この10月から変わること ふるさと納税・最低賃金・106万円の壁ほか 生活に影響するルール変更も
10月からいくつかルールが変わります。大きいところではふるさと納税のルール厳格化やインボイス制度の開始でしょう。また最低賃金や新型コロナの医療費支援、106万円の壁、中古車の価格表示に関するルールも変更されます。改正のみならず改悪とも捉えるものもあります。生活に影響するルールの変更もあるので、しっかりとチェックしておいてください。
もくじ
生活にも影響するルール改正が10月から開始に
この10月から変わることがいくつかあります。しかも意外にもわりと生活にも関係してくるルール変更がありますね。
インボイス制度の導入くらいしか、ニュースなどではあまり騒がれていない感じですが、個人的にはふるさと納税のルール変更などは、かなり大きいと思っています。
という訳で、10月からどんなルールが変わるのか、見ていきましょう。
家庭にも影響してくること
家庭に影響してくるであろうルール変更には、
- ふるさと納税のルール厳格化
- 最低賃金の引き上げ
- 新型コロナの医療費支援の縮小
- 106万円の壁対策
- 中古車の価格表示のルール変更
といったところでしょうか。
まずは物価対策に関するルール変更です。
106万円の壁対策については、企業に対する助成金ですが、130万円を超えても扶養家族から外れないで済むような対策も向こう2年間行われるような話も出ているようです。
最低賃金の引き上げも物価対策の1つでしょうが、これくらいの引き上げでは最近の物価上昇率に見合っていませんね。
また、新型コロナが5類になったことから、新型コロナの医療費支援の縮小されます。このことで新型コロナに感染すると、これまでよりも自己負担が増えます。
入院費に対する補助負担額も減額されるので、新型コロナには感染しないように気をつけたいところです。
そして、最近何かと問題の多い中古車関連ですが、中古車の価格はこれまで中古車自体の価格に整備料などがプラスアルファされて支払う仕組みになっていましたが、このプラスアルファの部分が何にいくら掛かるのかが分かりづらく、総額で結局いくら支払うのかが分かりづらい面がありました。
悪徳な中古車屋では、見せかけ上の中古車の価格は安くしておき、この言わばグレーなプラスアルファ部分で水増し、トータルで利益を出すようなことをする業者もあり、これが問題となっていました。しかし今後は支払総額が表示されるようになるので、購入時に支払うべき総額が明確んあります。ようです。
なので、なんとなく中古車の値段が上がった?という気がするかもしれませんが、そういうわけではありません。今後は整備料や税金などコミコミ価格なので、安心して購入できるようにはなります。
それから、個人的には1番気になるのがふるさと納税のルール厳格化です。
これにより、利用者の立場から一言で言うと、ふるさと納税のうま味が減りました。
自治体によっては魅力的な返礼品が用意できなくなり、税収が減るところも出てきそうな気がします。
かなりふるさと納税も浸透してきていただけに、ふるさと納税のルール厳格化は残念なルール変更な気がします。
事業者などに影響してくること
主に事業者に関係してくるルール変更が、
- インボイス制度の実施
- ステマ規制
でしょう。
個人にはあまり関係ないかもしれませんが、個人事業主など事業者にとってはわりと大きなルールの変更がありました。
その最たるものが、インボイス制度の実施でしょう。
これについてはかなり反対意見が出ており、ギリギリで取りやめになることを期待していましたが、強行されましたね。
これは個人事業主やスモールビジネスを行っている年間売上1000万円以下の免税事業者にとっては、かなり痛い制度です。
これにより廃業する業者も少なくないのではないかと思います。また、いまは起業ブームのようなものも起き始めていますが、この制度は起業ブームを失速させかねない制度に思えます。
副業もうまくすると事業に発展することもあるわけですが、こういった制度が始まってしまうと、副業ブームにも影が差し、ベンチャー企業などの立ち上げ減少にも繋がり兼ねません。
それがやがて日本全体の景気悪化にもつながっていくと…。負の連鎖が起きなければよいのですが。
ステマ規制の方は、アフィリエイトを行う事業者に関係するルール変更で、消費者が誤って購入しないよう、広告だとわかるように表記をしなくてはならないというルールです。
悪質なものは罰すべきだと思いますが、こちらもあまりに厳格にしてしまうと、売れるものも売れなくなり経済の失速を招きかねないと思いま。
全体的に厳格化されたルール変更
今回のルール変更は、全体的に細かな点で厳格化されたルール変更であったように感じます。
ふるさと納税にしても、インボイス制度にしても、中古車の価格表示にしても、ステマ規制にしても。
誰かが不当に損をするというのは当然避けなければなりませんが、何でも厳しくすればよいと言うのではなく、多少のゆとりがないと発展を妨げてしまいかねないと思います。
それでなくとも今の日本は閉塞感にあふれています。元気な日本を取り戻すには、各自がもっと自由に動けるようなルール改正も行ってほしいと思います。
まとめ
この10月からいくつかルール変更がありました。
主なルール変更は、次のとおりです。
- ふるさと納税のルール厳格化
- 最低賃金の引き上げ
- 新型コロナの医療費支援の縮小
- 106万円の壁対策
- 中古車の価格表示のルール変更
- インボイス制度の導入
- ステマ規制
全体的に引き締められる方向にルールが変更されたイメージです。
なかでもふるさと納税のルール厳格化とインボイス制度の導入は、経済を失速する方向に地味ながらも大きな影響を及ぼすと考えます。
今回のルール変更は全体的に明るい方向ではなく、学校でいうと校則が厳しくなったというイメージのものなので、国民としてはあまり楽しくないものと言えるでしょう。
もちろん問題のあるルールは改正されるべきですが、少しは楽しくなる方向へとルールが改正されることも希望します。