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塩にダニがわくって本当?砂糖や小麦粉は大丈夫?食品をダニから守る保存方法について

食べ物や調味料を好むダニというものがいます。それは、大きく分けて2種類いるといわれています。コナダニとサトウダニです。この記事では、塩にダニがわくのかといったことや、ダニのわく食材・調味料の特徴と注意すべき食品、ダニから食品を守る方法などをご紹介します。

塩にもダニがわくの?

塩にもダニがわくのかと心配されている人がいるようですが、結論から言いますと、一般的には塩にはダニは繁殖しません。

塩にはダニが生きていけるだけの水分やミネラルなどが不足しているため、容器に入り込んだとしてもその中で増殖することができないからです。

ただし、純粋な塩だけでなく、クレイジーソルトのようにハーブや香辛料などを含む調味料の場合は、ダニが繁殖する恐れもあるので注意が必要です。

小麦粉にわくダニ

小麦粉にはダニがわきます。また、ホットケーキの粉にも発生すします。そのダニはコナダニです。

コナダニ

コナダニは体長0.3~0.5mm程度の小型のダニで、見た目は白く粉のように見えます。

気温20~30℃、湿度60~80%くらいの環境で大量発生するので、日本では5月下旬~7月上旬の梅雨時に注意が必要です。

反対に、10℃以下の低温や湿度50%以下では繁殖できず、温度45~50℃では死滅します。

コナダニは小麦粉などの粉類、砂糖や味噌などの調味料、削り節や煮干などの乾物、乾燥果実、チーズ、菓子類などを餌にしています。

コナダニはイエダニやツメダニのように吸血することはありませんが、コナダニが大好物なツメダニの発生・誘発の恐れがあります。

砂糖にわくダニ

砂糖にもダニがわきます。そのダニはサトウダニと呼ばれるものです。

サトウダニ

サトウダニは体長0.3~0.4mmで、体は卵形で乳白色のダニです。

室温25~28℃、湿度75~85%、砂糖の水分含量15~20%の環境では、たった10日で卵から成虫になります。

みそ、乾燥果実、未精製や色のある砂糖を好んで発生するが、砂糖でも精製した白砂糖にはみられません。

サトウダニが好む砂糖は、黒砂糖・三温糖・中白糖・和三盆などで、窒素やミネラルなどが豊富なため、容器に入れてあったとしても適度な温度と湿度があればサトウダニが増殖します。

反対にサトウダニが好まない砂糖には、氷砂糖・上白糖・グラニュー糖・角砂糖・粉砂糖などがあげられます。水分や窒素、ミネラルなどが不足しているために、ダニが容器に入り込んだとしても生きていけないようです。

ダニを防ぐ保存方法

極力ダニの発生を防ぐ保存方法をご紹介します。

密閉容器に入れて保存する

ダニの侵入だけでなく乾燥や湿気を防ぎ、他のニオイが移りにくい容器を選びましょう。

ガラス瓶やジップロックなどが使いやすいと思います。

湿度を安定させる

砂糖はできるだけ湿度の変化がないようにしましょう。

乾燥剤を入れておくのも良いですが、乾燥し過ぎると砂糖の結晶同士が固まってしまいます。

冷蔵庫での保存は避ける

保存に適した場所は湿度の変化が少ない冷暗所ですが、冷蔵庫に入れて保存するのはあまりおすすめではありません。

冷蔵庫内は乾燥しやすく砂糖が固まりやすくなるだけでなく、扉の開け閉めによる温度の変化や、冷蔵庫から出したときに容器が結露するためです。

つまりダニを防ぐためには、密閉容器や密封袋に入れ、直射日光のあたらない冷暗所で保管するのが最も適しています。

まとめ

塩や白い砂糖にダニが繁殖することは基本的にありませんが、色のついた砂糖や小麦粉などはダニがわく可能性があります。

食品にわくダニは吸血することはありませんが、吸血するダニのエサになるので引き寄せてしまう可能性があります。

また、ダニを食べてしまった場合、呼吸困難・喘息などの症状が出たり、アナフィラキシーショックを起こす場合もあります。

ダニの繁殖する可能性のある食品は、密閉容器に入れ、冷暗所で保管するように徹底してください。

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