マルチタスクを勘違いしている人が多い!仕事効率化のキモは複数の直列シングルタスク

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仕事ができる人はマルチタスクができているという信仰が多いですね。

で、そのマルチタスクなんですが、もしビジネスエリートならば、スマホ見ながら自動車の運転ができるだろうから、許可されていいですよね?

しかし、許されてないです。

なぜでしょうか?

法律で禁止されているから?

いやいや違います。

一般的に、マルチタスクの考え方が間違っているからです。

そこで今回は、マルチタスクについて書いてみます。

マルチタスクは疑われ始めた

まあ、誤解されているマルチタスク論ではあるのですけど、耳が痛いほど言われてるのが、同時並行というヤツ。

冒頭で書いたように、スマホでコミュニケーション取りながら自動車運転というのが同時並行。

パソコンの世界でも並列処理というものがありますが、それだって、厳密には全く同時ということではないので、人間様がマルチタスクなんてできないんです。

オコガマシイ。

今ではようやく、マトモな人がマルチタスクは効率的ではないと、言い出しはじめました。

賢い人も真に有効なのはシングルタスクだと気付き始めています。

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研究でもマルチタスクはロスが多い

しかも研究結果では、人間の脳は実際には同時に複数のタスクを処理するのに向いていないことが示されています。

ある論文では、

Meyer has said that even brief mental blocks created by shifting between tasks can cost as much as 40 percent of someone’s productive time.
(マイヤーは、タスクの切り替えによって生じる短時間のメンタルブロックが、人の生産時間の40%にも及ぶと述べています。)

引用:American Psychological Association, March 20, 2006. Multitasking: Switching costs

と記していることから、ロスがあるのは明らかです。

ちなみに「メンタルブロック」の解釈は、心理的な作業への影響と解釈すると良いかもしれません。

生産性が40%も落ちるなんて、もはや仕事できてないのと同じ。

本人はスタバでマックのように、やったった感に浸れるのかもしれませんが、中身が伴ってないところは同じと言えそうです。

本来のマルチタスクとは

本来と言いますか、マルチタスクということ自体が幻想で、真に効率的なのは、ひとつのタスクを終えてから、次のタスクへ移ることです。

例えば、Aという仕事の中のaというタスクが終われば、次はBの仕事のcのタスクに取り掛かる方法です。

タスクを直列にこなしていくというだけ。

これをA-aとB-cを、ヨーイドンでスタートして、みんなで仲良く手をつないでゴールしましょう、なんてことをイメージするからダメ。

できるわけがないし、実際、手をつないでゴールなんて世間では評判悪かったでしょ。

やはり相通じるものがあるんですよ。

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よい仕事は全てシングルタスク

よく見たらわかりますけど、世の中の仕事ってシングルタスクのほうが、精度や信頼性、実績も高いことがわかります。

例えば、職人さんの世界がそうなのですが、一般的に時間かかるから効率悪いじゃないかという人もいます。

違うんだな。

職人さんだから、あの時間、期間で出来上がるわけです。

そういうことがわかってない連中が、マルチタスクを言い出して、結果、中身がともなってない人間が量産された可能性がありそう。

タイパやコスパ重視の連中は、シングルタスクは恥ずかしいなんて言い出すかもしれませんが、ハリボテの意識高い系よりはずっとましです。

マルチタスクは廃止して、シングルタスクの直列処理を実践しましょう。

まとめ

「マルチタスクを勘違いしている人が多い!仕事効率化のキモは複数の直列シングルタスク」というテーマでお届けしました。

直列シングルタスクって、筆者の造語なんですけども、休憩を挟むとダラダラしてしまうから、2つか3つのタスクを連続して行ってから小休止というやり方が、合ってるなと感じました。

同時並行なんて昔からやってないです。

だって無理なんですから。

参照

Multitasking: Switching costs

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