孤独死が最も多い年代とは その原因は○○にあった!孤独死に陥りやすいケースや環境、今からできる対策
今回はちょっと重い話題である「孤独死」について考えてみたいと思います。そもそも孤独死とはどういったことを指すのでしょうか。どういった人が孤独死をしているのかといった統計から分かることや、孤独死しないための対策などについてご紹介します。
もくじ
孤独死とは
そもそも孤独死とはどういうものを指すのでしょうか。1人暮らしをしていて誰にも知られることなく部屋で亡くなった場合は、孤独死に該当するのでしょうか。
実は孤独死とは、死ぬ瞬間に一人であったとしても、死後にすぐ家族や友人に発見されて、葬儀が行われた場合は、孤独死とはいわないそうです。
反対に孤独死は、孤独な死というだけではなく、死ぬ前から孤独に暮らし、そして死んだ後も誰にも発見されることがないもののことです。
つまり、1人で死ぬということ以前に、生きている間に孤独死予備軍というものは、ある程度決まってきそうです。
もしも誰とも関わらずに孤独な生活をしている方がいたら、少し考え直した方がいいかもしれません。
孤独死は60代が最も多い
意外にも、孤独死は60代が最も多いのだそうです。確かに少し考えてみると、納得のいく点もあります。
もっと年齢が上がり、70代、80代ともなると、そもそも一人暮らしがままならなくなり、病院や施設などに入所するケースが増えてきます。そうすると、必然的にすぐに職員などに発見されるため、死後に発見されないといったことは少なくなるのかもしれません。
反対に60代はまだ1人で生活できる年齢であり、かかりつけの病院やヘルパーなどの手も借りずに生活しているでしょうから、そんな状態の中、誰とも接することなく孤独に生きていたら、何かの拍子で急死した場合に、誰にも気づかれないということは、70代よりもむしろ多いのかもしれません。
これは思わぬ盲点のような気がします。
孤独死によくあるケース
孤独死の原因として最も多いのが、心筋梗塞や脳溢血だそうです。
その他、肺炎や持病の肝硬変の悪化が原因で意識不明となっての死亡、転倒して骨折したりといった事故が起きて動けなくなった、アルコール依存状態など、救助を呼べずに衰弱死する孤独死もあるそうです。
お風呂掃除をしていて、うっかり足を滑らせ頭を打って意識不明、階段から落ちて…、なんてこともないとはいえませんからね。
孤独死対策
特に孤独死となりやすいのが、次のような環境の人たちだそうです。
- 配偶者と別れた(死別・離婚など)
- 未婚
- 親族がいない
- 親族とのつきあいがない
- 仕事をしていない
- 持病がある
- 隣人とのつきあいがない
要は人との付き合いがない人が、孤独死となりやすいわけです。なので孤独死対策は、「人付き合いをする」ことに尽きます。
もしもいま、ほとんど誰とも人づきあいがないという人は、「退職したら~」などと言わずに、50代くらいから少しずつ意識的に人付き合いをするようにしましょう。
職場以外にも、マンションの組合に立候補したり、趣味系のサークルへの参加やスポーツなどの習い事をしたり、自分に合った人付き合いのできる場を複数作っておくことをおすすめします。
また、一人暮らしに対して不安を感じる年齢に達したら(人それぞれ感じる年齢は異なる)、有料の老人サービス付き高齢者向け住宅などに入居することもひとつの対策です。
介護認定を受けていなくても入居できる高齢者住宅も増えています。
健康に不安を感じる方は、施設の職員によって日々の安否確認や健康管理などが行われるので、孤独や引きこもりの解消にもなり、孤独死とも無縁となります。
これも健康なうちから少し調べ始めておき、どれくらいの費用が掛かるのかなど、目安を知って準備を進めるようにしてください。
まとめ
孤独死は家族がいるから大丈夫というわけでもありません。
たとえ家族と言えど、普段から良好な関係を保ち、離れて住んでいるのなら、マメに連絡を取るなどしておかないと、孤独死してしまうこともありえます。
人と接する場合は、相手が自分に近づいてくれるのを待つのではなく、自分から行動することが必要です。
特に日本人の高齢男性は、知らない人とコミュニケーションをとるのが、女性に比べヘタだと言われています。
だったら、まずはコミュニケーションスキルを学ぶ会などに参加してみるのもいいでしょう。そうすると、同じ悩みを持つ友人ができるかもしれませんよ。