スカッと系マンガでもスカッとしない結末が多いのはなぜ?モヤッと終わるスカッと系漫画の例
世の中には理不尽なことは少なくありません。
そんな理不尽な体験を、スカッとした結末を迎える漫画にして公開しているコンテンツをよく見かけます。
たまに目にするので読んではみるのですが、なぜか、あまりスカッとしないんですよね・・・。
どちらかと言えば、モヤモヤしたままの方が多いぐらいです。
正直、「この程度でスカッとする?」という疑問も少なくありません。
そこで今回は、なぜ筆者はスカッと出来ないのかについて、できるだけ客観的に書いてみたいと思います。
もくじ
広告に配慮しているのかも
まず第一に、スカッと漫画は「やさしい」のだと思います。
体験者本人への取材を基に制作している場合は、本来は「えげつない結末」なのかもしれません。
しかし、一般公開するにあたっては、過度な演出はウソを伝えることにも繋がるため、少しやんわりと仕上げることもあるのではないでしょうか。
スカッと漫画に関わっている人に確認を取ったわけではありませんが、生々し過ぎると広告にも影響が出ると予想しています。
結局、マネタイズのためのコンテンツなわけですから、配信される広告にも配慮したことで、やさしい結末にした可能性は高いと思われます。
必ずと言っていいほど、広告も配信されていますから、運営上、気を遣うのは当然のことでしょう。
絵がきれいだからかも
スカッと漫画の絵は、全体的に「きれいだな」という印象があります。
そのような作風が、スカッと具合を緩衝している感じも無きにしも非ずではないかと考えています。
ただテキストだけよりは、スカッと具合は共感できるため、漫画のパワーはすごいものがあると、いつも思うわけですが・・・。
狙いがあって漫画家さんを選択していることでしょうから、決して否定ではなく、あくまでも筆者の受け止め方、感じ方についての言及です。
仕返しが物足りない
結末が期待していたのと違うというパターンも、いくつもあります。
比較はすべきでは無いのですが、
- 自分だったら、この程度では済まさない
- たったこの程度で、気持ちが晴れるのか?
- もっと地獄に落としてもいいやろ
- 仕返しが甘いなあ
という感情が沸き起こることは、正直、あります(汗)
体験者さんの大人の対応ぶりから人間性の良さが伺えますが、多分、筆者が性悪過ぎるのかもしれません・・・。
内心スカッとしました
結末によっては「内心スカッとしました」という感じで締めくくられる内容の多いのですが、「それでいいのか?」の代表という印象です。
浮気、不倫、マウンティング、社内でのハラスメント、嫁姑関係など、理不尽な場面は日常にゴロゴロしてはいますが、心の中でスカッとするレベルでは気持ちは晴れないのではないかという疑問があります。
体験者本人が、それで納得しているのなら良いのですが、この温度差が物足りなさの一番の原因かもしれません。
例えば、社内で何かと嫌がらせをしてきた人が人事異動で飛ばされたり、解雇処分となってスカッとしたという、スタンダードなくだりも数多いわけです。
しかし、自ら鉄槌を下さない限りはスカッとできない性分の人は、非常にモヤっとした感覚になるのではないでしょうか。
言い返さず耐えるママさん系
ベビーカーに乗せて買い物中のママさんに、見知らぬ女性が子どもに難癖、例えば、子どもが太り過ぎだのなんだのと言い掛かりをつけ「かわいそう」と言いたいだけの質の悪い中高年女性と運悪く出くわすシーン。
突然のことで固まるママさんが、言われっぱなしでグッと耐えている時に、たまたま通りがかった上品な女性の一言で救われるというパターンも多いものです。
これで読者はスカッとするのでしょうか?
むしろ質の悪い女性へのスカッとした結末に期待すると思うのですけどね。
もちろん言い掛かりをつけてきた女性が退散するのは気持ち良い結末なのでしょうけど、もう一押しが足りないと考えるのは筆者だけでしょうか(汗)
こればかりは筋書き通りにはいかないのかもしれないですね・・・。
まとめ
「スカッと系マンガでもスカッとしない結末が多いのはなぜ?モヤッと終わるスカッと漫画の例」というテーマで、独自に原因を考察してみました。
この記事が、漠然として過ぎて内容が伝わらないことが、スカッとしないというオチもありますが(汗)
嫁姑問題などでは、言いたいことを言わずにグッと耐えるって必要ですかね?
そういうシーンを見ると、結末を見てもスカッとしないことも多いです。