オリジナルTシャツを作ってみた!発注から発送までの時間、準備するもの、注意点、料金など
このたび初めてオリジナルTシャツを業者に発注して作ってみました。その経験から得たことをもとに、発注から発送までに要した時間の目安や準備するもの、意外な注意点、そして料金などについてお伝えいたします。一度経験すると、意外と簡単にオリジナルTシャツが作れることもわかり楽しくなってまた作りたくなるので、ぜひ参考にしてみてください。意外と1枚からでも安くTシャツを作ることもできますよ。
もくじ
初めてオリジナルのバンドTシャツを作ってみた
今回、自分がやっているバンドのオリジナルTシャツを作ろうという話になり、はじめて業者にオリジナルTシャツの制作を依頼してみました。
かつて自分でインクジェットプリンターと専用のアイロンプリントシートを駆使して、オリジナルTシャツを作ったことはありますが、今回はきちんと業者に依頼し、販売にも耐えうるものを作ってみることにしました。
そんなオリジナルTシャツづくりの過程で経験した、業者選びや、入稿するデザインデータ、注文から発送までの納期、そして料金などについてお伝えしたいと思います。
Tシャツのデザインについて
まずはじめにオリジナルTシャツを作ろうと思ったら、デザインを考えなければなりません。
Tシャツのデザインと一言で言ってもいろいろなパターンがあると思います。
Tシャツのデザインを考える際に頭の片隅に入れておくことは、デザインによるプリントの手法の違いとコストの面です。
基本的にTシャツを制作するうえで、写真をフルカラーでプリントするか、ロゴのようなものを単色、もしくは2色程度にするかなど、デザインの種類によりプリントの手法が変わってきます。当然値段も変わってきますし、仕上がりの風合いも変わってきます。デザインによってはできないプリント方法もあります。
そういった兼ね合いを考えながら、Tシャツ1枚あたりの制作予算内に仕上がるかどうかを考えて進める必要があります。
また、プリント以外にも、業者によっては刺繍に対応しているところもあります。プリントよりは刺繍のほうが単価は上がりますが、他とは違った質の高いTシャツが作れるので、こだわりたい人にはおすすめです。
Tシャツ制作業者の選び方
Tシャツ制作業者の選び方のコツとして、考えるべきポイントとしては、
- 制作にかかる日数(納期)
- 価格
- ボディの種類
- プリントのインクの数
- プリントの種類
といったところでしょう。
大抵のTシャツ制作業者は、制作前にサイト上のシミュレーターで料金シミュレーションができたり、メールで見積もりができるようになっていますので、必ず発注前にはいくらかかるのか見積もりを取るようにしましょう。
今回複数社で同じ内容で見積もりを取りましたが、10枚程度のTシャツを作るうえで、業者により倍以上の差が出ました。
1社だけで決めてしまうと、そんなものかと思ってそのまま発注してしまいかねませんので、制作時には少なくとも3社程度を比較すると良いでしょう。
デザインデータの制作に意外と時間がかかる
Tシャツ制作の発注にあたり、まずはデザインデータを入稿する必要があります。慣れない人にはこれに少し時間を要するかもしれません。
入稿するデザインデータはデータ形式を指定されますので、そのデータ形式に変更し、実際にプリントするサイズでデータを作って送ります。
また、Tシャツは基本的にCMYKという4色のインクを混ぜ合わせてプリントされます。パソコンなどでデザインをする際は、色の形式がRGB形式になっている事が多いので、最終的にCMYK形式に色変換をして色味を確認してください。そうしないと、「でき上がったものの色が随分とイメージと違うな…」ということになるのでご注意ください。
そして意外と時間を取られるのが、Tシャツに対してどの位置にデザインを配置するかです。
これはTシャツの形をしたイメージ図に対し、どの位置にデザインを配置するか、ミリ単位で指定をするわけですが、この決定に悩まされ、けっこうな時間が掛かります。
基本となるTシャツ(Mサイズがベスト)を用意して、実際のデータを原寸大でプリントアウトし、Tシャツの上に配置してみるとイメージしやすいと思います。
特に胸元のワンポイントなどは、印刷サイズが小さいので、少しの配置の差でずいぶんとバランスが変わってきますから、必ず実際に配置をしてイメージすることをおすすめします。
納期までに掛かる時間
納期に関しては、意外と掛かるものだと思っておいたほうが良いでしょう。
例えば10日で制作と謳っていたとしても、実際は10営業日のことだったりしますので、土日休みを含めると結局2週間かかります。そこから発送などを含めると、結局は15~16日掛かることになります。
入稿用のデザインデータでに少し時間を取られることなども考えると、Tシャツの制作をしようと決めて、発注から届くまでに、少なくともまるまる3週間くらいは見ておいたほうがいいと思います。
これはあくまでもデザインが決まっている状態を前提に掛かる日数ですから、デザインする日数も含めると、1ヶ月前には着手したいところです。
実際に作った際の費用のイメージ
Tシャツをプリントする際の手法の種類には、大きく
- フルカラー転写プリント
- シルクスクリーンプリント
- インクジェットプリント
- カッティングシート
の4種類があります。
写真などのフルカラーのものをプリントするなら、フルカラー転写プリントかインクジェットプリントになります。
単色か2色程度の色数の少ないロゴなどのプリントなら、シルクスクリーンプリントがおすすめです。これはアパレル等で販売されているものもこのプリント手法が取られています。
カッティングシートは単色にしか対応されておらず、ユニフォームなどのゼッケンなどのプリントに向いています。
ちなみに、今回私が制作した背中に大きなプリント(30センチ四方程度)、胸元にワンポイント(15センチ四方)の2つのプリント(共に単色)をするデザインでTシャツを制作した場合、10枚作った場合のとある業者の見積もりがこちらになります。
フルカラー転写プリント:¥27,640
シルクスクリーンプリント:¥19,500
インクジェットプリント:¥37,100
カッティングシート:¥32,700
※送料別、ボデイ単価630円の場合
デザインにマッチしたプリント法と価格とによりシルクスクリーンを選びましたが、シルクスクリーンは版を作るので、2色になると¥30,500になり、8色になると¥96,500と、値段がどんどん跳ね上がってきます。
※ただし、シルクスクリーンは一度版を作ってしまうと、次からの制作は版代がかからなくなるため、安く制作が可能。
このように、どういったTシャツをを作るかによって、デザインに適したプリント法などがありますので、よく検討しながら進めてください。
まとめ
このたび、初めてTシャツを業者で制作してみて分かったこと・感じことをお伝えしました。
きちんとあいみつを取らないと、業者によってかなり料金の差があるこには驚かされました。
それと、表面上(広告上)で謳っている納期と実際にかかる納期の差が意外とあることも要注意です。
また、デザインが決まっていても、入稿用のデザインデータを制作するのにわりと時間を要することも、頭に入れておいてください。
イベントなどのためにTシャツを制作する場合は、以上のことをふまえ十分に制作期間を設けておかないと、間に合わなくなってしまいます。
多少は業者に相談することで、納期に対応してくれる良心的な業者もありますので、ギリギリの場合は相談してみると良いと思います。
ただし、最初から短納期を謳っているところは、かなりお値段が高めの印象ですのでご注意を。