人間関係リセット症候群 何故そうしたくなる?その心理とは?人間関係リセット癖の特徴とHSP

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人間関係リセット症候群とは一体どういったものでしょう。何故に人間関係をリセットしたくなる?その心理とは?人間関係リセット癖を持つ人の特徴とHSPとの共通点についてお伝えします。

人間関係リセット症候群とは

人間関係リセット症候群。正式にそういった名前があるわけではありませんが、定期的に人間関係をリセットしたくなって、実際にそうしてしまう人のことを、こう呼んだりします。

人間関係とは築き上げるまでに時間がかかり、その構築に悩まされる人がいる反面、その関係性(しがらみ)が悩みや問題を生むこととなる場合もよくあります。

とは言え、全ての人間関係を断ち切り、リセットすることは、多くの人の場合、あまりないでしょう。人間関係のわずらわしさに疲れ、しばらく一人になりたいと思うことはあったとしても。

また、仮にリセットしたいと思っても、行動までは移さないのが大半だと思います。

しかし、この人間関係のリセットを実際に行い、すべての人との縁を断ち切り、人知れずイチから自分の周りを再構築するという人もいます。

それを一度ならずも何度も行っていまうことを、「人間関係リセット症候群」と呼びます。

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人間関係をリセットしたくなる心理

人間関係をリセットしたくなることは、多かれ少なかれ誰でも一度や二度は思い浮かんだことがあるでしょう。なので全く理解できないといった心理でもないかと思います。

しかし実際にそれを行うかどうかとなると、これはまた少し別の問題です。しかも何度も行っているとなれば、少し心理的に不安な要素があるのではないかという疑いも生じてきます。

実は私もかつて、人間関係リセットをしたことがあります。親兄弟、そして、ごくごく親しい2、3人の友人を除きリセットしました。

この時、何故そうしたかというと、自分が目指していた夢が破れ、あまりのショックで、もう全てを消去し、知る人の誰もいないところからもう一度再スタートしたい。そういった気持で頭が一杯になってしまったのです。

それが唯一、自分がも負う一度生きていくための唯一の生存戦略に思えました。

知人に会うと、「いま何やっているの?」「これまで何をしていたの?」といった話題は必然的に上がります。それに答えるのが、とても辛かったんですね。

実際にやったことは、

  • 携帯電話の電話帳の消去
  • 年賀状のやりとりの廃止
  • 転職
  • 引っ越し
  • 固定電話番号の変更

でした。

人間関係リセット癖の人の特徴

大抵の人は、人間関係のリセットなど、頭をよぎっても、実際には行わないでしょう。

実際にやるとなると、けっこうなエネルギーの要る行為でもあります。

それでも人間関係のリセットをする人には、いくつかの特徴が見られると思います。

主に、

  • 生真面目
  • 白黒はっきりさせたいタイプ
  • 物事をゼロか100かの2択で考える
  • 几帳面
  • 潔癖症

といったタイプが考えられます。

性格的に「いい加減になれないタイプ」と言っても良いでしょう。

また、どこか「完璧主義」なところもあるとも言えるかもしれません。

当然こういったタイプは、「生きづらさ」を感じて普段から生きているタイプとも言えます。

常に必要以上の緊張感で生きているものだから、ある時よゆうがなくなり「プッツン」と行ってしまうのでしょう。

なので、人間関係リセット癖と言えるくらい頻繁に繰り返している人なら、こうした性格がさらに強い人なのだと思います。

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HSPに人間関係リセット癖が多い理由

人間関係リセット症候群の人の多くは、HSPの要素を抱えている人が多いと思います。

HSPとはHighly Sensitive Person(ハイリー・センシティブ・パーソン)のことで、極度に繊細な心と敏感に察知する能力を持った人のことです。最近では「繊細さん」とも呼ばれています。

これは持って生まれた性格なので、どうすることもできないわけですが。常に緊張感を持って生きているので、そうでない人と比べると、同じような仕事や生活、人間関係であっても、何倍も疲れてしまうんですよね。

当然、人間関係に関しても思うことが人一倍強く、いつしか今置かれている人間関係や環境全般に対し、ストレスが重なったりすると、爆発して「リセットしたい!」となるのでしょう。

その煮詰まった状況を自分から言葉にして、発散・解決することができるのであれば良いのですが、HSPは基本的に内向的な性格の持ち主のため、それもままなりません。

だったら自らがその環境から身を引くことで解決しよう。そう思った結果が、人間関係リセットにつながるのだと思います。

まとめ

「人間関係リセット症候群」という言葉が気になる人は、おそらくその気質がどこか自分にもあると感じているHSPな人ではないかと思います。

そうでない人はそんなことに興味がないので、わざわざ調べたりしませんし、「人間関係リセット症候群」という言葉自体に目がいくこともないでしょう。

HSPは全体の20%程度いると言われていますが、人間関係のリセットは、時と場合により上手に使うのはアリなのではないかと思っています。

無理して自分が潰れてしまっては、元も子もありません。しかしリセットするにしても、ただ本当に仲の良い2,3人の人とは、極細い線でもいいので断ち切らないほうがいいかとも思います。

時間が解決するものもあるので、そんな時に振り返ってみて、「もう一度あの人に会いたいな」と大切な人のことを思う時が来ないとも言い切れませんので。

ちなみに私は、途絶えた糸が長い年月を経て再びつながった友人もおり、今では自然と戻る関係はそのままに、変に「こうあるべき」という自分の中のこだわりを捨て、ゆるく生きるようにしています。

それでもときどき、ふと今のすべてを断ち切って、誰も知らない田舎で1人でやり直すのも悪くないかなと思うことも、ないわけではありませんが(笑)。

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