愛車の消耗品の点検と交換について 自分でやれるところ プロに任せるべきところ 12項目
愛車における消耗品の点検と交換について説明します。12項目における点検箇所の点検方法と交換するタイミングなどを解説しています。自分で交換できる部分もあれば、プロに任せるべきところもあります。安全に車を運転する上でも、消耗部品にも気を配ってください。
もくじ
車の消耗品
車は消耗品の塊と言ってもいいくらい、ざまざまな消耗パーツで構成されています。なので、普段から車を使っていると、知らないうちにあちこちの部品が消耗しているのです。
また、あまり乗っていなくても、時間とともに劣化する部品もあります。
なので、定期的に点検し、必要に応じて消耗品の交換や補充をする必要があります。
では、車のどこに消耗品があるのか、点検すべき箇所を見ていきましょう。
点検すべき消耗品の箇所
次の12項目は、車の消耗品がある場所です。
- ブレーキフルード
- ウインドーウォッシャー液
- クーラント液(冷却水)
- エアコンフィルター
- エンジンオイル
- ワイパー
- ATF(オートマチックトランスミッションフルード)
- バッテリー
- タイヤ
- ブレーキパッド
- ランプ
- ヘッドライト
車の消耗品の点検は自分でできる箇所も多いですが、実際に交換したり補充する場合は、プロに任せた方がいい箇所がほとんどです。
ただ、自分でも比較的簡単にメンテナンスできる箇所もあります。
続いて、各点検場所のチェックポイントと自分でメンテナンスできる場所の方法について説明していきます。
各部の点検ポイント
では、点検場所ごとに1つずつ見ていきましょう。
まずはエンジンルーム内にある点検箇所からです。
ウインドーウォッシャー液
液の量をチェックします。液が半分以下になっていたら補充します。これは自分でも補充はできるでしょう。
ブレーキフルード
ブレーキの効きが悪いと感じたり、なんだかふわふわとして踏み心地がおかしいと感じたら、ブレーキフルードをチェックします。ブレーキフルードは劣化すると透明度が落ち黒ずんできますので、色をチェックしてみてください。
また基本的にブレーキフルードは量は減りませんので、液面がMINよりも下になっていたら、何か異常がある証拠です。自分で補充するのではなく、点検に出しましょう。
ブレーキフルードは基本的に2年毎に交換する必要があります。車検のタイミングで交換すると良いでしょう。
クーラント液(冷却水)
液面がLOWより低ければ補充します。点検はエンジンが冷えているときに行います。液面があまりに低くなっていたら、漏れている可能性があります。
だいたい2万キロ走行か2年に1度交換します。車検のタイミングで交換するとよいでしょう。プロに任せましょう。
エンジンオイル
エンジンを掛け少し温めた後、エンジンを切ってしばらくした状態で点検します。オイルレベルゲージを引き抜き、布などで拭き取り、もう一度軽く差し込んで、レベルのHIGHとLOWの間にオイルの量があるかを確認します。LOWよりも減っていたら継ぎ足します。
5000キロか半年に1度交換するのが目安とされていますが、車検のタイミングで交換すれば良いと思います。プロに任せましょう。
ATF(オートマチックトランスミッションフルード)
点検方法は、エンジンを掛けてシフトをNの状態にし、レベルゲージを引き抜きます。オイルの量がHOTとLOWの間にあるか確認します。点検のときはゴミが入らないように注意してください。量が減っているようだと、漏れている可能性があります。
ATFの交換目安は2万キロです。交換は車検のタイミングで良いと思います。プロに任せましょう。
バッテリー
最近はほとんどメンテナンスフリーのバッテリーが多いと思うので、バッテリー液の量のチェックは必要ないと思います。
バッテリーはだいたい2-3年で交換します。端子に粉が吹いていたら、交換時期です。プロに任せます。
続いて、エンジンルーム以外の箇所の点検です。
エアコンフィルター
エアコンの吹き出しからの風がなんだか臭いなと感じたら、エバポレーターやフィルターの汚れが原因です。フィルターは自分でも交換可能です。
エアコンの効きが悪いなと感じたら、エアコンのガスが抜けている可能性があります。この場合はガスの充填をプロに依頼しましょう。
ワイパー
ワイパーの拭きムラを感じるようになったら、ゴムが劣化している証拠です。
また、ゴムが切れる場合もあります。切れたゴムのワイパーを使うと、窓ガラスを傷つけてしまうことがあります。ゴムの劣化がないか点検してください。交換は自分でもできます。
タイヤ
タイヤの点検ポイントは、大きく2つです。1つは空気圧のチェックで、もう1つは摩耗のチェックです。
空気圧の目安はドアを開けたところに基準値のシールが張ってあると思いますので、ガソリンスタンドで定期的に空気圧をチェックして、適正値まで空気を入れてもらいましょう。
タイヤは溝の深さをチェックします。溝の深さが1.6mm以下に減っていたら交換時期です。また、あまり走っていない車の場合、タイヤの溝は減っていなくても、サイドウォール(タイヤの側面)にヒビなどが入っている場合があります。これも交換です。交換はプロに頼みましょう。
また、タイヤの片減りを減らすために、4本のタイヤの位置を入れ替えるローテーションを、1万キロごとに行うことをおすすめします。これもプロに任せましょう。
ブレーキパッド
キーキーと音がするようなら、ブレーキパッドが減っている証拠です。
またブレーキフルードが減っている場合も、ブレーキパッドが減っていることが原因の場合があります。
ブレーキパッドとブレーキフルードはセットで確認する必要があります。減っていたら交換します。プロに任せましょう。
ヘッドライトと各種ランプ
定期的に切れていないか点検します。切れていたら、バルブを交換しましょう。これも自分でできます。
バルブを交換しても点灯しない場合は、他に原因があります。点検に出しましょう。
特にヘッドライトとブレーキランプの点検はマメに行ってください。
まとめ
タイヤのローテーションやオイル交換など、自分でやってしまうという方もいると思いますが、少なからず専用の工具などが必要になってきます。また作業の場所の確保なども考える必要があります。
そういった点を考慮すると、プロに依頼したほうが安全で、かつ手間もかからずに済みます。
車はきちんと整備をして乗らないと、思わぬ事故につながってしまいます。
主な消耗部品を見ただけでもかなりの箇所がありますので、普段からここで紹介した消耗箇所については意識するようにしてください。