パティシエに資格は必要?社会人でも遅くない?関連資格の種類とは
ケーキやデザートなど、お菓子作りのプロフェッショナルがパティシエです。
人気の職業であり、「13歳のハローワーク2020年12月の人気職業ランキング」では16位にランキングされました。
昭和の小学生の女の子の多くが「ケーキ屋さん」と、将来の夢や職業について言っていた頃から考えると、長年にわたって人気の職業であることがわかります。
人気とは裏腹に、
- パティシエになるにはどうしたらよいのか
- どのような進路がベストなのか
- 社会人になってからでも遅くはないのか
- 転職は可能なのか
という疑問を持つ人も少なくありません。
そこで今回は、パティシエになるための資格の必要性や関連免許などについて、情報を共有したいと思います。
もくじ
パティシエに資格は必要か
パティシエなどを養成する学校などを調べてみると、特にパティシエになるために必要な資格というのは存在しない模様です。
例えば、パティシエ検定なども見当たりませんし、国家資格でも関連する資格はありません。
ただし、就職や転職、キャリアアップを考えると、関連する分野の資格は持っておいた方が有利になるでしょう。
パティシエが持っておくと有利な資格
洋菓子店などでケーキを作る仕事に従事しているならば、それはもう立派なパティシエです。
しかし、もう一段階ステップアップするために、所有しておいた方が有利になるであろう資格が、いくつかあります。
製菓衛生師
都道府県知事が認定する国家資格で、指定養成施設で1年以上学ぶ、もしくは2年以上の実務経験があれば受験可能になります。
お菓子を作る知識と技術の証明だけでなく、公衆衛生についても一定の知識を有する者として持っておいて損のない資格です。
菓子製造技能士
菓子製造業者に与えられる国家資格で、1級と2級があります。
技能を一定の基準によって検定し、国が証明する「技能検定」のひとつです。
一定年数の実務経験があれば受験可能です。
そのほかにも、独立して自身の店舗を持つ場合に必要となる「食品衛生管理者」や「食品衛生責任者」も視野に入れて良いです。
パティシエは社会人になってからでもなれるのか
結論から言えば可能です。
パティシエとして仕事に従事するための特別な資格、例えば税理士のようなライセンスは必要としないので、社会人であってもチャンスは十分にあります。
パティシエへの転職の求人も少なくないですが、
- 職場には年下の先輩が多い
- 実務経験を問われると採用で不利
- 仕事をしながら技術を学ぶためシンドイ
という越えるべきことがたくさんあります。
それでも夢を追って、将来は自分の店舗を持ちたいと考えるならば、
- 製菓専門学校に通う
- パティシエと知り合う
- バイトを経験する
- 自宅でもスイーツを作って腕を磨く
- スイーツ巡りを日課にする
など、少しでも努力を積み重ねることが重要です。
パティシエになるには大学に行った方が良いのか
これは考え方次第です。
残念ながらパティシエに特化した短大や大学は見当たりません。
製菓業界でマーケティングをやりたいなど、具体的なイメージがある場合は大学進学を視野に入れても良いでしょう。
現場でお菓子を作り続けたいということならば、実践的な教育体系がある専門学校がおすすめです。
まとめ
パティシエとして働く場合、免許的な資格は必要ありません。
自分の店を持つ場合には、食品衛生管理者や製菓衛生師などの資格は必要になるでしょう。
社会人でもパティシエに転職することは可能ですが、年下の先輩が多くなる職場環境に馴染めるかどうかがポイントです。
それをクリアできれば、パティシエへの転職の道は開かれます。