VITAL AUDIO エフェクター用パワーサプライ PowerCarriere VA-08 Mk-2を買ってみた感想

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VITAL AUDIOというメーカーのコンパクトエフェクター用パワーサプライ「PowerCarriere VA-08 Mk-2」という機種を購入したのでレビューしてみたいと思います。パワーサプライとは何か、アイソレートタイプだと何が良いのか、実際にVA-08 Mk-2を使ってみた私自身と友人の感想もお伝えします。はっきり言って、このパワーサプライかなりおすすめです!

エフェクター用パワーサプライとは

今回はちょっとマニアックなお話です。趣味で行っているバンドのギターに使用するエフェクター用のパワーサプライを購入したので、その紹介とレビューになります。

エフェクター用パワーサプライとは、ギターやベースなどの音を変えるために使用するコンパクトエフェクターという機械があるのですが、そのための電源のことです。

コンパクトエフェクターの多くは9Vの乾電池でも動かすことはできるのですが、すぐに電池がなくなったり、ライブ中に電池がなくなると困るため、通常はACアダプターを使用します。

エフェクターは大抵いくつも繋げて使うため、ACアダプターは分岐させて複数のエフェクターに接続して電気を送るわけですが、そうすると送られる電流量や電圧などが下がり、個々のエフェクターのパフォーマンスがフルに発揮されなくなります。

また、複数のエフェクターをつなげることで、ノイズ(特にナログペダルとデジタルペダルを同時に使用した場合)も発生しやすくなります。

そういった問題を解消してくれるのがフルアイソレートタイプのエフェクター用パワーサプライです。

フルアイソレートタイプとは、1つの端子に対して1つのレギュレーターが搭載されているため、個々のエフェクターに独立して電流が送れるため、デジタルノイズの発生を抑え、かつエフェクターのパフォーマンスもフルに引き出すことができるのです。

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VITAL AUDIO PowerCarriere VA-08 Mk-2を購入した経緯

3年前にバンド活動を復活し、スタジオで練習をしたりライブを重ねていくうちに、少しずつ機材も購入するようになりました。

そんななかで、ギターの電源周りが気になるようになってきました。1つはAC電源からのコードの取り回し、また電流や電圧がきちんとエフェクターに供給されているかということ、そしてノイズ関連です。

そこでギターキッズ(おっさんだろ!)のエフェクターの電源事情を解消してくれるフルアイソレートタイプのエフェクター用パワーサプライを探していたわけですが、その中でも最近特に評判の良いVITAL AUDIOの「PowerCarriere VA-08 Mk-2」という機種を購入してみたわけです。

当初はSTRYMONというメーカーの「Zuma R300」というパワーサプライを検討していたのですが、販売停止となっていたため(しかも値段がお高め)、リーズナブルで評判も良い「PowerCarriere VA-08 Mk-2」にしてみました。

購入時にはYouTubeなどで複数のパワーサプライによるノイズや音の違いの比較動画をたくさん見て、いっぱい参考にさせてもらいました。いやぁ、便利な時代だ!

PowerCarriere VA-08 Mk-2の仕様

では、さっとPowerCarriere VA-08 Mk-2の仕様をご紹介しましょう。

まず主な特徴としては、フルアイソレートタイプのエフェクトペダル用パワーサプライであること。

そしてポートはぜんぶで8つあり、

9V 500mA(最大)ポート✕6
9V/12V/18V 電圧可変 800mA(最大)ポート✕2
※総電流容量は、2000mAです。

となっています。

サイズは、140(W)x70(D)x30(H)mm、重さは本体重量が238gとコンパクトエフェクターと同程度の重さです。

色は深めのレッドとブラックで、アルミ削り出しのため安っぽさはなく、質感もなかなかいい感じです。

VA-08 Mk-2には800mAを出力できる端子もあるため、もしもエフェクターの数が9個になってしまった場合は、付属の分配用Yケーブルを800mAの端子に接続することで、1つの端子から2つのエフェクターに対して十分な電源供給をすることも可能です。

また、付属のボルテージ昇圧用Yケーブルを使用し、2つのポートをジョイントさせることで、最大36Vまで昇圧することが可能なので、より大きな電圧を必要とするエフェクターにも対応可能です。

ポートの裏面に電圧切り替えスイッチがあります。

そのうえで、ショート保護回路や、電力不足や過負荷に対する保護機能も付いているため、安心して利用できると思います。

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実際に使ってみた感想

というわけで、PowerCarriere VA-08 Mk-2の基本スペック等をご紹介しましたが、では実際に使ってみてどうだったのかという感想をお伝えしたいと思います。

まず、これまで1つのアダプターから4つのエフェクターに電源を分配して使用していたのですが、今回フルアイソレートタイプのエフェクトペダル用パワーサプライにしたせいか、1つ1つのエフェクターのノリが良くなったように感じました。

そのため、ギター自体の音の輪郭がくっきりとしたため、歌との分離が良くなり、それぞれの音を聞き取りやすくなったように思います。

まだスタジオでは試していないため、これはあくまでも家の中でオーディオインターフェースとつなげて、歌とギターを同時に鳴らしてモニターしたときの感想です。

私の使用環境では元々さほどノイズはさほど出ていませんでしたが、それでもより静かになったので(というか無音)、これはなかなか優れものだと感じました。

また、ヤマハのSYNCROOMを使ってリモートで友人とも毎週セッションをしているのですが、ちょうど同時期に友人も同じVA-08 Mk-2を導入しました。

すると、かつて感じたことがないほど相手のギターの音がはっきりと聞こえ、これまでノイズが多かった友人のギターからも、ノイズ音が殆ど聞こえてこないほど減少していました。

おかげでセッションもとてもしやすくなり、二人してVA-08 Mk-2によって得られた劇的な変化に驚かされるとともに喜んでいます。

正直なところ、さほど差が感じられなかったとしても「お守りとして使えばいいや」的に過度な期待はしていなかったのですが、パワーサプライ1つでここまで違うものかと驚いています。

もはやこれは1つのエフェクターと言っても過言ではないでしょう。

そしてこのリーズナブルな価格なら、買って損はない1台と自信を持っておすすめできます。

まだACアダプターで分配している方やアイソレートタイプでないパワーサプライを使ってノイズに悩まされている方は、ぜひ使ってみてほしいと思います。

ちなみにVA-08 Mk-Ⅱの価格は17,050円(税込)ですが、某サウン◯ハウスでなら12000円程度で購入できますよ。

まとめ

今回はちょっとマニアックなギターに使用するエフェクター用パワーサプライ「PowerCarriere VA-08 Mk-2」についてのお話でした。

PowerCarriere VA-08 Mk-2はフルアイソレートタイプのエフェクトペダル用パワーサプライなので、ノイズに強くエフェクターのパフォーマンスをフルに発揮することを可能とします。

ポートは全部で8つあり、

9V 500mA(最大)ポート✕6
9V/12V/18V 電圧可変 800mA(最大)ポート✕2
※総電流容量は、2000mAです。

となっています。

付属の分配用Yケーブルを使って800mA端子から2つのエフェクターに電源供給を行ったり、付属のボルテージ昇圧用Yケーブルを使用して、2つのポートをジョイントさせて最大36Vまで昇圧することも可能です。

サイズも140(W)x70(D)x30(H)mmと程よくコンパクトで、値段もネットで12000円程度で購入できますので、とてもコスパの良い商品だと思います。

もしもパワーサプライをまだ持っていないのでば、ギタリスト、ベーシストなら、1つ購入しても損はないと思います。

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