高確率で採用面接に受かる!面接時の態度と履歴書の書き方【採用担当者が語る!】
会社が倒産、転職などで、新たな会社へ再就職する際、高確率で採用面接に受かる面接時の態度や、履歴書の書き方などについて解説します。私ほこれまでほぼ100%面接に受かってきましたし、企業では数社で採用担当もしてきましたので、コツをお伝えします。
もくじ
履歴書をなめちゃダメ!
採用面接でまず一番はじめに大事なのが、履歴書です。
正直、履歴書をなめてはいけません。
履歴書でふるいにかけられ、6割以上が決まります。
履歴書がひどくかったけど、面接で採用されるというケースはほとんどありません。
言うなれば、履歴書は1次審査、面接は2次審査です。
履歴書の時点でほぼ不採用決定でも、一応面接をする会社は多いです。
それはたぶん、履歴書を見ただけで不採用と言いにくいからです。
面接をしてみた結果、他の方を採用することにしましたという体を作るためです。
その方が、不採用だった人も不思議なほど納得してくれるからです。
1次審査を通過するための履歴書のコツ
まず1時関門突破のための履歴書のコツは、そう難しいものではありません。
当たり前ができていれば大丈夫です。
でも意外と、当たり前じゃない人が多いです。
以下に、絶対に守るべき基本事項は次の通りです。
- 購入した履歴書の用紙を使う
- 履歴書はペンもしくはボールペンで書く(鉛筆はNG)
- 間違えたら修正テープを使う(2か所以上間違えたら書き直す)
- 字はヘタでもいいからていねいに書く(ていねいに書いたことが伝わるように。逆に達筆すぎて読めないのもNG。楷書で書く)
- 誤字・脱字がないようにチェック
- 写真は証明写真を使う(シャツ着用、スナップ写真はNG、機械より写真屋で撮った方が好印象、直近3カ月以内のものを使用)
- 学歴は高校卒業から書く(小・中学校とかいりません)
- 年号は和暦を使う(西暦で書かない)
実は履歴書から、きちんと作業ができる人かどうか、という部分を判断しています。
ここが適当だったり雑だったりすると、仕事もきっと適当だったり雑だったりするのだろうなと想像がつきます。
字は下手でも一生懸命書くことで、不器用でもまじめで一生懸命に取り組む人だという評価が得られます。
趣味や特技の欄には、必要以上に書き過ぎないようにしましょう。
いきなりこの欄だけディープに書き込む人がいますが、そこは求められていません。
シンプルに趣味の中でもメジャーなもの(わかりやすいもの)を書いておけばOKです。
採用される面接時の態度
履歴書をきちんと書けたら、次は面接です。
面接時は清潔感を意識しましょう。
髪型、爪、口臭等に気を使いましょう。
話をしたときに息が臭いと、イメージが悪いです。
そんな人とこれからずっと一緒に働きたいとは思いませんよね。
服装は職種によりスーツで面接に臨まなくても構わない職業もあるでしょうが、その場合でも襟付きのシャツを着ていくことは必須です。
当然、ジーンズにスニーカーもNGですよ。
せめてキレイめカジュアルな服装で臨みましょう。
面接時間よりあまりに早く到着する必要はありませんが、5分前には到着しておきたいところです。
5分前に到着できれば、トイレで最終的な身だしなみチェックもできますし、汗をかいていても、ハンカチで拭き落ち着いて面接に臨めます。
面接時は落ち着いて、相手の質問に答えましょう。
相手に媚びる必要はありませんが、適当に軽く答えているようなイメージは与えないようにしましょう。
話を聞く場合は、きちんと相手の半紙を聞いているのが相手にも分かるように、相槌を打つなどの軽いアクションがあるとベターです。
大抵最後に、「何か質問はありますか」と聞かれることがあると思います。
このときにできれば、1つか2つ質問をしてください。
「ありません」と答えると、コミット力が弱いと感じられます。
お互いにとって雇用という大事な話をしているのに、1つも質問がなければ「その程度」なのかと思われてしまいます。
質問する場合は、メインで質問する面接官の横に、現場の主任などが隣に同席している場合があります。
その方に、自分が働く際の素朴な質問などを投げかけてみると、「この人は既に働くことを想定して質問をしてきているな」⇒「やる気がある」との解釈がされやすいです。
実際、面接後には、採用件をもつ質問をしてきた面接官も、隣の現場主任(実際に働く部署の責任者)に、今の方はどう思った?と感想を必ず聞いてます。
結局は、現場が上手く回るかどうかは、責任者とうまく仕事ができそう禍にかかってくるのです。
良い職場であればあるほど、面接官は現場の責任者に最終的な採用の決定権を委ねています。
錯覚資産を活かす
「錯覚資産」という言葉をご存じですか。
人は印象操作されてしまうというものです。
例えば、ヨレヨレの服装をして無精ひげを生やして面接に来た人より、ピシッとスーツを着て、こぎれいな格好で面接に来た人の方が、人は仕事ができると勝手に思い込み、同じ能力だった場合、後者を採用するというものです。
これは実際にあります。
というか、面接なんて、本当は何も分からないんです。
どんなにあなたが有能な人であろうと、たった数分の面接では本当のあなたの能力というものまでは誰も分かりません。
だから面接官も必死になって、その人が仕事をきちんとできるかどうかのヒントを探しているのです。
先にお伝えした履歴書もまさにこのことの表れで、そういった様々な視点からあなたという人を分析しようとしているのです。
なので、面接時のやる気のある態度とか、話を聞く姿勢だとか、受け答え方やあいさつだとか、そういったことができていれば、仮に今は何もできなくても、教えこめばきっとすぐに仕事を覚え、役立つ人材となってくれるだろうと想像するわけです。
私はよく未経験の仕事にもチャレンジしました。
何も経験もない仕事であっても、また、「経験者のみ」という採用条件があった場合でも、何とか面接にまでこぎつけることができれば、ほぼ100%採用されてきました。
それは相手に、今はできなくても、この人はきっと伸びる。そして会社に貢献してくれる人財になるとイメージさせることに成功しているからだと思います。
やる気のなさそうな役に立ちそうもない人を、進んで採用する面接官はいないでしょう。
錯覚資産を上手に使って面接に臨んでみてください。
もちろん採用され入社してからは、期待を裏切らないよう一生懸命働くことは当然です。
まとめ
不思議なもので、採用条件に「経験者」とあっても、実際は未経験で採用されることは多々あります。
特にあまり大きな会社でない場合は、やる気のない経験者よりも、やる気のある未経験者の方を採用したいと思っているものです。
採用条件などは、一応書いてある程度に思って、自分から無理だとあきらめないでください。
年齢の条件も同じです。意外と関係ありません。
いくつになってもやりたいことがあったら、条件など気にせずトライしてみることです。
私は厳しい採用条件での募集に対し、まったくの未経験でありながら、「不採用で構わないので、面接だけでもしてもらえませんか」とお願いし、何とか面接にこぎつけ採用されたことなど、1度や2度ではありません(笑)。
そうやって自分の道は自分で切り開くものです。
実は世の中、やってやれないことなど、ほとんどないものです。