面接官の質問などに「ありがとうございます」とわざわざ接頭語にして回答する違和感を探る

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新しい仕事やキャリアの機会を得る際には、面接は欠かせないステップです。

面接官からの質問に対して適切な回答を瞬時に述べることは、ある程度の前準備が必要で、アドリブやその場しのぎは、やや難しい曲面もあります。

この面接のときに、面接官からの問いに対して感謝の気持ちを込めて「ありがとうございます」と述べてから回答する傾向が増えています。

第三者から見れば、礼儀正しさの表れとも捉えられますが、わざわざ「ありがとうございます」と述べるのは、違和感でしかないという声も増加中です。

そこで今回は、なぜそんな違和感が生まれるのか、その背後に潜む面接を受ける側の深層心理は何なのか、これらについて迫ります。

面接官の質問に「ありがとうございます」を付け加えることで、どのような影響があるのか、その答えを見つけてみたいと思います。

違和感でしかない

面接官の質問に答える際に、いちいち「ありがとうございます。私は~」という言い回しに非常に違和感を覚えます。

個人的には礼儀として受け止められず、違和感でしかありません。

コミュニケシーョンは、よくキャッチボールに例えられますが、「ありがとうございます」を接頭語として付けることで、リズムが乱れます。

わずかな時間で、必要な情報のやりとりをすることが面接です。

ゆえに、「ありがとうございます。」は最後に「貴重なお時間を割いていただきまして」の後で良いというのが、個人的な考えです。

一方で、面接用の受け答えフォーマットとして、転職エージェントなとが指導してきたのかもしれません。

面接のプロセスを円滑に進められるよう、また、志望職に対する尊敬や感謝の気持ちを表す手段として推奨してきたのではないかという感覚です。

何も知らない人にとっては、面接の成功に貢献すると信じられているとしたら、ちょっとヤバイ雰囲気を感じます。

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違和感の理由

なぜ「ありがとうございます」という言葉が違和感を生むのでしょうか?

違和感の背後には、複数の要因が絡み合っていると推測します。

まず、これまでの標準的な面接の進行に慣れ親しんできた人にとって、新たな表現やアプローチは違和感を招きがちです。

もしも、礼儀正しさを強調して好感度を挙げようとしているのならば、さっさと「ありがとうございます」作戦は、止めたほうがよいでしょう。

媚を売っているようにしか見えないからです。

さらに感謝の表現は、短時間に連発すると、「あざとさ」に変化してしまうため、ゴマを擦っているようにしか見えません。

つまり「ありがとうございます」には中身がなく、「意識高い系」と何ら変わりはないわけです。

現に有名なファンディング系YouTubeチャンネルでは、この「ありがとうございます」をわざわざ言う志願者に対して、苦言を呈しているシーンが散見されます。

これが全てであり、要らぬ言葉でしかないわけです。

質問がありがたい?

軽くて信用できない営業マンほど、重要な言葉を簡単に繰り返します。

そうなると信頼性が薄れていくわけですが、これに気付かなければ、相手は自分の言葉を受け入れてはくれません。

調子のよい軽い人間だと思われて良いのならば、必要な行動かもしれませんが、面接という場面では、百害あって一利なしです。

面接官の質問がありがたいから、ありがとうございますと言うのかと問えば、おそらく当事者も答えがない可能性があります。

つまり、「ありがとうございます」という言葉を、回答までワンクッション置くためのフレーズとして利用しているだけなのです。

インタビューに対して「そうですね~」から始まることに、イライラする人がいますが、それと同じこと。

大体、「そうですね~」を必ず付けて発言する人の話の内容は、とってつけただけの内容が多く、オリジナリティが全くありません。

なにが「そうなのか」というツッコミを入れても、多分、回答できないでしょう。

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結論を端的に言うスキル

面接で大事なのは、結論を端的に言うスキルです。

礼儀正しさ、言葉遣い、態度といったことを強調する人もいますが、そんなのは備えておいて当たり前。

短い時間で、能力、スキル、経歴などを通じて、自分という人間を売り込むわけですから、グダグダと不要な情報を言ってる場合ではありません。

前述した某ファンディング系YouTubeで、投資や融資を勝ち取った志願者を、転職希望者に置き換えてみれば、回答のスキルがいかに大事かがわかります。

長い話しと会議が嫌われることは、誰もが知っているはずです。

まとめ

「面接官の質問などに「ありがとうございます」とわざわざ接頭語にして回答する違和感を探る」というテーマで、面接について書きました。

人と話すことで重要なのは、時間を必要以上に取らせないこと。

ただし「ゆっくり話そう」という事前の約束などがあれば別ですが、お互いが時間に制限あるなしに関係なく、端的に結論から話すことは非常に重要です。

どの場面でも結論から先に話すことが求められるので、日ごろから、訓練を積んでおくとよいです。

回りくどい言い方、結論がなかなか出てこない話し方、相手に良い印象を与えません。

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