。なので本来は、なにも悩む必要などないのです。

しかし、考えすぎのスパイラルに陥ってしまい、うつになってしまうと、なかなか今まで通りのパフォーマンスが発揮できなくなってしまいます。

なので、「中年の危機」に陥らないよう、考えすぎないことが唯一の対処策であり予防方法となります。頭の中のゴミを吐き出しながら、完璧主義はやめて、ぼちぼち行くことにしましょう。

長い人生、ときにはぼちぼち行くのも必要です。がむしゃらに走り続けてふと気づいたら、40代・50代になっていたのでしょう。

この時期は、あえてぼちぼち過ごすくらいが、ちょうどいいのです。その先もまだまだ続くわけですから。

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