わかっているのにすぐに行動できない理由とは?「とにかく行動」は万人向けの成功法則ではなかった

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とにかく行動が大事。そう言われ、頭ではわかっているものの、すぐ行動できない自分に対し、苛立ちや嫌悪感を感じて悩んでいる方、いませんか?実は私もそのタイプで、どうして自分はすぐに行動に移せないのか、人知れず悩んできました。

しかし、「とにかく行動」は、万人向けの成功法則ではなかった事に気づき、考えが一掃されました。では、すぐに行動できないタイプは、どうすれば上手く行くのでしょうか。そんな悩みを抱えているあなたへの解決への緒をご紹介したいと思います。

世間でよく言われている成功者の法則

これまでとても多くの成功法則や自己啓発本、ビジネス書などを読んできました。

そこに書いてあることは大抵、この3点が多いです。

  • とにかく行動せよ(兵は拙速を尊ぶ)
  • PDCAサイクルを回せ
  • 成功者を徹底的にモデリングせよ

少し勉強したことがある方なら、よく知っているであろうこれらの話。

これらの成功法則は、ある意味正しいと思っています。

ただ、万人に向けてこの法則が必ずしも正しいか、というと、そうではないことに気づきました。

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「とにかく行動」ができない

私自身、「とにかく行動せよ」と何度言われたでしょう。

ある人はすぐに行動し、結果を出していきます。

しかし私は直ぐに行動がでいない。色々と考えてしまう。

「考えすぎだよ」と言われて、何度も改善しようとしましたが、どうしても、考えてしまいます。仕組みを理解したり、自分が納得したうえでないと、行動に移せないので、人より行動までに多くの時間を要します。

ビジネスの場などにおいて「とにかくすぐに行動が大事だよ」という人はよく、「兵は拙速を尊ぶ」という言葉を例にアドバイスをくれます。

「兵は拙速を尊ぶ」とは、孫子の戦略をルーツにする勝利のための教訓で、「作戦を練るのに時間をかけるよりも、多少不完全でもさっさと行動した方が勝利を得やすい」という有名な考え方です。

そこには「先行者利益」や「アウトプットが大事」という言葉も一緒について回るので、この言葉を聞くと焦りが生じて余計にもやもやし、行動が中途半端になってしまいます。

これらがとても大事だということは、よく理解しています。しかし、頭ではわかってはいても、すぐに行動に移せない。これはどうしてなのでしょう。

自分は怠け者なのでしょうか。自分はポンコツなのでしょうか。

すぐに行動できる人と、できない自分との違いは、一体どこにあるのでしょう?

「PDCAを回せ」は常に正しいか?

「とにかく行動」の次は、大抵「PDCAを回せ」と言われます。

PDCAとは、

  1. PLAN(計画)
  2. DO(実行)
  3. CHECK(評価)
  4. ACTION(改善)

のことです。

要は、計画を立てたら行動に移り、その行動の結果から、改善点を見出し、更なる行動へ反映し、これをぐるぐると回すことで、求める結果が得られる状態まで持っていく、ということのすすめです。

これはとても正しいことを言っていると思いますが、あくまでも「すぐにどんどんと行動ができる」人の場合です。

また、ここでも行動できない人間は、PDCAが回せなくて悩んでしまいます。

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「成功者をモデリング」のその前に

「成功なんて簡単だ、成功者をひたすらモデリングしていけば良いんだよ」という言葉も、痛いほど耳にしてきた言葉です。

私の周りにも多くの成功者がいて、その方々にどうやって成功したのか、たくさん教えてもらいました。

ビジネス塾や教材などにも大金を払って学んできましたし、中にはやり方について、事細かに説明してくれた方もいました。「あとは、これをやればいいだけだよ」と。

教えてくれた講師や成功者たちは、決して自分が成功したやり方を教えなかったわけではなく、本当に正直に成功したやり方を教えてくれたと思います。

でも自分にはそれをトレースすることができなかった。それは一体何故なのだろう?

答えがわかっているのに、その通りにできないのは何故だろう。

実際にやりはじめてみても、すぐに手が止まってしまい、行き詰まってしまうのはどうして?

意思決定のプロセスの違い

頭ではわかっているものの、すぐに行動できない人は、どうしてなのでしょうか。

これは一言で言ってしまうと「性格」にあるのだと思います。

「持って生まれた思考」と言い換えても良いかもしれません。

これを変えるのは、なかなか難しいことです。納得とか理解の範疇を超えています。おそらく脳の仕組みが関係しているのだと思います。

つまり意思決定のプロセスが、「すぐに行動できる人」と「すぐには行動できない人」とでは、まるで異なるのです。

「すぐには行動できない人」は「すぐに行動できる人」よりも、行動する前にしっかり考え、仕組みや手順をよく理解してから先に進もうとします。

そこで「すぐには行動できない人」は、PDCAサイクルではなく、

  1. 知る
  2. 覚える
  3. やってみる
  4. 考える

といった、「知って→覚えて→動いて→考える」というサイクルで行動すると、うまくいくのではないかということがわかりました。

これは仏教や禅の言葉にある「知覚動考」という方法です。

自己の性格を知ることの重要性

もしもあなたが「頭ではわかっているのにすぐ行動できない」と悩んでいるのなら、「すぐに行動できる人」の成功法則をいくら学んでもなかなかうまくいかないでしょう。

そして、「すぐに行動できるタイプの成功者」をいくらモデリングしたとしても、上手くはいかないわけです。

なので、自身が結果を出したいと考えるなら、自分と似た『「すぐには行動できない」タイプで成功した人』をモデリングするべきです。

「すぐには行動できない」タイプは当然ですが、1つのことを行うのにじっくりと時間がかかるタイプです。

なので、複数のことを同時に行うのに向いていません。

一見、マルチタスクが得意だったり、頭の回転が早かったり、器用に思われていても、自分のことは自分が一番良くわかっていると思います。

また、「すぐには行動できない」タイプは、意識が自分に向いているタイプ。つまり内省型のタイプの人です。

ひとりで色々と考えるのが好きだったり、複数人での共同作業より1人で完結したいタイプ。

総じて内向的な性格の人が多いでようですが、全体から見ると総数は少ないです。

そして巷に流布する成功法則は、あなたとは異なるタイプ(一般向け)に向けて書かれたものです。

なので、自己をまずよく知り、自分にあった成功法則を学んでいくことが、とても重要になってきます。

もしもコンサルなど受けるのであれば、そうした「すぐには行動できない」タイプのことをよく理解した人からアドバイスが貰えると、結果に繋がりやすいと言えるでしょう。

まとめ

内省型は研究者タイプなので、学ぶことが好きな人が多いです。

いろいろなことをよく知っているので、アイデアなども浮かび、他者へのアドバイスも的確であったりする反面、自分ごとになると細かいことにまで気が行ってしまい、却って行動を遅くしてしまうという特徴があります。

本当は自分に対し、少しドライで客観的な視点を持ち、他者にアドバイスをするように少し力を抜いて行動できれば、もっと軽々と行動に移せ、成功までの道のりも早いのでしょうけれど、それができないのが性格というものです(笑)。

しかし、自分がどういった性格の持ち主なのかを知ることで、他者よりも時間がかかることや、行動までのプロセスを理解することができ、無用な心配や悩みを抱えることを減らすことができます。

もしもなかなか行動ができない自分に悩んでいるのであれば、自己の評価を下げるのではなく、自分がどういった性格の持ち主なのか、一度じっくりと検証してみることをおすすめします。

そして自分が「すぐには行動できない」タイプだとわかったなら、はじめに何に取り組むのかをじっくり考えて、向き合うものを1つに絞ることです。

1つに集中できる環境を作り、かつプランもバッファーを持たせて、ある意味自分でイメージする50%くらいの進捗スケジュールを組みましょう。そうすることで、進捗の過程段階でも心落ち着いた状態で進めることができるはずです。

また、少しずつながらも前に着実に進んでいるという実感が得られ、自己肯定感も増してきます。なにより他者と比較せず、自分の中での進捗をしっかり噛み締めて進めてみてください。

そして、もうこれ以上「すぐに行動できる人」のための成功法則を自分に当てはめないことです。

これらをしっかりと意識して行動できれば、これまで以上に物事がはかどり、望んだ成功へと近づけるはずです。

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