食べ過ぎで胃もたれ?胃もたれが起こる原因と治し方 胃もたれしないための対策について
食べ過ぎで胃もたれしたときの対処法についてお伝えします。焼肉や脂っこいものをついついたくさん食べてしまったた次の日は、たいてい胃もたれに悩まされることでしょう。なぜ胃もたれは起こるのか、その原因や胃もたれしないための対策についてもお伝えします。
もくじ
胃もたれについて
「胃もたれ」とは、食事のあとや食間に胃が重く感じる症状のことです。
実は「胃もたれ」という医学用語はなく、つまり「胃もたれ」は、消化不良の症状の1つを指す「俗語」なのです。
胃もたれは脂っこいものを大量に食べた翌日などに起こることが多いです。
胃もたれが起こる状況下でよく起こるものに、「胸焼け」があります。
胸焼けはみぞおちから喉のあたりにかけて、じりじりと焼けるような不快感があるものです。
これは胃液や胃の中の物が逆流して、食道で炎症が起きるために起こる症状です。
胃もたれが起こる原因
胃もたれが起こる原因には様々な理由がありますが、最も多い原因は脂っこいものをたくさん食べたことによるものです。
食べた物は胃で消化しやすい形に変えられ小腸に送り出されますが、焼肉や揚げ物などの脂っこいものは消化に時間がかかるため、胃の中にとどまる時間が長くなり、胃に負担がかかるため胃もたれが起こります。
実は胃は脂質を消化する酵素を分泌しません。そのため脂質は消化されにくく、どうしても胃の中で長時間留まりやすいのです。そのため、脂っこいものを食べた翌日は、胃もたれを起こしやすくなります。
また、加齢により胃もたれが起きやすくもなります。
胃は主にぜん動運動により食べ物を消化しますが、高齢になるとこの働きが鈍くなり、消化にかかる時間が長くなります。そのため若い頃と比べると、胃がもたれやすくなるのです。
よく歳を取ると「脂っこいものが食べられなくなった」と言うのはこのためです。
その他、ストレスや妊娠により、自律神経やホルモンのバランスの崩れから、胃がもたれることもあります。
胃もたれを治す方法
胃もたれを早く治すためには、次のことを行いましょう。
- 脂っこい食事、繊維の多い食事を避け、うどんやおかゆ、豆腐などの胃に優しい食事を摂る
- 香辛料やにんにく、コーヒー、アルコールなど、刺激の強いものは控える
- 胃腸薬を服用する
ここで気をつけたいのが、胃腸薬の選び方です。
胃の働きが弱っているときと、胃粘膜が荒れているときでは、選ぶ薬が異なります。
胃もたれと共に食欲不振や胃部・腹部膨満感がある場合は「健胃薬」を、胃もたれと共に食べ過ぎ、消化不良を感じている場合は「消化酵素剤」を服用します。
もしも、胃酸が出て空腹時に胃がキリキリと痛む場合は、胃酸過多が起きている可能性があります。この場合は胃の粘膜がやられていますので「H2ブロッカー」を服用します。
どのタイプの胃薬を飲めばわからない場合は、ドラッグストアの薬剤師に症状を伝え、適正な薬を選んでもらってください。
胃もたれしないための対策
最後に、胃もたれを起こさないように胃もたれ予防の対策をお伝えします。
胃もたれをしないための対策は、
- 肉類や高脂肪食を摂りすぎない
- 暴飲暴食を避ける
- 食事は腹八分目に
- 消化の良いものをよく噛んで食べる
- アルコールは程々に
- 刺激物を摂りすぎない
- ストレスを溜めない
といった点を普段から意識して生活することです。
飲み会や食事会など、予め普段より飲んだり食べたりする量が多くなると予想される場合は、食事前にウコンを飲んでおくのも良いでしょう。
まとめ
「胃もたれ」は食事のあとに胃が重く感じる消化不良症状の1つです。胃もたれは特に肉や脂っこいものをたくさん食べた翌日に起こることが多いようです。
その理由は、肉や脂っこいものといった脂質を消化する酵素が、胃にはないためです。そのため、なかなか消化がされず、胃の中にとどまる時間が長くなることから、胃が疲弊してしまうのです。
また、胃もたれは加齢によって起こりやすくもなります。これは加齢と共に胃の機能が低下するからです。
胃もたれが起こったときに早く治すには、
- 脂っこい食事、繊維の多い食事を避け、うどんやおかゆ、豆腐などの胃に優しい食事を摂る
- 香辛料やにんにく、コーヒー、アルコールなど、刺激の強いものは控える
- 胃腸薬を服用する
といったことを行いましょう。
ただし胃腸薬には症状によって正反対の効果をもたらすものもありますので、注意が必要です。胃薬を選ぶ際は、いつどんな状態なのかをドラッグストアの薬剤師に伝え、適切な胃腸薬を選んでもらうようにしてください。
胃もたれを起こさないように普段からできる対策としては、
- 肉類や高脂肪食を摂りすぎない
- 暴飲暴食を避ける
- 食事は腹八分目に
- 消化の良いものをよく噛んで食べる
- アルコールは程々に
- 刺激物を摂りすぎない
- ストレスを溜めない
といった点に気をつけて生活することです。
予め飲み会や食事会などの予定がわかっている場合は、食事の前にウコンを飲んでおくと良いでしょう。