コーヒーをフレンチプレスで淹れると粉っぽいと感じる場合の対処法 フレンチプレスのメリット・デメリット
フレンチプレスのコーヒーメーカーは、誰でも簡単に美味しいコーヒーを淹れることのできる器具ですが、飲む時にザラザラとした粉っぽさを感じるという意見もあるようです。ここでは、フレンチプレスのメリット・デメリットや、フレンチプレスでコーヒーを美味しく淹れる方法についてご紹介します。
もくじ
フレンチプレスとは
フレンチプレスとは、コーヒー抽出器具の1つで、「コーヒープレス」「カフェプレス」「プランジャーコーヒー」などとも呼ばれたりしています。
フレンチプレスの抽出方法はとてもシンプルで、「フレンチプレス」と呼ばれるガラスや金属でできたサーバー部分に挽いたコーヒー粉を入れてお湯を注ぎ、金属製のフィルターが付いたフタ部分をセットしてゆっくりとプレスする(押し込む)だけで、コーヒーを抽出することができます。
フレンチプレスが日本に広まったのは1970年代頃で、当初は紅茶を抽出する器具として紹介されていました。その後、コーヒー用として知名度が高まったのは、2000年代に入ってからのことです。
フレンチプレスのメリット
フレンチプレスでコーヒーを淹れるメリットには、
- 簡単に美味しいコーヒーが淹れられる
- コーヒー豆そのものの味わいを抽出できる
- 誰が淹れても同じ味を出せる
といった点が挙げられます。
フレンチプレスの最大のメリットは、抽出テクニックが不要なところです。なので、誰でも簡単に美味しいコーヒーを淹れることができます。
粉量・湯量・蒸らし時間など、決まった手順通りに作れば、淹れ方による味の差はほとんどありません。誰が淹れても同じ味が出せるって、ある意味すごいことです。
フレンチプレスで淹れたコーヒーは、コーヒー粉の油分をそのまま楽しむことができるので、コーヒー本来の風味が味わえます。
フレンチプレスのデメリット
反対に、フレンチプレスでコーヒーを淹れるデメリットについては、
- 粉っぽい
- 抽出後の手入れが面倒
- 独特のオイル感が苦手だと厳しい
といったことが挙げられます。
フレンチプレスは、どうしてもコーヒーの微粉が混じってしまうため、ペーパードリップと比べると少し粉っぽい舌触りが残ります。
ペーパーフィルターの場合は、淹れた後のコーヒー豆をフィルターごと捨てることができますが、フレンチプレスは中に残ったコーヒーを水洗いする必要があります。
また、何度も使用すると金属フィルターがコーヒーオイルで汚れるので、時々漂白するといった手入れの手間がかかります。
フレンチプレスで淹れたコーヒーは、ペーパードリップで淹れたコーヒーよりも豆の雑味や強い香りもそのまま味わうことができます。しかし、それ故に使用するコーヒー豆によっては、口当たりがキツいと感じるという人もいるようです。
フレンチプレスが粉っぽい場合の対処法
フレンチプレスで淹れたコーヒーが粉っぽいと感じる場合の対処法をお伝えします。
コーヒー豆の挽き方は、極細挽き・細挽き・中細挽き・中挽き・粗挽きがありますが、金属フィルターのフレンチプレスには「中挽き」が向いています。
抽出したコーヒーは、微粉や沈殿していたものが入らないよう、そっとカップに注ぎ、最後まで注ぎきらないのがポイントです。
フレンチプレスのフィルターは金属製のメッシュになっていますが、最後の1滴まで注ぐとコーヒーの粉末がコーヒーカップに入り込みやすいので、サーバーにコーヒーが少し残っているところで注ぐのを止めておきましょう。
また、微粉は底に沈むので、カップに残ったコーヒーも最後まで飲みきらずに少し残せば、微粉はさほど気にならなくなると思います。
フレンチプレスを使ったコーヒーの淹れ方
フレンチプレスを使ったコーヒーの淹れ方の説明です。
カップ1杯分の目安
コーヒー:12~13g
粒度 : 中挽き
湯量:160cc
- あらかじめお湯で温めたガラスポットにコーヒーを入れる
- お湯を入れ、コーヒー粉となじませる
- ふたをかぶせて(金網フィルターを下ろさない状態)4分ほど抽出する
- 金網フィルターを押し下げ、3~5秒程度かけてゆっくり注ぐ
フレンチプレスはコーヒー豆そのものの味わいを感じ取れるので、品質の良いコーヒーを使用するのがおすすめです。
焙煎はコーヒー豆の個性が感じられる、浅煎り~中煎りくらいが最適です。
まとめ
フレンチプレスは抽出にテクニックが必要なく、コーヒー豆そのものの味を味わうことができます。
フレンチプレスで淹れたコーヒーの粉っぽさが気になる場合は、カップに注ぐときに微粉が入らないように工夫するのがポイントです。
フレンチプレスはコーヒーオイルを含んだコーヒーに仕上がるので、コーヒーオイルと相性の良いミルクを少し入れると、よりコクのあるコーヒーを楽しむことができるのでおすすめです。
コーヒーは淹れる器具や方法で、同じ豆を使っても味が異なってきます。色々と試して自分好みの淹れ方を見つけるのも、コーヒーを味わう楽しみとなりますよ。