火星の移住を目指すもトラブルが発生!スウェーデンの映画「アニアーラ」の結末が衝撃!

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映画レビューです。

なかなかの重たい気持ちにさせてくれたので、個人的には大好きなストーリーではありましたが、家族は「胸糞」という印象を持ってしまいました(汗)

Amazonプライムがラインナップする映画って、何となく、何となくですけどスケールがショボくなっていく感じがしています。

が、探せば好みの内容にブチ当たるので、止められませんwww

もちろんサムネに騙されてしまうこともあるのですが、所感としては日本、米国、韓国は元より、EC圏の映画が増えている印象です。

今回、レビューする映画はスウェーデンの作品で、SFっちゃSFですけど、人にフォーカスしたような内容になっています。

アニアーラのあらすじ

作品の概要としては、スウェーデンの作家であるハリー・マルティンソンが1956年に発表した、同名小説を基にしたものです。

原作は古いですけど、それを全く感じさせない内容になっているので、一度はご覧いただきたい。

あらすじとしては、火星に移住がトレンドとなった地球において、その巨大な定期船とも見られる「アニアーラ号」が物語の舞台です。

とあることがきっかけで、火星到着までの3週間の旅程が、大幅に狂ってしまいます。

結局、長い旅に出ることになり、孤独や絶望の中での8,000人の乗客と乗組員の人間関係などが描かれています。

舞台は宇宙船なのですけど、ある意味、閉塞された世界での経年劣化、それは宇宙船も人間もですが、そんな移り変わる模様が「胸糞」と言われる理由です。

そんなに胸糞でもないんですけどね・・・。

感受性に問題があるんですかね、筆者の方が(汗)

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アニアーラはなぜ長旅に?

前述したように3週間の火星までの旅程が、とあることがきっかけで大幅に遅れると書いています。

これを詳しく書くと、火星までの航路上に運悪く宇宙ゴミが漂流してくるとのことで、上手く回避できそうな瞬間に、ゴミの一部がアニアーラ号に衝突。

衝突の衝撃で発電部分が損傷し、外れた軌道の修正もできなくなり、いわゆる操縦不能状態となるわけです。

おまけに燃料は発電部分の損傷で自動排出となったので、宇宙空間を浮遊する存在となってしまったことが、この物語のスタートになります。

序盤でアウトな感じですよね。

これが米国の映画なら、なんやかんやで人々が偶然持ち合わせていたスキルとか、ラッキーな出来事とかで、難局を乗り越えてハッピーってな感じを予想させます。

この映画も、そう思っていたんですね。

アニアーラの見どころ

この映画の見どころはSF的な部分ではなくて、ともかく、いつ回復するのかわからないアニアーラ号での長旅の中で映し出される人間模様です。

  • 孤独と絶望の描写
    航行不能と言うか、宇宙空間を漂流するアニアーラ号という、同じ場所に長期間に渡って閉じ込めらた人間の孤独や絶望感が徐々に浮き彫りになることです。
    精神的な変化や葛藤が描かれることで、人間の本質に迫るところは、こちらも「どうなるのか?」と気になるばかり。
  • 人間関係の変化
    船内に閉じ込められている間に、新たな人間関係が形成され、変化していきます。友情、愛、敵意、疎外感など、さまざまな感情が深く描かれています。悲観した集団が新興宗教を起こして現実逃避に走るとか、自ら命を断つ人が続出するとか、なかなかヘヴィーなことになってます。
  • 心理的な深さ
    この映画は視覚的なことだけでなく、登場人物たちの心の内面にも焦点を当てています。孤独、絶望、希望、疑念など、さまざまな感情が描かれます。一応、船内には娯楽施設もあるのですけど、実際、飽きてくるよねという予測というか、そんな心配をさせてしまう作りです。
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アニアーラの疑問

映画を見ていない人にとって、このレビューを読んでいても、さまざまな疑問があるはずです。

そこに答える形で、いくつか紹介しますか、まず、酸素ですけど船内にある藻を培養する工場から安定して供給されている説明があります。

食料に関しては、数ヵ月で確実に底をつくという話しが出ているのですが、それ以降は触れられていません。

船長は何をしているのかという点においては、もう、軌道修正の可能性がゼロだと知っていながらも、この状態は2年以上続く、どこかの天体の重力を利用して戻る可能性はあるなど、訴えるのですが・・・。

まあ、辛い立場ですよ。

アニアーラの結末

1年後、3年後、10年後と時間の経過ごとに人々の変化を映し出します。

途中で救助船らしきものを発見しますが、実は、燃料タンクっぽいもの。

しかもそれは何なのか、分解しようにも硬すぎて調査すらできず、全くの無用なものという結果に(汗)

状況は悪化の一途で、船内もいつしか秩序も崩壊してゴミだらけという、漂流はしているものの、ある意味、墜落寸前です。

藻類を繁殖させて酸素を供給する船内の工場も寂れ始めて、24年後には電力もストップし、巨大棺桶となって真っ暗な船内にわずかに生き残っている人は視力を失いはじめます。

そして598万1407年後、地球のような美しい星の付近を通るのでした。

まとめ

「火星の移住を目指すもトラブルが発生!スウェーデンの映画「アニアーラ」の結末が衝撃!」というテーマで、レビューしてみました。

なんかもう、共感力の高すぎる人は凹みまくる内容ではないかと。

さすがに筆者も、まさかのバッドエンドに「そうきたか」と思いましたね。

と同時に、宇宙の広大さと人間の無力さ加減に、怖さを感じました。

参照

Amazon.co.jp: ANIARA アニアーラ(字幕版)を観る | Prime Video

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