帝国ホテル東京開業50年で建て替え実施を検討中!大規模改修工事の費用は数千億円
帝国ホテル東京(1度は宿泊してみたい!)が開業50年を迎えて老朽化が目立ってきています。
そこでついに建て替えが検討されはじめました。
対象は本館とタワー館になるようです。
2030年にリニューアルオープン予定で工事費用は数千億円という、えげつない大規模改修工事になります。
大規模改修工事と言えば、集合住宅をイメージする人が多いでしょうから、集合住宅の大規模修繕工事について情報をシェアしたいと思います。
もくじ
大規模改修工事とは
建物の老朽化を防ぎ、かつ資産価値の維持のために、10数年に1度のペースで行われる大型のリニューアル工事のことです。
国土交通省の「マンション大規模修繕工事に関する実態調査」では、1回目の大規模修繕工事は築13~16年前後の時期に実施されています。
工事内容は建物の診断結果によって決定されますが、主に、
- 屋根防水
- 床防水
- 外壁塗装(タイル補修)
- 給水設備
- 建具・金物
が行われます。
施主となるのは管理組合ですが、別途、修繕委員会(専門委員会)が組織されて管理組合の諮問機関として機能を果たします。
大規模改修工事の発注方式
大規模改修工事は、入居者で組織化されている管理組合が策定した「長期修繕計画」の中の大きなイベントとして盛り込まれているものです。
つまり管理組合が修繕積立金を資金源として、大規模改修工事の実施を決定します。
管理組合と修繕委員会との関係性は前述しましたが、実際の工事については2つの方式の元で進められます。
- 設計・管理方式
- 責任施工方式
設計・管理方式は、設計事務所やコンサルティング会社に依頼して、施工会社の選定や工事監理を任せる方式です。
責任施工方式は管理組合が施工会社を選定して契約し、施工会社の工事監理の元で進める方式です。
どちらを選ぶかは、マンションの規模や工事内容などで判断されます。
大規模改修工事の負担費用
予めマンションの入居者は将来の建て替えなどに備えて、修繕積立金を拠出するしくみになっています。
修繕積立金を原資に、長期修繕計画に則って建物のメンテナンスなどが行われるのです。
しかし、大規模修繕工事が必要となった段階で見積もりなどを取ると、費用が不足しているということが物件によっては生じます。
費用不足になせないためにも、修繕積立金の定期的な見直しが重要になってきます。
また修繕積立金の金額は、築年数が経過するほど高くなる傾向です。
概ね1室あたり100万円以上の費用がかかります。
まとめ
大規模修繕工事は建物オーナーにしろ、マンションの入居者にしろ、一大イベントに変わりはありません。
ところがマンションの管理組合には、必ずしも不動産や建築工事に詳しい人が居るとは限らないため、様々なトラブルやリスクが内包されています。
入居者同士の合意形成も遅々として進まないケースも。
帝国ホテル東京はスムーズに建て替えが行われると良いですね。