高齢者向けシェアハウスが人気上昇中!メリットや問題点、サービス付き高齢者向け住宅との違いなど

※広告

最近は高齢者向けシェアハウスが登場し、人気上昇中なのだそうです。そんな高齢者向けシェアハウスのメリットや問題点、サービス付き高齢者向け住宅や介護付き有料老人ホームとの違いなどについても説明します。

高齢者向けシェアハウスが人気上昇中

シェアハウスというと、結婚前の若い人たちが、なんだか和気あいあい楽しく過ごしているイメージがありますが、なんでも最近では高齢者向けのシェアハウスが増え、人気を呼んでいるそうです。

考えてみれば、高齢になるに連れ、また単身の身となる人も増えるわけですから、年金暮らしで住宅費など抑えたい人や人寂しいと感じている人などには、シェアハウスに住むというのも良いかもしれませんね。

実際、企業が高齢者向けシェアハウスとして運営しているものばかりではなく、友人同士で1つの家を借り、そこで共同生活をするといったスタイルもあるようです。

確かに私も漠然とながら、田舎の広い家で将来的に「友人たちと一緒に暮らすのも楽しいかもな」なんて空想したことがあります。

「共存」できる人たちであれば、そういったこともわりと可能なのかもしれませんね。

広告

高齢者向けシェアハウスのメリット

高齢者向けシェアハウスは、いわば共用部があるアパート型の集合住宅に住むことを指します。

べつに住居はアパート型でなくとも、これを満たしていれば一軒家でも良いわけですが。

いずれにせよ、各個人の部屋とは別に、共有スペースのようなものが設けられている必要があります。

高齢者向けシェアハウスに住むメリットとしては、

  • 家賃が安く抑えられる
  • お互いに協力しあって暮らせる
  • 寂しくない・孤立化しない
  • 情報が得られやすい
  • ボケ予防・うつ予防になる

といった点が挙げられます。

共有スペースがキッチンのように冷蔵庫や調理器具などの用意がされていれば、入居する際も持ち込む荷物が少なくて済みますし、生活道具を揃える資金も必要ないといったメリットもあります。

本来、高齢者の一人暮らしとなると、わりと高額なサービス付き高齢者向け住宅(サ高住)の利用を検討するケースが多いようですが、資金的に難しい人などにとっては、高齢者向けシェアハウスはありがたい存在だと言えるでしょう。

また、ビジネス目線で見た場合、空き家になっている古い家をリフォームして、高齢者向けシェアハウス仕様に改築すれば、安い費用でサービスを提供する側にもなれそうです。

こういった需要と供給に目をつけてビジネス化する人たちも、今後増えそうな気がします。

高齢者向けシェアハウスの問題点

ただ、高齢者向けシェアハウスには良い点ばかりでなく、問題点も少なくないでしょう。

まずは、集団で生活するといううえでの問題点です。

どうしても性格や習慣の異なる人同士が1つの家で暮らすとなると、お互いに合う合わないや、感覚の違い等からトラブルに発展することも起こるでしょう。

他者に対して広く心を開き、許容範囲の広い人同士でないと、なかなか集団生活は難しいです。また、一緒に住む上でのルール化もきちんと決めておかないと、破綻しそうですね。

これは高齢者向けシェアハウスを運営する側が、ある程度きっちりと管理する必要があるでしょう。

また、高齢者ならではの問題点もあります。

入居時には問題にはならかったものの、長く住むうちに認知症が進み、自分自身で生活することがままならなくなった場合に、どう対処するのか、どこまでがお互い協力すべきなのか、といった問題です。

ある程度、同じ高齢者向けシェアハウスに住む人たちは、認知レベルも同程度である必要があるでしょう。身寄りのない入居者もいるでしょうから、生活がままならなくなった時の事も含めて、入居前にきちんと説明できる仕組みづくりが求められます。

基本的にシェアハウスは各人同士の交流を好むタイプの人でないと共同生活は難しいでしょうから、その点も事前にしっかりと面接し、できれば居住するメンバーの意見も求めながら決定すると良いかもしれません。

広告

サービス付き高齢者向け住宅(サ高住)との違い

高齢者が1人で暮らす場合、利用する機会の多いものに「サービス付き高齢者向け住宅」(サ高住)というものがあります。

サービス付き高齢者向け住宅とは、介護不要の人も入居でき、基本は賃貸契約のみで、オプションとして介護サービスなどを付けることができるものです。

サ高住は、認知能力も高い高齢者から、いざという時の安心感を得られながらも外出・外泊などの自由度の高い生活ができるということで人気を得ていますが、そのかわり家賃が一般の賃貸と比べるとやや高めであるという面もあります。

ちなみに、介護付き有料老人ホームとサ高住との違いは何かというと、介護付き有料老人ホームは基本的に介護が必要な人が入居対象者であり、居室と介護サービスのセットでの契約となるため、利用料が非常に高額となります。

サービス付き高齢者向け住宅は、一般的に月額費用が10万円からといった感じのところが多く、介護付き有料老人ホームは月額15万円からに加え、入居時に数百万円の初期費用が掛かるところが多いです。そう考えると、高齢者向けシェアハウスは利用料が月額数万円とかなり格安となり、経済的に助かるという人は多いでしょう。

まとめ

北欧では以前から高齢者向け共同住宅「グループリビング」という文化があり、高齢者には人気があります。

まさに、今回の高齢者向けシェアハウスは、このグループリビングにあたるのではないかと思います。

近年では年金問題などが浮き彫りになり、年金受給生活者は日々の生活に苦労をしている方も少なくありません。

そんななか、もっと日本にも高齢者向けシェアハウスができて一般的にも浸透していけば、将来のライフプランも変わりそうですよね。

世の中はどんどんと変化をしていきますので、それに合わせて柔軟に対応できるよう、頭や考え方は柔らかく、コミュにケーションスキルも高くしておきたいですね。

どんな状況でも楽しめる、そんな人こそ幸せな人生が送れそうです。

参考になったらシェアしてくださいね!