なぜ危うい投資に興味が引かれるのか?個人の信用で数百万数千万を投資するのはリスクでしかない!
某芸人さんが同業者から投資目的で金を集めてトラブルになっている件。
ネットニュースなどでは、総額6億円とも7億円とも被害金額は伝えられ、損害を被ったであろう同業者の数も数十名にも及ぶというものです。
もはや事件として成立してもおかしくない案件で、本人が芸能事務所を退社、さらには芸能界を引退となっても、収束するものではない印象。
もし被害が本当ならば損害賠償だけでなく、金融商品取引法違反として取り調べを受ける可能性も・・・。
今回は、こうした投資詐欺について、忌憚なき意見を書きたいと思います。
もくじ
トラブルの発端はありがち
経緯については割愛しますが、簡単に概要を説明します。
某芸人さんが仮想通貨やFXの投資話を持ち掛けて、資金を運用していた投資会社が音信不通で逃げちゃったという、ありがちなトラブル。
なぜ投資会社が逃げたのかは不明ですが、
- 持ち逃げした
- 資金を焦がした
- もともと運用していなかった
- 運用成績が急激に悪化した
といったところが打倒かなという印象です。
徐々に真相は明らかになっていくことでしょう。
金融商品取引法と登録事業者
表沙汰になっている芸人さんは、FXや仮想通貨への投資を勧誘したと伝えられています。
原則としてFXについては、金融商品取引法の登録を受けた業者であることが原則ですが、音信不通の投資会社は果たしてどうだったのかは疑問です。
登録したからと言って、必ずしも利益が出せるとは限らないのですが、取引するならば登録業者というのは頭に入れておいてください。
また勧誘規則についても決められています。
仮想通貨に関しても暗号資産交換業の登録業者であることを確認するのは、もはや常識と言っても過言ではありません。
特に仮想通貨に関してはSNSで繋がっただけの相手から勧誘を受けて、結果的にトラブルになっている人が増加中です。
参照:暗号資産(仮想通貨)を使った投資を勧められた_国民生活センター
金融商品の勧誘
金融商品の勧誘については、証券外務員の資格が浮かびます。
証券外務員は証券会社や銀行などの金融機関に勤務して、顧客に対して金融商品の勧誘を行う人を指します。
資格試験に合格後は金融機関に所属するとともに金融庁に登録しなければなりません。
ただ暗号資産においては、証券外務員の資格を有する者による勧誘でなければならないというような文言は現時点では無いのです。
つまり、誰でも勧誘してOKということも言えますが、そもそも法定通貨ではないですから、規制等に関しては道半ばの印象が拭えません。
自主規制団体による監視や啓蒙活動が実情と言ったところでしょうか。
投資詐欺で引っかからないために
個人が持ち掛ける、お金が絡むうまい話、いわゆる儲け話やお得な話には、基本的には乗らない方が得策です。
これが化粧品や病院の評判といった日常生活に関わることなら話は別ですが、投資については不確定要素が多過ぎることと、金融に通じていない人がほとんどであることからリスクが非常に高くなります。
儲け話を聞いただけで、自分も儲かると確信してしまうことがダメなわけで。
また邪な気持ちが安易な儲け話に飛びつくことも原因です。
自分で調べる能力、確認する行動力、しくみを知る理解力が乏しければ、簡単に大事な資金を失うと言えます。
まとめ
「なぜ危うい投資に興味を引かれるのか?個人の信用で数百万数千万を投資するのはリスクでしかない!」というテーマで、投資について書きました。
芸人さんが絡んだ投資トラブルは、結構な規模です。
金額もそうですが、同業者を巻き込んだのは良くなかったかも・・・。
もしかすると自分が良い思いをしたがゆえにシェアの精神がそうさせたのかもしれませんが、同じようになるわけがありません。
ただ、いい顔をしたかった可能性も否定はできませんが、勧誘された方はショックとしか言えないでしょう。