老後の生活「サ高住」とは?有料老人ホームとの違いや費用など
老後の生活について考えると出くわす「サ高住」とはいったい? サ高住と有料老人ホームの違いや費用について調べてみました。アラフィフにもなると、他人事とはもう言ってられませんよ。
もくじ
サ高住とは?
「サ高住」と言う言葉をご存じですか?若い人にはあまり耳慣れない言葉だと思いますが、50代くらいになってくると、段々と目についてくるこの言葉。
サ高住とは、サービス付き高齢者向け住宅のことです。
ちなみに、サ高住と老人ホームは別物です。
サ高住と老人ホームの違い
サ高住と老人ホーム、なんとなく同じようなものに思えてしまいますが、このふたつは違います。
最も大きな違いは、契約形態です。
サ高住は住宅部分においては建物賃貸借契約を結びます。そのうえで生活支援サービスを必要とする場合は、サービスに対する契約を別に結びます。
老人ホームの方は、居室と共用施設の利用権と、介護や生活支援サービスの保障との両方をセットで契約します。
つまり、いざという時に支援サービスを利用できる、高齢者向け住宅がサ高住というわけで、
まだ元気で自活できたりする人や夫婦にとっては、自由度の高いサ高住は人気です。
自分一人で生活することが難しく介護が必要となった場合は、手厚いサービスが受けることができる有料老人ホームの利用を検討する必要があります。
サ高住と有料老人ホームの費用等について
サ高住と有料老人ホームの費用や特徴について、少し比較してみたいと思います。
まず、入居条件ですが、老人ホームは65歳以上で、自立・要支援1~要介護5の方であるのに対し、サ高住は60歳以上で自立~軽度の要介護の方となっています。
費用は、老人ホームが入居一時金が0~数千万円、月額費用が15~40万円であるのに対し、サ高住は敷金が家賃の2~5ヶ月分、月額費用は10~30万円となります。
居室の面積は、老人ホームが個室13㎡以上に対し、サ高住は個室25㎡以上(条件により18㎡以上)となっています。
自活がメインであるサ高住の方が、部屋の広さも広めで、費用も安く、対象年齢も少し低めからとなっているようですね。
老人ホームの方の個室は狭いですが、食事やお風呂などは共用スペースを使うことが大半なので、このようなサイズ感になっているのだと思います。
5.まとめ
今回、サ高住と有料老人ホームについて調べてみて、確かに自分の祖父母も元気な時はサ高住にいて、その後、自分一人で暮らしていけなくなったときに有料老人ホームに移ったという経緯を思い出しました。
有料老人ホームに入る少し前に痴呆が始まり、その後、食事をすることががままならなくなって、病院へ移り、そこから寝たきり生活になったかと思います。
特に祖父はとても体の丈夫な人でしたが、認知症が始まると運動神経がどんどん弱まるので、いくら体が元気で力があった人でも寝たきりになると言われ、実際にそうなったことをよく覚えています。
若いときは、自分自身がいつか死ぬなんてことさえ思いもせずに生きていましたが、アラフィフにもなると親の介護もそろそろ始まり、サ高住なんて言葉も調べ始めるようになるんですね。
もう祖父母もみな他界しており、親の次は自分たちですから、なんとなく死も他人事ではない年齢になってきたと実感している今日この頃です。