保険は何に加入するべき?そもそも必要なの?加入すべき保険の種類と条件の見極め方について

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保険は何に加入するべきなのか、補償額はどう決めるべきなのか、そもそも保険って必要なの?そんな保険に関する疑問や、加入すべき保険の種類、条件の見極め方について解説します。

そもそも保険とは何か?

大人になるにつれ、いつの頃から保険に加入すべきかどうかという話が出てきます。

特に子供が生まれたり、家を購入したりするタイミングで、保険の加入すべきかどうかといった話は、ほぼ確実に出てきます。

ただ、「保険」と一言で言っても、様々な対象に対する保険があります。

しかし、保険はいずれも万が一に備えるものであって、確かなことは「いま現在は困っていない」ことに対して支払うものであることです。

つまり、何も起こらなければ、1円も払わずに済むお金に対し、いま支払うことで「安心」を買っているに過ぎません。

保険は投資ではないので、払い続けてもお金が増えることはありません。

これらのことをまず念頭に起き、保険というものについて考えましょう。

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加入検討すべき生命保険は全部で3つ

万が一が起きなければ、ただお金を払い続けることになるだけで、一円も得をしない保険ですが、未来は何が起こるかわからないというのもまた事実です。

生命保険に加入している割合は、男性が78%、女性が82%だそうです。また、加入率は男女ともに50歳代が最も高いようです。

50代は体の変化も訪れる年齢であるとともに、子育てで最もお金がかかる時期でもありますので、この年代が補償を厚くしておきたいと思うのも当然でしょう。

生命保険には、

  • 死亡保険
  • 医療保険
  • がん保険

の3つがあります。

死亡保険は、家族構成によってどれくらいの補償額にするかを決める必要があります。

例えば家族がいない場合は、自分の死後に誰も金銭的に困らないのであれば、自分の葬儀代が賄う程度の保険で十分かと思います。その場合は、死亡保険でなくとも、医療保険や共済などの軽いものでもカバーできます。

しかし子供がまだ小さく、この先に養育費や学費などがたくさん必要だという場合は、そういったことを考えたうえで補償額を決める必要があります。

ただ、住宅は購入する際に団体信用生命保険に加入しますので、万が一の場合は返済が免除されます。

死亡保険は補償額を上げれば上げるだけ高額になりますので、そのあたりのバランスも十分に考えて補償額を決めましょう。

また、医療保険とがん保険に関しては、優先すべきはがん保険の方になるかと思います。

というのも、日本国民が加入している健康保険制度は医療費に対してはかなり優れており、健康保険組合から限度額適用認定を受けることにより、自己負担限度額は月額で最大87430円までにとどめることができるからです。

そのなかで、がんの治療に関しては、保険適用外の治療というものがたくさんあります。これらを行うと莫大な治療費がかかってきます。これをカバーするために、がん保険に加入しておく必要があるのです。

いまや生涯でがんになる割合は、男性の2人に1人、女性の3人に1人と言われています。また、がんは1度のみならず、2度、3度となることがあります。

がん保険に加入する際は、1回のみでなく複数回のがんに対して保険が適用される商品を選ぶようにしましょう。

自動車保険について

自動車を所有していない人は、自動車保険については考える必要がありません。ただし、自動車を所有していたら、必ず自動車保険には加入しましょう。

自動車保険は、自賠責保険という車にかけるものと、任意保険という人にかけるものとがあります。

自賠責保険は、車検を通すためには必須の保険なので、これは車を所有する限り誰もが加入する保険になります。

問題なのは任意保険に加入するかどうかです。

しかし、自動車を運転する限り、任意保険には必ず入ってください。

車を運転するということは、自分の意志とは反して、間違って人を傷つけてしまったり、時には死亡させてしまうこともあるということです。

人の死をお金で償うことはできませんが、それでも償う姿勢を見せる唯一の手段がお金になるでしょう。

しかし、自賠責保険で保証される額はそう多くありません。

また、自賠責保険の補償範囲は、対人賠償に限られます。事故を起こした際の物損に関しては対象外です。

そのため、事故で何かを壊してしまった場合、任意保険の対物補償に加入していない限り、莫大な保証金を請求されても自分で支払わなければなりません。

なので任意保険に加入し、対人補償・対物補償共に保証できる状態を作っておきましょう。

任意保険の加入は自動車を運転する人の責任を果たすうえでの義務だと思います。

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火災保険(地震保険)について

火災保険(地震保険)についても、家を所有しない限り関係ありません。

しかし、家を購入したら火災保険には加入しましょう。おそらく、購入時に長期スパンでの火災保険に加入することになるはずです。

火災保険の補償対象は「建物」だけでなく「家財」も含まれます。

また、火災保険の補償は火災のみではなく、

  • 風災・雪災・雹災
  • 水災
  • 水漏れ
  • 物体の落下や衝突
  • 不測かつ突発的な事故
  • 盗難

などにも対応しています。

火災保険の補償額については、建物の評価額をベースに決めると良いでしょう。

家財の補償額については、失った家財すべてを新品で買い戻すことを前提に、補償金額を設定するのが一般的です。

ただし、家財として該当しないものもあります。その点をよく理解して補償額を決めてください。

お金持ちは保険に入らない?

そもそも保険とは、万が一の際に生じた損失に対し、自分では補償できないから加入するものです。

しかし、その損失を保証できるだけのお金を持っているなら、わざわざ保険に加入して高いお金を払い続ける必要はありません。

むしろその保険料を投資に回せば、長い年月でさらに資産を増やすことだってできるでしょう。

つまり保険とは、実は持たざるものこそが加入する商品なのです。

まとめ

保険とは、万が一の際に生じた損失に対し、自分では補償できない部分をカバーするための商品です。

なので、その損失を保証できるだけのお金を持っているのなら、保険には加入する必要はないと考えることもできます。

また、保険は住宅費、教育費と共に、人生の3大費用の1つと言われています。

あまりに未来の不確定要素に対して不安がり、不必要な部分にまで補償を厚くすると、保険金ばかりを払う人生になりかねません。

保険は投資商品ではないので、資産が増えるということはありません。最低限必要な部分のみをカバーするようにして、残りは投資などで備えるほうが良いでしょう。

死亡保険に関しては、その時々の状況や環境に合わせて補償額を見直すと良いでしょう。

一般的に50代が子育てなどで最も人生でお金がかる時期です。それを過ぎたら補償額を見直すタイミングです。

老後に対しての貯蓄額を増やすためにも、ライフプランをベースに保険も見直してみてください。

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