夏はお風呂に入る・入らない?夏でも湯船に浸かった方が良い理由・効果的な入浴方法の紹介
夏はお風呂に入る派ですか、それとも入らない派?実は夏でも湯船に浸かった方が、身体にとって良いことがたくさんあるそうです。その理由や効果的な入浴方法などをご紹介します。
もくじ
夏はお風呂に入らずシャワーで済ます人が多い
寒い冬はしっかりと湯船に浸かりたいけれど、夏は暑いからシャワーでささっと済ませる。そんな人が多いようですね。
私も例に漏れず、夏場はシャワーだけで済ませてしまいます。
シャワーのほうが時短できるし、夏は湯冷めするわけじゃないからその方がいいや、という感じです。
しかし、「夏場でも温泉地に行ったら、温泉入るよね。しかも上がって涼みながらアイスとか食べると最高な気分だったりするじゃん!」そんなことを、ふと思い出しました。
意外と夏場のお風呂に入った後の爽快感に、実は何か良い効果があるのでは?
そんな疑問が湧いてきたので調べてみました。
夏でも湯船に浸かった方が良い理由
調べてみると、夏に湯船に浸かることは、良いことづくめだということがわかりました。
それは次のようなメリットがあるからです。
- 夏バテ対策
- 夏のダメージ回復
- 疲労回復
- 体臭予防
- 夏の冷え性対策
- 睡眠の質の向上
まとめると、夏でも入浴することにより、夏バテ対策と暑さによる疲労回復の効果があり、汗をかいた身体の汚れを落とすため消臭効果や、職場などでの冷房による冷え対策もできるということになります。
なぜこのような効果が得られるのかについて、もう少し詳しく見ていきましょう。
入浴から得られる3つの作用
夏・冬に関わらず、湯船に浸かることには3つの作用があります。それは、
- 温熱作用
- 水圧作用
- 浮力作用
の3つです。
入浴の温熱作用によって、体に熱が伝わり体温が上がると、皮膚の毛細血管が広がり血の巡りが良くなります。
これにより滞った血が全身を巡るため、冷えを解消することができます。
また血液が栄養を体の隅々にまで届けるため、夏のダメージの回復も早まりますし、疲労物質も取り除かれます。
更に、毛穴が開くことで、汗などの汚れも落ちやすくなり、体臭の予防になります。
湯船に浸かることで得られる水圧作用には、手足にたまった血液を押し戻す効果があり、心臓の動きも活発になります。
そのため、血液やリンパの流れが良くなり、夏の冷え解消や疲労解消に繋がります。
浮力作用には重力から開放されることで、筋肉や関節を休ませることができ、またリラックス効果が得られます。
その他の入浴による効果
その他にも、湯船に使って汗をかくことを習慣にすると、体の体温調整機能をアップさせることにつながります。
そうすることで、夏バテしにくい体になり、熱中症も予防できるようになります。
また、睡眠前に湯船に浸かることで、入浴後の身体のクールダウン時に眠気が訪れやすくなるため、入眠効果が高まり良質な睡眠が得られやすくなります。
良質な睡眠は疲労回復だけでなく、夏バテや熱中症の対策にも繋がります。
と、このように夏場の入浴には、入浴から得られる相互的な作用により、夏のトラブルを解消する効果が得られるのです。
「夏は暑いし、湯船に使ったらもっと熱くなって疲れそうだから、シャワーにしておくか」なんて勝手にそう思ってシャワーだけで過ごしていましたが、かえって疲れやすい身体にしていたんですね。
効果別の夏の入浴法
夏の入浴には様々なメリットがあることはわかりましたが、ただお風呂に浸かればいいというのでもありません。
そこで、効果別による夏の入浴方法をご紹介します。
疲れを取る・疲労回復の入浴法
42℃前後の熱めのお湯にさっと浸かることで、血行が良くなり、疲労物質も早く取り除けます。
夏に42℃のお湯はかなり熱めの温度なので、浸かるのは短い時間にしましょう。
熱いお湯に長く浸かると肌の乾燥にも繋がります。また、血圧が高い方や心臓が弱い方には、熱いお湯はあまりおすすめできませんのでご注意を。
夏のダメージを回復させる入浴法
夏は日差しや紫外線により、肌もダメージを受けやすい季節です。
そんな夏のダメージを回復させるには、40℃以下のぬるめのお湯にゆっくり浸かることをおすすめします。その際にスキンケア用の入浴剤を入れるとより良いでしょう。
湯船に浸かる時間は15分程度がおすすめです。あまり長く浸かっていると、反対に乾燥の原因になるのでご注意を。
夏の夜を眠りやすくする入浴法
夏の寝苦しい熱帯夜を少しでも寝付きやすくするには、40℃以下のぬるめのお湯に10~15分浸かるのがおすすめです。
ぬるめのお湯に浸かることにより、副交感神経が優位になり気分が落ち着きます。
人間は体温が下がる時に眠気が訪れやすくなるので、その効果も得るためにも、眠る1時間前くらいにお風呂から上がれるよう時間を調整するとバッチリでしょう。
冷房による冷えを解消する入浴法
職場などで冷房のきつい場所に長時間いると、夏場でも冷え性になってしまいます。
この夏の冷え症を解消するには、37℃程度のぬるめのお湯に長めに浸かるのがおすすめです。
長時間お湯に浸かるとつかれてしまう場合は、半身浴でもOKです。
まとめ
統計によると夏はお風呂に入らずシャワーで済ます人が多いようですが、夏場も湯船に浸かる方が身体にとってのメリットは大きいです。
夏に湯船に浸かることで得られる効果は、
- 夏バテ対策
- 夏のダメージ回復
- 疲労回復
- 体臭予防
- 夏の冷え性対策
- 睡眠の質の向上
などです。
入浴することで夏に起こる身体のトラブルの大半が予防・解消でき、大きなメリットがあることがわかります。
より効果を得るにはそれぞれに特化した入浴法がありますので、そちらをご参照ください。
お風呂に入ることで夏に起こる問題のほとんどが解消できるのであれば、夏場もシャワーで済ませず入浴習慣をつけた方が良さそうです。