借金して喜んでいるショート系動画広告を見て借りようと考える人はマジでリスク管理がヤバイ
借金するということについて、親や学校は、具体的なことは教えないケースがほとんどです。
特に、普段は偉そうにしている親ほど借金を抱えていたり、その借金と融資の区別もつかない、返済のしくみについても全く知識が無かったり・・・。
そのような家庭で育つと、子にも影響します。
親ガチャって、やはり大事。
もしも、お金について学びたいのならば、借金と返済ということにフォーカスして、さまざまな情報を漁るだけで、基礎知識は身につきます。
少なくとも借金できた(ニコッ)とするような広告を見て、随意反射でお金を借りるような人間にならないよう、我が子へ金融教育を施し中。
FP資格取得のための勉強が役に立ってます。
もくじ
欲求が動機の借金は最悪
最近、TikTokなどのショート動画プラットフォームで、
「借金して高級ブランド品を買った!」
「借金して旅行に行った!」
「給料少ないけど○十万借りれた!」
というような動画広告をよく見かけます。
これに羨望の眼差しを送る人はいるのだろうかと、つい考えてしまいます。
その一方で、華やかな生活を送っているように見せかけていた、かつてのYouTuberやInstagramerも、借金してまで承認欲求を満たしたいのかと、驚愕したものです。
冷静に考えれば、借金をしてまでそのような生活を送ることは、非常にリスクがデカイと、まともな志向を持っていれば理解できるものなのですけどね。
ところが、それを理解できない人がいるから、消費者金融は成り立っているのかなとも考えます。
もちろん、さまざまな事情があるため、一括りにすることはできませんが、そもそも欲求を満たすための借金って、最悪なんです、どう考えても。
消費者金融のしくみ
消費者金融は、個人向けに小額のお金を貸してくれる金融機関です。
銀行よりも審査が通りやすく、すぐに借りられるという点がメリットです。
しかし、その分金利は非常に高く、しかも上限金利限界の年利15%~20%はザラに設定されています。
この上限金利については、
- 利息制限法(上限15%~20%)
- 出資法(上限29.2%)
の2つの法律で規制されていましたが、それぞれ、ご覧のように上限金利に差がありました。
そのため貸金業者が一定の要件を満たして、差の部分である「グレーゾーン金利」で営業が可能だったため、エグい金利に苦しむ人が増えたわけです。
これが「グレーゾーン金利」で揺れた理由となります。
現在の金利
今は、グレーゾーン金利については、どうなっているのか?
貸金業法と出資法の改正によって、元本と金利は以下のようになっています。
- 10万円未満:年20%
- 10万円以上から100万円未満:年18%
- 100万円以上:年15%
しかしながら、例えば10万円以上の元本で18%の利息を課すのはNGであり、行政処分の対象です。
これが20%を超えると刑事罰の対象と厳罰化されたので、消費者金融は大慌てになったわけです。
そのしくみを突いて、「借金が減った!」「お金が戻ってきた!」というヘンな風に煽る広告が増えました。
まるで借金をしていた者勝ちのような顔されるのも、どこかズレてるなと感じますが・・・。
借金する人の特徴
大体、消費者金融のカモになる人は、
- ギャンブル好き
- 物的欲求に対して理性が効かない
- リスクへの対応が乏しい
という特徴があります。
一概に、年収が低くて生活に困るから借金するという類とは、全くもって異なります。
要するに借金に危機感が全くない、理解していない人を指しています。
返済シミュレーション
仮に、10万円借りると上限金利は18%で、1年間で返済する計画だと、毎月約9,170円の負担です。
あ、返せると思った人はアウト。
ちょっと頭が働く人は、トータルでいくら返済になるのかを、まず気にするものです。
この場合は、約11万円ですが、それでも「たった1万円の負担」と思った人も同様にアウトですね。
大体、借金の常連が10万円程度で済むことはありません。
必ずと言っていいほど、数百万レベルになっています。
まとめ
「借金して喜んでいるショート系動画広告を見て借りようと考える人はマジでリスク管理がヤバイ」というテーマで、消費者金融とグレーゾーン金利について書きました。
昔から「保証人にはなるな」と言われていますが、その理由は、保証人への負担が、尋常でないぐらい重いからです。
ただ、言われただけの人と、保証人についてのしくみを勉強した人では、その理解の深みが違うので、やはり勉強は大事なんです、お金と信用絡みは。
お金に関して勉強したいなら「ナニワ金融道」を、全部、読んでください。
AmazonのKindle unlimitedであれば、ほぼ読めます。
法律の部分は原作当時のままですが、しくみやリスクを理解する分には、手っ取り早い方法です。