生魚のニオイが手について臭い!魚のニオイを取る簡単な方法 なぜ魚の匂いはなかなか取れないの?

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生魚のニオイって手につくとなかなか取れなくて困りますよね。なぜ魚の匂いはなかなか取れないのかといった理由や、手に付いた魚の生臭いニオイを取る簡単な方法・意外な方法などもご紹介します。

生魚のニオイの元は何?

生魚のニオイは独特でなかなか取れないから困りものですよね。あのニオイの元はいったい何なのでしょうか。

あの生魚のニオイは、生魚に含まれるアミン類(主にアンモニア、プトレシン、スカトール)が主な原因です。これらのアミン類は魚の新鮮さや種類に応じて異なり、特に魚の皮や表面に集中しています。

また、魚の蛋白質が酵素の作用によって分解されることでもニオイが発生します。これは魚の保存や調理中に起こるニオイで、ニオイの強さや種類に大きく影響してきます。

更に、魚は水分を多く含んでいるため、水分が蒸発することでよりニオイが広がりやすくなります。特に魚を調理する段階で切り身や魚の表面に水分が残っていると、この生魚のニオイが強調されます。

料理人が生魚を調理する際に頻繁に包丁を拭くのも、魚の臭い移りを防ぐという理由もあるそうです。

ニオイの付いた包丁でまた魚を切り続けると、全ての切り身にニオイが移ってしまいます。それにより風味を損ねてしまうのを避けるという理由があるかだそうです。

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なぜ手についた生魚のニオイはなかなか取れないのか

なぜ手についた生魚のニオイはなかなか取れないのでしょうか。

それは手の表面には指紋やシワなどとても多くの凹凸があるため、その間に魚のニオイであるアミンが入り込んでしまうからです。

さらにアミンがイオンにより手の表面と協力に結合してしまうことで、手についたニオイが洗っても取れにくくなります。

それが手についた魚の生臭さが、石鹸で洗ってもなかなか取れない理由です。

手の表面の細かな溝の間をブラシなどで念入りに落としてやると、ある程度の生臭さを除去することができます。

手についた魚の匂いを取る方法

まずは魚の匂いを取る3つの方法をお伝えします。

重曹を使う方法

手を流水でよく洗いニオイの成分を物理的に洗い流します。

次に重曹を少量手に取り、水と混ぜてペースト状にし、手全体によくこすり込みます。

重曹は生魚のニオイを吸着する効果があるので、これによりニオイ成分が中和され魚の生臭さが取れます。

酢を使う方法

手を流水でよく洗います。

次に、少量の酢を手に優しく塗り、数分間放置します。

その後、再び手を水で洗い、酢を洗い流します。

酢は魚のニオイを中和し、爽やかな香りを残してくれます。

レモンを使う方法

手を流水でよく洗います。

次にレモンを絞ったレモン汁を手に塗り、数分間放置します。

その後、再び手を水で洗い、レモン汁を洗い流します。

レモンは酸性なため、魚の生くさいニオイと結合してを中和させるため、ニオイが消したうえレモンの爽やかな香りが残ります。

ただし、手についたニオイが強力な場合は、1度や2度では簡単に落ちない場合があります。

そういう場合は、繰り返し何度か行うことで、手のニオイが徐々に取れていきます。

洗い過ぎによる手の荒れにも注意してください。

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アルミやステンレスでニオイが消える?

実は、ちょっと変わったユニークな魚のニオイを消す方法があります。それはニオイが「イオン結合」しているという点に着目して、ニオイを落とす方法です。

それはアルミニウムやステンレスの物質を手にこすりつけながら水でてを洗うという方法です。

実はアルミニウムやステンレスをこすりつけながら水洗いをすると、マイナスのイオンが発生します。それが手とイオン結合した魚のニオイ成分アミンと反応し、イオン分が行われることでニオイが洗い流されやすくなるのです。

これは魚以外のニンニクや玉ねぎなど、アミンが元になるニオイの消臭にも効果があります。

ステンレス石鹸というものが販売されていますが、あれはただのステンレスの塊です。原理が分かれば、キッチンの水道の蛇口やステンレス製の調理器具など、実はアミンをイオン分解してくれるものは身近にたくさんあります。

調理後にステンレスの鍋などを洗うことで、実は魚の生臭さも取れるという効果があるのです。ぜひ覚えておいてください。

まとめ

生魚のニオイの元は、生魚に含まれるアミン類(主にアンモニア、プトレシン、スカトール)が主な原因です。

手についた生魚のニオイがなかなか取れないのは、このアミンが手の表面とイオン結合してしまうからです。

手についた魚の匂いを取るには、

  • 重曹
  • レモン汁

を使う方法があります。

その他にイオン結合に着目し、アルミニウムやステンレスを使って魚のニオイを取る方法もあります。

アルミニウムやステンレスを触りながら水洗いをすると、アルミニウムやステンレスのイオンとアミンのイオンとが反応し、中和されることで手の表面に付いたアミン分子を洗い流しやすくなり、魚の生臭いニオイが取れやすくなります。

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