レンタカーを海水に浸して映えを狙う歪んだ自己顕示欲と承認欲求はSNS時代の副作用か?
SNSが日常生活が浸透し、写真や動画を通じて自己表現を広める機会が増えています。
友達やフォロワーとのコミュニケーションや共感を得ることは、確かに素晴らしいことですが、この傾向には潜在的なリスクも潜んでいます。
それが、自己顕示欲と承認欲求の歪みです。
何かを成し遂げたときや特別な瞬間を共有することは、一般的には嬉しいことですが、それが極端になると、たちまち炎上してしまいます。
例えば、レンタカーを海水に浸した事件などは典型で、極端な行動をSNSでシェアすることは、まさに愚の骨頂と言えます。
これに気付かない、リスクを想像できない、無知であるといった人と一緒に居ることは、もはや社会的リスクとしか言えません。
SNS時代こそ「まともな人を選ぶ」ことが肝心です。
もくじ
能あるタカは爪を隠すのは古いのか
この言葉は、SNS時代では通用しないのでしょうか?
承認欲求も自己顕示欲も丸出しが可能なSNSでは、「いいね!」やコメントを求めています。
自分の投稿に対する肯定的なフィードバックによって、存在意義を示すわけですが、諸刃の剣と言えます。
多くの人にとって日常的な行動と言ってもいいぐらいですが、果たして、SNSのヘビーユーザーは総じて20代~30代が中心です。
しかし、この年代は承認欲求や自己顕示欲が過度に強まると、他人の評価に依存することになり、自分の価値感に反する声を排除する傾向があります。
否定的な意見が集中すれば、健康的なバランスも崩すことになり兼ねません。
とは言うものの、SNS時代における自己顕示欲と承認欲求のリスクを考えながら、投稿している若い世代は、皆無と言ってもいいのではないでしょうか。
自己主張した者が勝ち進む世の中になっていくのか、能ある鷹が爪を隠しつつ、いざというときに本領を発揮して無双するのか・・・。
レンタカーを海水に浸す事件からの学び
宮古島の海での出来事で、高級レンタカーを海に入れた若い男女6人がはしゃぐ様子が、動画に挙がっていたことが発覚したものです。
当然、SNSで拡散されていて、廃車を心配する声や当事者らの常識の無さを嘆く声が、たくさん出ています。
このようなことが起きると、良識な意見が飛び交うことが多いですが、それを見て安心する層もいるのではないでしょうか。
後先のことを考えず短絡的な行動を取る人は、ほんの一握りであることを認識することができると、安心する層はいます。
当事者は、そもそも自動車は海水の中で走行するものではないということを、知らなかったのかもしれませんね(汗)
6人もいながら、誰も反対する者はいなかったのか、その辺の詳細を知りたいところではありますが・・・。
残念ながら、6人のうち1人が良識人であったとしても、同じ穴のムジナとして見られるわけです。
よって現代社会こそ、人を見て付き合う、繋がることが重要と言えます。
- ノリが良い
- 楽しい人
- 付き合いが良い
といった指標で友人や知り合いになることは、大きなリスクを伴うと考えるほうが得策です。
自己顕示欲と承認欲求のバランスを取る方法
改めて自己顕示欲とは、自分をアピールし、他人に注目されたいという欲求です。
これ自体は悪いことではありませんが、極端になると危険な行動につながり、リスクを高めることがあります。
たとえば、危険なスリルを求めて過度にリスクを冒す行動や、他人を驚かせるための過剰な行動がこれに該当します。
承認欲求は、自分の投稿に対する肯定的なフィードバックを求める欲求です。
要するに「褒められたい」「認められたい」といった、もともと心の中にある不安を埋めるための行動とも言えます。
誰もが自分の意見や趣味を尊重されたいと願うものですが、これが過度に強まると、他人の評価に過度に依存することになります。
つまり自分自身に芯が無く、常に自己肯定感も低いままです。
自己顕示欲と承認欲求のバランスを取るためには、
- 自己認識を高める
- SNS利用目的を持つ
- 適切なプライバシー設定
- オフラインの時間を持つ
- 他人と比較を避ける
といったことを実践すべきかと思います。
まとめ
「レンタカーを海水に浸して映えを狙う歪んだ自己顕示欲と承認欲求はSNS時代の副作用か?」というテーマで、自己顕示欲と承認欲求について書きました。
SNSは素晴らしいコミュニケーションツールであり、楽しみや情報共有に役立ちます。
しかし、自己顕示欲や承認欲求が過剰になると、自分自身だけでなく、たまたま一緒に居た仲間にも悪影響を及ぼす可能性があります。
自己認識を高め、自己価値を他人の評価に左右されないようにすることで、SNSへの依存を抑えるのではないかと。
参照
高級レンタカーを海に入れポーズ…宮古島で浮かれる集団「廃車になりかねない」 ”犯人“と連絡つかず運営会社困惑|まいどなニュース