アーティストのDVDやCDの製作工程ってどうなってる?どこで作られているのかナゾすぎる!
アーティストの熱演や映画を記録したDVDや、心を揺さぶる音楽が詰まったCDは、残念ながら媒体としては縮小気味です。
ですが、コンテンツ自体は秀逸なため、手に取るたびにワクワクすることだと思います。
ただし、これらの作品は、どのように作られているのか?
実は、多くの工程を経ていることは、何となく理解できるのですが、具体的にDVDやCDに映像や音声を詰め込む作業工程は、ナゾに包まれています。
そこで今回は、アーティストのDVDやCDの製作工程を、わかりやすく解説することにします。
レコーディングや撮影は華やかですが、コンテンツデータの入った原盤から製品に至る工程では、町工場が活躍しているのならエモいですね。
もくじ
レコーディング・撮影
CDの場合はレコーディングスタジオで、DVDの場合はライブ会場やスタジオで、アーティストのパフォーマンスを収録します。
CDでは、ボーカルや楽器の音を個別に録音し、ミックス・マスタリングと呼ばれる作業で音質を調整します。
DVDでは、複数のカメラで撮影した映像を編集し、メニュー画面や特典映像などを追加する作業が定番です。
主に使用される機材は、以下のとおり。
レコーディング
- コンデンサーマイク:ボーカルや楽器の繊細な音質を収録
- ダイナミックマイク:大音量にも対応
- リボンマイク:自然な音質を収録
- マイクプリアンプ:マイクの信号を増幅し、音質を整える
- ミキサー:複数のマイクや楽器の音をミックスする
- レコーディングインターフェース:マイクや楽器の音をパソコンに取り込む
- DAWソフト:レコーディングした音声を編集・ミックスする
撮影
- カメラ
デジタル一眼レフカメラ
ミラーレスカメラ
シネマカメラ - レンズ
広角レンズ
標準レンズ
望遠レンズ - 照明
スタジオライト
フラッシュ
自然光 - 音声機材
- マイク
- レコーダー
- 編集ソフト
その他
- モニタースピーカー:音質を正確に確認する
- ヘッドホン:音声を聞き取る
- ケーブル:機材を接続する
製造工程
CDやDVDの製造工程は、それぞれ少し違いがあります。
CD
- マスタリング
音楽データを編集し、CDに記録するためのマスターを作成します。音質調整や曲順の決定などが行われます。 - スタンパー
マスターから電気信号を転写し、凹凸のある金属製原盤(スタンパー)を作ります。 - プレス
ポリカーボネート樹脂を高温で溶かし、スタンパーでプレスしてCDの基板を作ります。 - 反射膜・保護膜
基板に金属膜を蒸着して反射膜を作ります。さらに、保護膜を塗布して傷や汚れから守ります。 - 印刷
レーベル面と裏面にデザインや文字を印刷します。 - 検査
音質やデータの読み込みなどを検査し、問題なければ完成となります。
DVD
- マスタリング
映像データを編集し、DVDに記録するためのマスターを作成します。メニュー画面や字幕なども作成されます。 - スタンパー
マスターから電気信号を転写し、凹凸のあるガラス製原盤(スタンパー)を作ります。 - 複製
スタンパーを使って、光学ディスクを複製します。 - 印刷
ジャケットやディスクラベルにデザインや文字を印刷します。 - 組立
ディスクとジャケットを組み合わせて完成となります。
製造期間は2週間~4週間で、コストはプレス枚数や仕様によって異なりますが、CDは1枚あたり約100円~200円、DVDは1枚あたり約200円~300円が目安です。
流通・販売
製造されたCDやDVDは、レコード会社や流通業者によって、全国のCDショップやオンラインストアへ届けられます。
これらの販売店で作品が並ぶまでには、相当な時間と人を要することは、想像できると思います。
だから芸術や音楽って、いろいろと高額になることもありますよね・・・。
まとめ
「アーティストのDVDやCDの製作工程ってどうなってる?どこで作られているのかナゾすぎる!」というテーマで、CDやDVDの製作について書きました。
製作工程が多いというのは、それだけコストも掛かるということ。
ストリーミングやダウンロードが伸びるのもわかります。
が、ファン曰く、ジャケも含めて鑑賞だと・・・。
集めた感が欲しいというのは共感できます。