「気分の浮き沈みが激しい」その原因として考えられることと注意点 30分でできる対処法など
なんだか最近、気分の浮き沈みが激しいな。そう感じた時は、一旦立ち止まってみる合図です。心がざわつき落ち着かない原因として、考えられることや注意点についてお伝えします。また30分でできる対処法などもご紹介します。心のサインを無視し続けると、余計に修復が難しくなることがありますのでご注意ください。
「気分の浮き沈みが激しい」原因として考えられること
前向きな気持ちで頑張ろうと思ったのに、何もやる気がなくなってしまったり、そういった気分の浮き沈みが1日の中でも変わってしまうような不安定な状態は、いったいなぜ起こるのでしょうか。
そうした気持ちがゆらぎやすい状態になる原因として、
- ストレスが溜まっている
- 大きな不安を抱えている
- 周囲の刺激に対して敏感になっている
ということが考えられます。
いわば、精神が少し弱りかけている状態にあるということです。
人は脳と心の許容量を超えて抑圧やストレスが掛かると、気分の浮き沈みのコントロールが取りづらくなってきます。
それを理屈や無理に意志の力でコントロールしようとすると、余計に気分の波が激しくなってくるから厄介なのです。
気分の浮き沈みが激しいときの症状
気分の浮き沈みが激しいときの症状には、
- 躁うつ
- 落ち込む
- 不安感
- イライラ
- 涙が出る
- 不眠
- 神経過敏
といった症状が、複数現れることが多いようです。
更にこの状態が続くと、躁うつ病(双極性障害)に発展することがあります。
躁うつ病(双極性障害)とは
躁うつ病(双極性障害)と聞くと、うつ病と混同される人も少なくないと思いますが、「躁うつ病」と「うつ病」とは異なるものです。
躁うつ病は、躁状態とうつ状態の両方が現れます。うつ病は躁の状態にはなりません。
そのため、病院にて躁状態のときに受診すると「双極性障害(躁うつ病)」と診断されますが、これがうつの状態の時に受診してしまうと、「うつ病」と診断されてしまうことがあるそうです。
双極性障害はうつ病の一種ではなく全く異なる病気なので、当然、治療法も異なります。それなのに、「双極性障害(躁うつ病)」を「うつ病」と診断されうつ病の治療をされてしまうと、かえって病状が長引いてしまいかねません。
と言うのも、うつ病の治療は「うつ症状」を減らすことを目標としています。それに対し、双極性障害(躁うつ病)の治療は、躁状態とうつ状態との波の差を小さくすることを目標とした治療を行うからです。
気分の浮き沈みが激しいときの対処法
気分の浮き沈みが激しいときの対処法として、手軽にできる方法をご紹介します。
A4サイズの用紙とペンを用意します。その紙いっぱいに、30分くらいの時間をかけて、とにかく感情を吐き出すように書きまくります。すると、だいぶ心が落ち着いてきます。
この紙に感情を吐き出すときの注意点としては、書き出したものが文章になっている必要はないということです。
また自分で読み返す必要も他人に見せる必要もありません。とにかく頭に浮かんだ言葉や、感情を紙の上に吐き出し、書き終わったものは捨ててしまって構いません。
またこれはパソコンなどで行うのではなく、紙とペンとを使って行うほうが効果的です。文字にも感情が現れるからです。
もともと繊細で周囲からの刺激を受けやすいHSPの性質を持っている人は、普段から15分程度でいいので、この感情や気持ちの書き殴りを行うと、精神の不安を減らし落ちつきが保ちやすくなるそうです。
まとめ
気圧や周囲の環境の変化などにより、心がざわつき不安定になり始めることがあります。
そういうときは、心に余裕がなくなりかけている合図ですので、少し時間を作って、好きなことや楽しいことをして過ごすようにしてみてください。
また、「こうあるべき」という理想が強い人は、思うように行かないと不安や焦りから気分の浮き沈みが起こりやすい傾向にあるようです。特に真面目で完璧主義な性格の人などに、そういった傾向が見られやすいとか。
思い通りに行かない場合でも「まぁ、いいか」と口に出してみると、だいぶ心がラクになります。ぜひ試してみてください。
また、あまりにも躁うつの状態が激しい場合は、早めに医師の診断を受けてください。受診の際には、「うつ病」と診断されないためにも、両方の状態の時があることをきちんと伝えるようにしましょう。