貯金できない人のための改善案 月給に対する家賃の目安や貯蓄・その他生活費の割合等について

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収入が増えても貯金できない。そういった人のための改善案です。どのような目安で毎月の支出をコントロールすればいいか、シンプルに解説します。ここで紹介する月給に対する家賃や貯蓄・その他生活費の割合等を一度自分のケースに割り当てて、月の予算を算出してみてください。何にお金を掛けすぎているか一目瞭然となり、貯金ができない問題の解決のための糸口が見えてくると思いますよ。

家賃の目安

必ずお金がかかるものの代表に、衣・食・住があります。

しかし現代は、衣に関してはわりと低く抑えることが可能です。ユニクロやGUが安くて品質の優れた洋服を販売していますし、リユース品でも程度の良いものが格安で手に入ります。

また食に関しても、倹約しようと思えば、お酒を控えることと、業務用スーパーなどの格安で食材を売っている店を活用した自炊により、食費を抑えることはできます。加えて、ふるさと納税でお米や肉の返礼品を選べば、更に食費も抑えられます。

しかし、住に該当する家賃だけは、毎月かなりの費用がかかります。つまり、この家賃を抑えることができれば、毎月かなりの出費を抑えることができるのです。

では毎月の家賃の目安はどれくらいにすべきかというと、それは手取りの3割以下にすべきです。間違えてはいけないのが、手取りの3割以下です。もちろんボーナスを含めて月に均したりしてはいけません。あくまでも毎月の手取りの3割以下にすることです。

月給20万円の場合、社会保険や税金を引かれると、手取りはおよそ16万円ほどになります。

この場合だと、家賃は4万8000円以下の部屋を選びましょう。ここには共益費も含まれます。

年収400万円のサラリーマンなら、ボーナスは75万くらいが平均なので、残りは325万円です。となると、毎月の月給は額面で27万円くらいでしょう。ここから社会保険等を引かれると、手取りは21万5000円くらいになるはずです。

となると、この場合の家賃の上限は、6万4500円です。

貯金ができないという人は、最も基本となる家賃の部分で、毎月高い家賃を払っている人が多いです。それで貯金をしようというのは、かなりハードルが高い事をしようとしていることになります。その事に気づいてください。

本当に貯金を貯めたいなら、家賃は手取りの4分の1(25%)に抑えたいくらいです。家賃を手取りの4分の1に抑えるなら、月給20万の人の家賃は4万円以下です。年収400万円でも5万3750円以下です。

どうですか。あなたは給料の割に、高い家賃の部屋に住んでいませんか?

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車を手放すと毎月いくら貯まるか

もしもあなたが自動車を所有していたとすると、維持費のぶんだけ貯金できないことになります。逆の視点から言うと、車を手放せばその分だけ貯金を毎年増やせるのです。

ところで、車の維持費には一体、年間でどれくらいかかっているのでしょうか。

車の駐車場代を月1万円で計算すると、軽自動車で約33万円、小型自動車で約39万円ほどの維持費が毎年掛かっています。

この費用の中には、駐車場代の他に、毎年かかる自動車税や任意保険、車検時にかかる費用(自賠責保険・重量税・車検費用)を1年に均した費用、ガソリン代も含まれます。

ただし、ここには自動車の購入費用(ローンを組んでいる場合など)は含まれていませんので、あくまで維持にかかる費用のみです。

この年間維持費を月にすると、軽自動車で月2万7500円、小型自動車で月3万2500円の出費になります。この他にも故障したら修理費が当然かかります。

月に1、2回しか車に乗らないという人は、カーシェアリングやレンタカーにした方が断然お得です。

無駄な支出を減らす

家賃・車という大きな支出を見直したら、次に見直すべきことがこちらの項目です。

  • スマホ代
  • 外食費
  • お酒代・タバコ代

スマホ代ですが、ここは当然格安スマホを選ぶべきです。そして機種もiPhoneはやめてアンドロイドにしましょう。それだけで月5000円、年間にして6万円貯金できます。

次に外食費ですが、食費の目安は手取りの2割以下にしましょう。月給20万の場合の手取りは16万なので、月の食費は3万2000円以下です。年収400万円の場合の手取りは21万5000円なので、月の食費は43000円です。これには外食代も含みます。そう考えると、外食なんてそう頻繁にできないことがわかります。

最後にお酒とタバコ代についてですが、ずばりタバコはやめましょう。そしてお酒は飲みたいなら、小遣いの中から出すようにしましょう。

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貯金、その他の目安

家賃で3割、食費で2割使うとなると、残りは5割です。

残り5割の内訳は、

貯金:2割
水道・光熱費・通信費:1割
雑費:0.5割
小遣い:1割
予備貯金:0.5割

となります。

雑費は、食費以外の雑貨や医療費などに掛かる費用です。小遣いは自由に使えるお金です。友だちと遊んだり、被服費なども含まれます。

予備貯金は、いざという時のための貯金です。冷蔵庫などの白物家電が壊れたり、冠婚葬祭費などの出費、帰省などのいざという時のための費用として貯めておきます。

このような基準を守って生活すると、月給20万円の場合、年間に3万2000円×12=38万4000円の貯金ができます。年収400万円の場合だと、4万3000円×12+75万円×80%=111万6000円の貯金ができます。
※ボーナスには20%の社会保険料や所得税が掛かるとみなして計算

まとめ

更に貯金を加速していきたい場合は、上手に投資を組み入れて福利で増やしていくとよいでしょう。ただし、投資はゆっくりじっくりと増やすものです。リスクの高い投資手法を選ぶと、却って元本を失うことにもなるので、くれぐれも注意してください。

今はNISAやiDeCoなど、税金面で優遇される仕組みが用意されています。きちんと勉強したうえで、こうした仕組みを上手に活用しながら投資を行うようにしましょう。

また、収入が増えたことに合わせて支出も増やしていくと、反対に収入が下がった時に、支出を減らすのがキツくなります。いちど支出を上げた生活に慣れてしまうと、次に支出を下げるときがとても苦痛となります。

なので、収入が増えても生活レベルは上げずに、増えた分は貯蓄に回すようにしてください。

まずはできるところから始めて、少しずつでも貯金できるようになってください。応援しています。

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