旧車ブームいつまで続く?ネオクラシックカーや旧いバイクに安易に手を出してはいけない理由

いま空前の旧車ブームが巻き起こっていますが、いったいいつまで続くのでしょうね?えっ、旧車って何?ネオクラシックカー?という方に、旧車とはなんぞやということから、これから旧い車やバイクを手に入れようかと考えている方に、安易に手を出してはいけない理由や心構えなどをお伝えしたいと思います。

旧車とは

いま旧車がとても人気なのをご存知ですか?

旧車とはその名のごとく、古い車のことです。古いと言っても10年、20年ではなく、40年、50年以上前の車のことを旧車といいます。

もともと旧車とはマニア用語で、一般的に使われる言葉ではなかったのですが、最近では流行したことによりだいぶ巷でも普通に見かける言葉になりました。

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なぜいま旧車がブームに?

ではなぜそれほどまでに、旧車がブームになっているなのでしょう。

その理由の1つは、YouTubeの影響が大きいのではないかと思います。

最近のYouTube動画には、さまざまなテーマのものがあり、そこでこれまで知らなかった世界を知る機会が増えています。

また、芸能人が自分の好きなものを紹介するチャンネルも増えており、一部の芸人さんが火付け役となり、そこにこぞって芸人仲間が旧車に興味を持ちはじめ、YouTube動画で紹介しているというのも大きいと思います。

昔から所ジョージさんや俳優の岩城滉一さんなど、古い車が好きでいろんなメディアで紹介していましたが、そういったものを見ていて憧れていた人たちが、YouTubeに背中を押され、一気に溢れはじめたのかもしれませんね。

特に男性は昔から機械に対する興味のある人が多いものですが、最近の車は何でもコンピューターで制御されてしまっていて、素人では全く手を出せないものとなっています。

それに対して旧車は、構造もシンプルであり、自分が手をかけてメンテナンスなどできる部分がたくさんあります。

そういった、自分の車を自分で面倒見るという欲求を満たせるのが、機械好きの心をくすぐる部分でもあるのでしょう。

旧車がやたら魅力的に見える理由

そうした機械好きの心を満たすイジれる要素以外にも、旧車が魅力的に見える理由はあります。

それは、今にないデザイン性です。

旧車は良くも悪くも個性的なものが多いです。単純にカッコいいだけでなく、ダサかっこいいモデルなんかも、魅力的に思えたりします。

ハンドメイドの小物や洋服に人気が出ているのと少し似たところがあるのかもしれません、希少性が高い、他の人が持っていない、手に入りにくいといった要素が、所有欲を掻き立てるといった面もあるでしょう。

更に旧車乗りは、車好きのからもなぜか一段上に見られやすく、そういった旧車に乗っていることで、自分もツウだと思われたいという欲求にかられている人もいるかもしれませんね。

そんな他人とは違う自分の個性を演出するうえで、旧車というアイテムは確かに有効かもしれませんが、ただ乗り続ける、維持するのは、そう生半可なものではないのです。ふふふ…。

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ブームになることでの弊害

ただ、ブームになることをよろしくないと考える人もいます。

なぜならブームとなることで売り手市場が形成され、不当に価格が高騰するからです。

実際、今の旧車の価格は、これまでにありえないほどに高騰しています。

現役の高級車が霞むくらい、一般的な庶民向けに作られた旧車が高値で売買されています。ボロいカローラやサニーが、ちょっと前のメルセデスよりも高いって意味不明です。

当然、当時の新車価格よりも高いのはザラで、スクラップ同然のものに何百万といった価格が付けられているものまであります。

こうなると自分のペースで楽しんでいた旧車マニアにとっては、これまでの小遣いでは楽しめなくなってしまいます。

きっと根っからの旧車ファンは、ちまちま車イジりがしたいだけなので、そもそも旧車の価値が上がることなど望んでいません。

そして、これまであまり人に見向きもされなかった静かな聖地が、荒らされてしまうことを悲しく感じているはず。早くこの旧車ブームが去ってくれないかと、密かに思っている人も多いのではないかと思います。

旧車に安易に手を出してはいけない理由

旧車に乗ってみたい、手に入れたい、そう思う人も多いと思います。

しかし、ブームに乗せられて、安易に手を出すのは避けた方が良いと思います。

その理由はいくつかあります。

手に入れた後もお金がかかる

まず、お金がとても掛かります。それでなくとも不当に価値が高められているので、車両を購入する時点でかなりの出費が掛かります。

また、旧車はこれまで複数オーナーに渡って所有されてきた車がほとんどで、そのため修理歴や事故歴などの判断がしづらいです。そのため、外側だけきれいに処理された車に高値が付けられていることもザラにあります。

というより、もともと個体数が少ないものが流行したことにより、そういった価値の低いものまで値が上がっているとも言えます。

買って眺めているだけならいいのですが、乗るには適さないほど中が腐っている車もけっこう多いと思います。

特に日本車の場合は、もともとの鉄板が薄い上に、高温多湿の日本で長年保管されていたわけですから、屋根付き車庫でしっかり管理された車でない限り、大半はかなりヤバい状態だと思われます。

そういった理由から、手に入れて乗り始めると、あちこち修理が必要となります。中には床が抜ける、シャーシーが折れるなんてことも。自分で修理ができる人は別ですが、これを全て業者に依頼するとなると、すぐに高級車が買えるくらいの値段は掛かりますので、購入資金の他に修理費も予め用意しておいたほうが良いです。

買ったはいいけれど、乗ったの1週間だけ…。持っているだけという状態になったら、楽しくないですからね。

パーツが手に入らない

また、壊れた部品の入手もとても困難です。特に日本車の部品は生産台数の少ない車であればあるほど、手に入りづらいです。

エンジンなどの消耗パーツや電装部品は汎用品でまかなえる部分もありますが、外装パーツはなかなか出てきません。

なので、マニアは部品取り用にもう一台持っておく人も多いです。そういった場所なども含めた維持費も掛かります。

クーラなし、レッカーなどは覚悟しておく必要がある

路上で止まる頻度も今の車よりは圧倒的に高いですから、レッカーは意識しておくべきです。それを考えると、怖くて遠乗りはできないでしょう。

夏場のエアコンは現代車ほど効きません。というか、クーラー自体付いていない車も多いです。暖房だって暖かくなるまでに時間がかかります。車の中でコート着てマフラー巻いている、なんてこともあるくらいです。

乗り心地も悪いです。いろいろ不便ですし、特に車に理解のない同乗者には基本的に文句を言われます。一部の理解ある女性以外には、全くモテません(笑)。

ネオクラシックカーはさらにヤバい

また最近は、ネオクラシックカーと呼ばれる80年代や90年代の車も高騰し始めています。

しかし、この年代の頃から車にはやたらと電子パーツが多用されはじめ、それがまだ完成度が低かったがために電子パーツがやたらと壊れるのです。メーターが消える。窓が開かない・閉まらない、謎の警告灯がついてる(笑)など。

パーツ入手が困難なのは60年・70年代以前の車とさほど変わらないどころか、その頃の車は少し前までは旧車マニアに相手にされていなかった車だけに、ほとんどがスクラップにされてしまっていて、余計に部品が出ないのではないかと思われます。

80年・90年代の車は、よっぽど売れた車種以外、いちばん素人が手を出してはいけない年代の車と言えるかもしれません。

まとめ

実は私は何十年も前から何台も旧車に乗り、今も旧車に乗り続けています。だからそういった意味では、さまざまな経験をしています。今回の記事は、だからこそ書けた内容でもありました。

周りの友人でも旧車に憧れる人は多数いますが、特に家族持ちの人は、反対される人が大半です。一度は手にしたけれど、結局手放してしまった人がほとんど。乗り続けている人は、ほんの一握りです。

お金に余裕があり、自分の小遣いでセカンドカーとして旧車を所有できるのであれば別でしょうけれど。それでも奥さんにとっては不要品にしか見えないから、文句を言われる人が多いようです。

我が家は旧車がファーストカーです(笑)。それを自分の小遣いで維持しています。奥さんが理解者であることはラッキーでしたが、我が家には車はそもそもないと思ってくれと伝えてあります。

ちなみに旧車のバイクも所有していますが、こちらは金銭的な理由と時間不足から休眠中です…。

旧車に乗るということは、とても魅力的でマニアックな世界である反面、大変なことも多いです。それを楽しみたいというマゾっ気のある方は、ぜひともこちらの世界に来てください。思い出は嫌でもたくさんできますよ(笑)。

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