親の介護に対する不安・注意すべきポイント 介護が必要となる年齢と平均的な介護期間【50代の悩み】

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50代の大きな悩みの1つに「親の介護」に対する不安があげられます。親が介護を必要とする年齢は何歳くらいからが多いのか、また平均的な介護期間はどれくらいなのか、介護にあたり絶対に間違えたくない注意すべきポイントなどについてもご紹介します。

50代の親の介護に対する不安

自分が50代にもなると、親もかなり高齢になってきます。

そこで生じるのが親の介護に対する不安です。

早い人だと40代の後半くらいから、親の介護問題が生じる人もいるかも知れません。

いま50代の人の多くは、わりとまだ兄弟がいる人が多い年代から、1人で悩まなくて済むという考えもありますが、かえって兄弟間で親の介護を通じてトラブルが発生する場合もあります。

それぞれが自身の生活もありますし、住んでいる環境などの関係から、親の介護が難しい場合もあるでしょう。

そうはいっても現実は待ってくれませんので、なんとか対処策を考えていかなければなりません。

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親の面倒を見るのは誰なのか

親の介護でまずはじめに生じる問題が、誰が親の面倒を見るのかということでしょう。

かつて親の介護を経験した人に聞いたアンケートによると、主に面倒を見たのは

  1. 長男:29.1%
  2. 長女:20.2%
  3. 親の配偶者:14.8%
  4. 次女:10.3%
  5. 次男:8.9%

という結果が見られたそうです。

この結果から言えることは、多くは最も年長の子供(の家族を含む)が、親の面倒を見るというケースが多いようです。

「長男が親の面倒をみる」という状況は、昔も今もあまり変わっていないようです。

面倒を見るのが親の配偶者というケースも3番めに多くあるようですが、これはあくまでも配偶者がまだ健康で体力のある場合に限られるでしょう。

また、両親が共に介護を必要とする場合などは、かなり大変な状況になることが予想されます。

兄弟がいて協力できる場合は良いですが、一人っ子で独身の場合などは、ワンオペでは不可能に近いと思います。

介護が必要となる年齢

実際に介護が必要となる親の年齢は、いったいどれくらいなのでしょうか。

親の介護は、早ければ親が60代から始まるといったケースも、わずかですがあるようですが、一般的には、70代後半からと考えておくと良いでしょう。

80代に入ると介護を必要とする人の割当は急激に増えはじめ、90代以上では半数以上の人が介護を必要とする状態となります。

50代の親世代となると、やはり70代後半から80代が多いでしょうから、やはり実際の親の介護問題が始まってもおかしくない年代と言えます。

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平均的な親の介護期間

親の介護は人生において避けられない課題だとして、実際はどれくらいの期間を介護に費やされるものなのでしょうか。

1人の親に対して介護を必要とする期間の平均は、およそ10年間と言われています。

ただし、男性と女性とでは平均寿命が異なり、一般的に女性の方が寿命が長いため、男女別で見ると、

男親:8.73年
女親:12.06年

というデータがあります。

しかし、これは全介護期間を指しているため、多くは当初は在宅にて介護を行うものの、要介護レベルが上がるに従い、介護施設を利用した介護方法へと切り替えていきます。

ちなみに、在宅介護の平均期間は5年と1ヶ月で、在宅介護から介護施設への入居に切り替える目安は、「要介護3」と認定されたタイミングが多いようです。

注意すべきポイント

これまでは親の介護を行ううえでの平均値を主に紹介してきました。

しかし親の介護は、介護する人の置かれている状況により、当然ながら人それぞれ異なります。

ある人には可能なことでも、ある人にとっては絶対的に不可能なこともあるわけです。

そして介護をするうえで重要な注意すべきポイントは、介護される側ばかりに着目せず、介護する側の情況もきちんと優先するということです。

親の介護に対して、とにかく自分で頑張ろうとする人が多く、親よりも先に自分が倒れてしまいかねない人も少なくないそうです。

特に誰にも相談できない場合は、こうして頑張りすぎてしまう傾向にあります。

そうでなくともこの後の世代は、今よりも一人っ子の割合も増加しますし、未婚率も高いわけですから、1人で2人の親の面倒を見なくてはならないという状況の人が、必然的に増えてくるでしょう。

となれば尚更、1人で頑張る介護法には限界があります。

そこで大切なのは、介護はけっして自分1人で行おうとせず、ケアマネジャーなどのプロの力を借り、アドバイスを受けながら行うことです。

適した介護施設やデイケアセンターを探すことなども、介護に詳しいケアマネジャーと相談することで、ストレスを軽減しスムーズに行うことが可能となります。

また、親の介護のために仕事を辞めるといった選択を取ってはいけません。

いずれの介護法であっても、多かれ少なかれのお金は必要となります。

そうしたことも含めて1人で決断せずに、ケアマネージャーに相談しながら行うことで、自身の生活の破綻を防ぐことができます。

まとめ

50代にもなると、友人知人で集まると話題に登るのが、定年と親の介護の話です。

実際いずれも人生において避けては通れない、大きなイベントです。

親の介護のために50代で仕事を辞めて実家に帰ったという人の話を稀に耳にすることがありますが、定年後ならまだしも、その後の人生が上手くいったという話はあまり聞きません。

やはり収入がなくなてしまうと、よほどの資産でもない限り介護にも支障が出てきます。

早まった行動を取る前に、ケアマネージャー等に相談することで、客観的なプロのアドバイスに従い、冷静に対処していきたいところです。

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