2022年「値上げラッシュ」の原因は何か?そして、この先どう乗り切るかなどの対策について
2022年も引き続き「値上げラッシュ」が続きます。これは一体何が原因なのでしょうか?そして、この先の値上げに対して、どう乗り切って行けば良いのか対策や考え方等についてもお伝えします。
もくじ
2021年の値上げラッシュ
2021年にも値上げラッシュがありました。
どういったものが値上がりしたかと言うと、それは主に食料品関係です。
大豆や小麦などの穀物が値上げされた他、食用油に関しては2021年だけでも4回も値上げされました。
1年間で4度も油が値上げされたのは、2007年以来だそうで、1キロの油の価格が1年間でなんと100円以上も値上げされまました。
これだけ食用油が高騰すると、油をたくさん原料に使っている加工品なども当然のように値上げされました。例えば、マヨネーズなどの調味料がそうです。
この他にも、小麦の値上げでパンも値上げされました。
2022年に値上げされるもの
2022年に入り、既に値上げされたもの、そしてこの先値上げの予定されているものなどが、多数あります。
この2月にしょう油や豆乳など216品目が値上げされました。
またこの先、ポテトチップスや麺類、冷凍食品などの値上げが予定されており、パンも再び値上がりする予定です。
食品だけでなくガソリンや灯油、電気、ガスなどの価格も値上がりしており、これに連動して輸送費の高騰、それがさらに食品等の価格に反映されるという循環が起こります。
鉄道料金、運賃、高速道路の通行料金、医療費なども上がります。
この4月からはケチャップや生麺、冷凍食品、トイレットペーパーなどが値上がりするとの報告があります。
こう値上げラッシュが連鎖のように続くと、家計はどんどん逼迫していきます。
生活と関係の遠いものが値上がりするのに関しては、さほど日常生活にも影響は少ないでしょうが、食品や光熱費等、生活に直結するものが値上がりすると、あっという間に生活困窮者も出てしまいます。
値上げラッシュの主な原因
なぜこのような値上げラッシュが、いま起きているのでしょうか。
1つは、原油をはじめとするエネルギー価格の高騰が原因です。
コロナ感染拡大の一時的な減少により、世界的に景気が回復。生産や物流が追いつかないほどの状況となりました。
そのため様々な物価が上昇し、値上げの連鎖が起きたと言えます。
また、日本がこれまで長期に渡るデフレ政策を続けてきたことも原因の1つとなっています。
日本の物価が変わらない間も、海外の物価はどんどん上昇していました。
そして気づけば、日本と諸外国との間で、物価の差がとても大きくなってしました。
こうした国際相場の上昇が、日本国内の物価にも少しずつ反映され始めていきているのです。
今の日本は海外からの輸入品も非常に多く、食料品などの日常品の海外製品が占める割合も高いです。国際相場と日本国内との価格差は、もはや無視できないレベルに来ているのです。
値上げラッシュを乗り切るための対策
ここまで一気に様々ものが値上げされると、これまでと同じ生活を続けるわけにも行かなくなってきます。
なにか対策をと考えるわけですが、どういった対策を取れば良いでしょうか。
1つは、ブランドチェンジです。これまで使っていた商品のランクを1ランク落とすのです。
国産のお肉しか食べなかった人は、外国さんも考慮に入れたり、スーパーなどのオリジナルブランドなどの割安なものに変更するなど、値上げ分が相殺される工夫をこらしましょう。
安くて体に良いものを取り入れることに意識を向けるのも良い方法です。
また、電気やガスなどに関しては、こまめに倹約する習慣を身に着けましょう。
一番お金が出ていきやすいが外出です。外出頻度を8割程度に抑えるよう意識し、出費を増やさないようにしましょう。
さらに、これまでの生活を見直し、不要なサービスを解約したり、不用品を処分して持ち物を減らしましょう。物が減ると、ランニングコストが下がります。
物が減った分、今より狭い部屋に引っ越して、家賃を浮かすこともできます。今後は賃貸の家賃も上がるでしょうから、そういった対策も考える必要はあるかもしれません。
使用頻度の少ない車は、この際思い切って売却すると、かなり出費が削減できます。
またこの先、インフレ化が進むことが考えられます。そうなると、物価上昇に伴い給与も増える可能性があります。
物の値段が上がる分、収入も増えるとなれば、結果的に生活レベルは変わらずに済むかもしれません。
しかしそうした均衡状態になるまでには、何かしらの歪が生じます。それを乗り切るためにも、いくつかの対策は行う必要があるでしょう。
まとめ
大量のフードロスが発生する反面、このように物価高騰で生活がままならなくなる家庭も出てきて、なかなか世の中はバランスを取るのが難しいです。
適正な価格で無駄なく食品が回り、安心して暮らしていくためのシステムが、さらに向上していくことを期待します。
また、将来的に年金のみで生活することを考えると、物価の上昇はとても心配になるでしょう。しかし、公的年金の年金額は、賃金や物価の変動などを考慮して毎年改定されます。
なので闇雲に焦る必要はありません。ただ、多少の蓄えはあったほうが、心の支えにはなりますので、今からでも準備ができる方は、多少なりとも貯蓄を蓄やすようにしたいところです。