痛車は著作権を無視してる?自作ステッカーやラッピングにも許可がいる?

※広告

ときどきド派手な痛車を見かけることがありますよね。車全体にアニメのイラストが大きく描かれ、走る宣伝カーのようですが、大抵は個人が趣味でやっているもの。そのアニメに対する愛は痛いほど伝わってきますが、ところでこの痛車のステッカーやラッピングのイラストには著作権は関係ないのでしょうか?

痛車について

以前はイタ車と聞くと、イタリア車を想起しましたが、最近は痛車の方が市民権を得ているようですね。

痛車とは、痛い車とオタクが自虐的に揶揄した表現で、愛するアニメやゲームのキャラクターを車の全面に描かれた車のことです。

2000年くらいからちらほら見かけるようになったような気がします。

初めて見たときはビックリしましたが、今では近所でも普通に走っているので驚かなくなりました。慣れって怖い(笑)。

アニメはもともとオタクの聖域だったものが、徐々に一般化し、今や大人も含め日本人の多くが普通にアニメを楽しむようになりました。

大人向けアニメ作品もたくさんありますし、実際名作と呼ばれるアニメ作品も沢山あります。

日本のアニメは世界的にも優れており、ジャパニメーションと呼ばれ、もはや日本の代表的な文化の1つになっています。

実際、世界中のアニメファンが秋葉原を目当てに訪日しています。

そんなジャパニメーション文化を盛り上げる一端を担う痛車ではありますが、コスプレ同様、ほとんどが個人の趣味で行っているもの。

言うなれば勝手に車に好きなアニメのイラストを貼り込んでいるわけですが、これって著作権的に見たらどうなのでしょうか?

広告

痛車と著作権

あくまでも個人の趣味として楽しんでいる痛車ですが、著作権法には触れないのでしょうか。

現在、多くの痛車が街を走っていますが、なかば容認されているような雰囲気になっています。

ただ、実際にはそのキャラクターを生み出した作者や、関連する企業の著作権は存在しています。

なので、痛車を使って何かしらの営利行為をすると、これは完全にアウトです。

ととえば、痛車でイベントに出て出演料をもらうなど。

ましてや痛車用にステッカーやラッピングを作って、勝手に販売なんてしては絶対にダメです。

堂々と痛車を楽しむには?

では、胸を張って堂々と痛車を楽しむにはどうすればいいのでしょう?

そのためには著者や制作会社から許可をもらうことです。

個人で楽しむための許可程度であれば、悪意のあるものでない限り、おそらく簡単に承諾してもらえるかと思います。

ただ、なかなか著者や制作会社と話をする機会が持てないのが現状です。

仮に許可がいただけたとしても、あくまでも痛車を楽しむという上での許可であって、営利目的に利用する権利を得られるのとは違いますので、そこは間違えないでください。

この許可をもらっても、あくまでも個人が楽しむ範疇内での許可ということです。

広告

痛公用車も増えている

最近はアニメの舞台として登場した地域では、聖地であることを利用して観光のPRに役立てようと考える市区町村も増えています。

中には痛公用車を作って、宣伝カーにしているところもありますね。

こういっ痛公用車は、当然個人の楽しみではなく公共事業の一環として行っているので、著者や制作会社から許可を得て行っています。

なのでもちろん著作権を侵害しているわけではありません。

車のみならず、痛電車や痛バスでも同じですね。

それにしても、公共事業がアニメを大々的にフィーチャーするなんて、一昔では考えられないことですよね。

必死というか、手段選ばずというか…。

アニメファンや地元の観光事業者にしてみれば誘致の面で嬉しい点もあるでしょうが、それにより景観が崩れたりすることで、地元民のなかには複雑な気持ちの人もいるような気もします。

痛車のイラストはどうなっているの?

自分も痛車を作りたいなと思っている人もいるかもしれませんね。

痛車に描かれているイラストって、どうなっているの?

誰かが描いている?って思っている人もいるかもしれませんね。

超初期の頃は、ボンネットに自筆で描いていた人もいるようですが、今はさすがにそういった人はいないでしょう。

痛車のイラストは、たいていステッカーとラッピングフィルムで全体を装飾しています。

つまりいざとなれば、はがして元に戻せるもので作っているということです。

ラッピングフィルムは「カーラッピング」というキーワードで検索すると、制作している会社が探せます。

今ではこのカーラッピング専門の会社もたくさんあります。

上手にデザインできないという人は、デザインもしてもらえるので、相談してみるといいと思います。

ちなみにフルラッピングの料金の目安ですが、車のサイズにもよりますが、制作料と施工料(ラッピングを貼る料金)とで、中古の車が買えるくらいの額はかかります。

痛車乗りの皆さんは、けっこうな覚悟で乗っているってことですね。

この記事がこれから痛車に乗ろうと考えている方にとって、少しでも参考になれば幸いです。

参考になったらシェアしてくださいね!