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死後離婚する人が増えている?死後離婚のメリット・デメリット 遺族年金や名字はどうなる?

死後離婚する人が増えているようです。死後離婚とは何のか。どうやって行うのか。死後離婚のメリット・デメリットについて、遺族年金はもらえるのか、名字はどうなるの、といった疑問にお答えします。

死後離婚する人が増加中

近年死後離婚をする人が増えているそうです。

死後離婚とは、夫婦のどちらかが亡くなった後に、生存配偶者が離婚をするものです。

1999年から2009年の頃までは、概ね年間1800件程度であった死後離婚件数ですが、以降伸び始め2017年には4900件近くの人が死後離婚をしました。

現在はそこから減って、年間3000件程度になってきているようです。

どうして死後離婚をする人が増えてきたのでしょうか。

死後離婚が増えた理由

死後離婚が増えた理由の1つに、死後離婚がメディアに取り上げられたというのがあります。

そういったことを知らなかった人が、メディアで情報を知り、一気に死後離婚の申請をしたのです。

もちろん、メディアに取り上げられたから、実際に死後離婚という行動を取ったのかもしれませんが、それだけ多くの人(主に女性)が実際に死後離婚をしたということは、潜在的に離婚したいという欲求があり、ただそういった制度を知らなかったためこれまでは離婚しなかったということなのでしょう。

ではなぜ、死後離婚をしようと思うのか、その理由ですが、

  • 義理の両親の介護をしたくない
  • 死亡配偶者と同じ墓に入りたくない
  • 亡くなった配偶者の血族との姻族関係を切りたい

といったことがあげられるようです。

長い結婚生活を続けていくうちに、様々な思いや関係性が生じてきますからね。

死後離婚はどうやって行われるのか

死後離婚が増えた背景には、実は死後離婚は夫婦が生存中に行う離婚と比べると、遥かに簡単に行えるということもあるかと思います。

というのも、死後離婚は夫婦のどちらかが死亡した後、生存配偶者が「姻族関係終了届」を役所に提出するだけで手続き終了となるからです。

これだけで、亡くなった配偶者の血族との姻族関係は終了します。

ここでいう姻族には、配偶者の実父母のほか、兄弟などが含まれます。3親等以内の姻族を指します。

姻族関係終了届の提出には期限はありません。また、届け出に際して姻族の同意は不要です。なので、姻族関係終了届を出したことさえ姻族に知らされることもありません。

ただし、相続の手続きなどで義家族が戸籍を見るようなことがあれば、婚姻が解消されていることを知られることもあるでしょう。

それまで伝えていないとしたら、少し気まずい感じにはなるでしょうね。

死後離婚のメリット

死後離婚のメリットとして考えられることは、

  • 義理の親の扶養や介護する必要がなくなる
  • 義理の親との同居を解消できる
  • 相手の家族との関係が精算できる
  • 相手のお墓に関する問題が消える
  • 夫婦関係に区切りをつけられる

それでいて、遺族年金等はそのまま受給することができますし、死亡配偶者の遺産も相続できます。

姻族関係の終了により、姑や舅の扶養を強要されることはなくなります。 一方、配偶者であったことには変わりはなく、相続財産や遺族年金は受け取ることができます。

また、死後離婚をすると、残された配偶者と姻族との関係は終了しますが、亡くなった配偶者との間にできた子どもは何の影響を受けないため、義理の親が亡くなったときも子供は代襲相続で遺産の相続ができます。

死後離婚のデメリット

死後離婚のデメリットには何が考えられるかと言うと、

  • 離婚撤回ができない
  • 義理の親からの援助を受けられない
  • 義理の親が亡くなっても代襲相続で遺産の相続ができない
  • 自分自身のお墓問題が生じる
  • 子供との関係が悪化する可能性もある
  • なんだかんだで相手の姻族に離婚したことがバレる

一旦姻族関係終了届を提出すると、離婚撤回はできません。姻族関係終了届の提出には期限はありませんので、一時の感情だけで動かず、慎重に行うようにしましょう。

また、死後離婚することで相手の姻族や子供との間に感情的な問題が発生する可能性もあることも念頭に入れておいてください。

なお、死後離婚は名字はそのまま変えずにいることもできます。旧姓などに戻したい場合は、復氏(ふくうじ)届と提出することになりますが、自分のみ復氏届を提出し名字を変えてしまうと、子供との戸籍が別々(子供は以前の戸籍のまま)になってしまいます。

子供と戸籍をともにしたい場合は、子どもの復氏届を行う必要があります。

まとめ

死後離婚する人が増加したのはメディアで紹介されたことが大きいようです。しかしその背景には、潜在的な離婚願望があったことは否めないでしょう。

その離婚願望の理由には、

  • 義理の両親の介護をしたくない
  • 死亡配偶者と同じ墓に入りたくない
  • 亡くなった配偶者の血族との姻族関係を切りたい

といったことがあるようです。

死後離婚のメリットには、

  • 義理の親の扶養や介護する必要がなくなる
  • 義理の親との同居を解消できる
  • 相手の家族との関係が精算できる
  • 相手のお墓に関する問題が消える
  • 夫婦関係に区切りをつけられる
  • 遺族年金はもらえる
  • 死亡配偶者からの遺産は相続できる
  • 誰の許可もいらず自分で姻族関係終了届を提出するだけで行える
  • 死亡配偶者との間の子供は義理の親が死亡時の代襲相続の権利が残る

といったものです。

反対にデメリットは、

  • 離婚撤回ができない
  • 義理の親からの援助を受けられない
  • 義理の親が亡くなっても代襲相続で遺産の相続ができない
  • 自分自身のお墓問題が生じる
  • 子供との関係が悪化する可能性もある
  • なんだかんだで相手の姻族に離婚したことがバレる

といったものです。

死後離婚後も元配偶者の名字のままでいることは可能です。旧姓に戻りたいときは、復氏届を行う必要があります。

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