大学進学のために借りた奨学金の返済期間は平均何年?いくら借りている?いつから返済する?
大学進学のために奨学金について調べました。平均的な奨学金の借入額はいくらくらいなのでしょうか。平均して何年かけて返済しているの?いつから返済はスタートするの?そういった奨学金についての疑問や平均についてお伝えします。
もくじ
奨学金を借りている人の割合
現在、大学受験シーズン真っ盛りです。我が家も上の子がまさに大学受験で、お金がどんどん飛んでいっています。
受験費用だけでも相当払いましたが、これまた合否発表と入学金の支払い締切が絶妙で、複数の大学を受験した場合は無駄な手付金も発生しそうです。
そんなわけで、奨学金を借りることも視野に入れて、現在我が家では話し合いが行われています。
この奨学金ですが、現在在学中の大学生(昼間部)のほぼ半数が利用しているそうですね。
噂には聴いていましたが、奨学金のあまりの利用率の高さにびっくりです!
私が大学生だった1990年代では、周囲に奨学金を借りているという声は殆ど聞いたことはありませんでした。
そこで調べてみると、1992年度では22.4%だった利用率が2020年度に49.6%と、この30年間で30%も増えていました!
つまりこの30年間で、日本人の暮らしがどれだけ苦しくなったか、その現れとも言えるでしょう。まさに「失われた30年!」といった感じです。
いまどきの大学にはいくらかかるのか?
ところでいま大学に通うとなると、4年間でどのくらいの費用がかかるのでしょうか。自分が大学生だった30年前と比較してみたいと思います。
大学の年間の授業料ですが、30年前の1992年では、
国立(昼間):約38万円
私立文系(昼間):約50万円
私立理系(昼間):約80万円
でした。たしかにそんなイメージです。
私は私立理系でしたので、入学金合わせて4年でざっくり400万というイメージでした。
ところが現在(2020年)は、
国立(昼間):約56万円
私立文系(昼間):約82万円
私立理系(昼間):約115万円
となっています。
この30年間で、およそ1.5倍から1.6倍に上がっています。
私立理系で4年で約600万円…。
この30年間で国民の給与はまるで増えていません。それどころか景気低迷&増税で、30年前より手取りは減っているでしょう。
それなのに学費が1.5倍に膨れ上がっているわけですから、そりゃあ奨学金の利用率も増えますよね。
奨学金は平均いくら借りている?
そんな奨学金の平均借入額は、およそ320万円だそうです。
中には500万円以上借りている人(全体の12%)も、いるそうです。
奨学金の利用目的の多くは授業料等の支払いですが、中には大学に通うために一人暮らしをしている人もいるため、その場合は家賃にあてる場合も多いようです。
確かに一人暮らしをするとなると、どんなに家賃が安くても月10万円は掛かりますからね。それだけでも4年で500万円です。
奨学金の返済はいつから返す?平均返済期間は何年?
では、無事に学生期間が終了し卒業できたとして、奨学金の返済はいつからスタートするのでしょうか。ちなみに、奨学金を返すことは、返済ではなく「返還」と言うそうです。
奨学金の返還は、貸与が終了した月の翌月から数え、7ヶ月目からスタートするそうです。
基本的に奨学金を借りるという場合は給付(返還不要)ではなく貸与が一般的で、また、貸与の場合でも利息が伴う「第二種奨学金」のケースが多いようです。
そうなると実際に借りた額に対して利息が発生します。そのため、返済期間が長ければ長いほど利息も増え、より多くのお金を返す必要が生じてきます。
では平均してどれくらいの期間で奨学金を完済しているのかというと、最も多いのが15~20年未満でおよそ33%、次いで10~15年未満がおよそ25%、そして3番目が20年でおよそ15%となっています。
平均するとだいたい15年かけて返還する人が多いようです。
22歳で大学を卒業し、その7ヶ月後から返還し始めて15年ですから、平均して37、38歳くらいにやっと返還が終わるという人が多いというイメージです。
4年間の大学進学のための返還が終わるのが37、38歳となると、奨学金返還が負担となって結婚や出産を躊躇してしまうというのも考えられますね。
ちなみに、奨学金の返還は最長20年となっているため、期間内に多額の奨学金を完済するとなると、毎月の返還額も相当な負担となることが想像できます。
返還期間の延長や減額などの措置もあるようですが、無理な返還プランが自己破産にもつながるとして、社会問題にもなりつつあります。
少子化対策問題だけでなく、こうした学費問題が未来ある人の人生を狂わせてしまわないよう、専門学校や大学などの学費無償化を考える必要があると思います。
まとめ
うちの子のまさかの理系大学進学希望に加え、自分の頃の大学学費感覚での準備とで、大幅に予算が足りなくなりました。
そこで慌てて、かかる学費の計算や、奨学金について調べている次第です。
受験費用だけでも30万円かかりましたし、これまでの塾費にも相当つぎ込みました。子育てって、本当にお金が掛かります。
そういえばここ最近、自分のためには何も買ってないな…。
もう一人下の子が控えているので、我が家の厳しい家計事情はまだまだ続きます。