エフォートレス思考とは?その意味と要約 エッセンシャル思考との違い 読んでの気づきについて

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エフォートレス思考とは?その意味と要約をご紹介します。『エッセンシャル思考』との違いや、読んで気づいたこと、早速効果が得られたことについてもシェアします。毎日忙しすぎて参りかけている人は、ぜひ参考にしてみてください。

「エフォートレス」のその意味は

グレッグ・マキューン氏によって書かれたベストセラー『エッセンシャル思考』の続編ともいえる、『エフォートレス思考』という本が出版されました。

早速読んでみたのですが、タイトルにある「エフォートレス」のその意味が、手にした時にはいまいちピンときませんでした。

エフォート(effort)とは、つまり努力のことですから、エフォートレスとは努力をしないという意味?

サブタイトルにも「努力を最小化して成果を最大化する」とあります。ひょっとしてラクして成功する方法?そういうのって大概ねぇ(笑)。

最近、「努力すれば成功するってものでもない」何ていう言葉を、何度か目にする機会もありましたが、努力を信条に頑張ってきた自分としては、なんとなく受け入れがたい思考のような気も…。

しかし、『エッセンシャル思考』が非常に良い本だったので、きっとこの本からも有益な何かが得られるはず!と思い、早速読んでみることにしました。

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エフォートレス思考とは

『エフォートレス思考』を読んでみて、この本で言うところのエフォートレスの意味が分かりました。

と言うか、読む前から帯に書かれていたのですが(笑)、「努力をしない」というのではなく、「無駄な努力を極力しない」という意味でした。

これなら納得です。

確かに、頑張っているつもりでも、後から考えると「あれは無駄な努力だったな」と思うことはしばしばあります。

そんな無駄な努力を排除し、成果につながる努力だけにフォーカスできれば、たしかに最高です。

エフォートレス思考とエッセンシャル思考

ところでグレッグ・マキューンがどうして『エフォートレス思考』という本を、『エッセンシャル思考』の続編として書いたのかと言うと、実はエッセンシャル思考を書いた後に、読者から多くの感想とともに悩みが寄せられたからだそうです。

その悩みとは、「エッセンシャル思考を読み、その思考を取り入れたにも関わらず、まだ時間が足りない」というもの。

「エッセンシャル思考」で書かれていたことは、一言で言うと、「色々やらずに一極集中しろ」ということです。いろんなことをやるうからリソースが分散され、結果的にどれも中途半端となり結果が出ないのだと。

もうホント耳が痛いです。なのでこの教えを刷り込むべく、私はこれまで3度『エッセンシャル思考』を読み、やるべきことをかなり絞りました。

そして今もついつい色々と手を出し肥大化してしまう作業(興味)を、時々見直して仕事の断捨離を行うようにしています。

これはこれで効果はあるのですが、それでもやはりまだ時間が足りないなと感じていました。

仕事だけしているのならば、それでもまだ良いのですが、仕事以外にも自分のやりたいライフワークがあります。それを行う時間が全く取れないのです。

まさにエッセンシャル思考の読者がグレッグに送った悩みと同じです。

エフォートレス思考を取り入れたのに、まだ時間が足りない人はどうすればいい?

その答えが『エフォートレス思考』に書かれています。

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エフォートレス思考の要約

エフォートレス思考には、エッセンシャル化したことを、より上手く行うことにより、無駄をなくして結果につなげる工夫が書かれています。

なので、『エッセンシャル思考』を読んだ人が「何をやるか」を見極めた後に、『エフォートレス思考』で「どのようにやるか」を極める思考の技術書となります。

やることが決まったら、後はやるだけなのですが、そのより効果的なやり方について書かれているわけです。

エフォートレス思考は、3ステップに分かれており、

  1. エフォートレスな精神
  2. エフォートレスな行動
  3. エフォートレスな仕組み

という3層構造を理解し、精神から順にマスターしていきます。

「エフォートレスな精神」とは、頭の中のガラクタを捨て去り、精神的な余裕を手に入れることです。

精神的に余裕がない状態とは、作業をしていてもあれこれと頭の中がとっちらかっていて、やるべきことは決まっていても集中力に欠け思うように捗りません。

頭の中のガラクタを取り払えれば、物事に集中できるゾーンの状態にも入りやすくなり、同じ時間でも得られるものは大きくなります。

「エフォートレスな行動」とは、必要以上の努力や無理な計画をを立てるのを避け、ペースを維持して行動が続けられるようにするコツを得ることです。

確かに今日は頑張ったけど、次の日から3日サボったら、効果はなかなか得られません。そのためにやるべきことをなるべくシンプルにし、継続しやすいようにします。

「エフォートレスな仕組み」とは、直線的な成果ではなく累積的な成果を得るために仕組み化することについての教えです。

物事には1の努力に対して1の成果を得る直線的な成果と、1の努力が1度だけでなく、その翌日も、また翌日もといったように、累積的に積み重なる成果を生むものもあります。まるで複利のように。

そうした累積的成果を生む努力について書かれています。

読了後の気づき

『エフォートレス思考』を読み終え、正直『エッセンシャル思考』を読んだときほどの衝撃はありませんでした。

しかし、地味に納得する点は多々ありましたので、現在の自分に取り入れられる要素から徐々にと取り入れていこうと思っています。

中でも、物事に取り組む際のハードルを下げるということにおいて、難易度を下げる工夫は既に取り入れ、上手く回っているように思います。

それは、仕事や作業をやれるだけやるのではなく、上限を決めるということです。

例えば記事を1日に書けるだけ書くのではなく、3記事以上は書かないと決める。それと同時に、最低限も決める、最低1記事は書くなど。

つまり、1日に1記事か2記事書く。2記事書いてしまえば、もうその日は、記事のことは考えず、思い切り他のことをすれば良いのです。

そうすることで取り掛かるまでのハードルは低くなり、作業にスムースに入れるようになり、結果的に週の作業が滞り無く進むという具合です。

そういえば、村上春樹さんもそのように、1日に書く涼を原稿用紙何枚とかで決めていてそれ以上は書かない、とインタビューで話されていたのを思い出しました。元祖エフォートレス思考!すごい!

子供の数学の勉強も見ているのですが、最低30分と決め、マックスでも1時間を超えてはやらないとしたところ、自分から積極的に始め、さっさと終わらせて自由時間を得ようと行動するようになりました。

今後、何度かこの『エフォートレスを思考』は読み返し、少しずつ自分の中に落とし込んでいこうと思います。

特に、『エッセンシャル思考』と交互に読むことで、相乗効果が得られるように思います。

もしもあなたが、毎日頑張っているにも関わらず、日々の忙しさに悩まされているのであれば、この2冊を読んでみると、なにか良いヒントが得られるかもしれませんよ。

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