いまどきの単身赴任事情 20年前との違いは?単身赴任は何年が限界?生じるリスク・単身赴任談など

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いまどきの単身赴任事情についてお伝えします。20年前と今とでは、単身赴任の状況の違いには、どういった変化があるのでしょうか?また、単身赴任は何年が限界か?生じるリスクにはどのようなものがあるか。私の知人の単身赴任談なども併せてご紹介します。

単身赴任率が増えている

20年前と比べ、現在の単身赴任率、どちらが多いのでしょうか。

既婚男女における単身赴任率を調べてみたところ、男性の単身赴任率は20年前はおよそ15%だったのに対し、現在では54%強と、圧倒的に家族で転居はせずに、単身で転勤する傾向が強いようです。

実際、私の知人でも、既婚で子供なしの場合でも、転勤は旦那の単身赴任が多いように思います。

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なぜ単身赴任率が増えた?

単身赴任率が増えた理由の1つは、住宅事情にあるかと思われます。

既婚の場合でも、住宅を購入した後に転勤が決まった場合、家族が残るというケースが多いようです。これは子供のいない家庭の場合でも例外ではないようです。

また、その理由として、妻である女性の方も仕事を持っており、そのため仕事を優先するがゆえに残るといったことも理由として大きいと思われます。

反対に、女性側が単身赴任するケースも少なくないようです。

単身赴任するならどこがいい?

単身赴任で移動する土地は様々です。

大抵は自分が希望した土地に行けるわけではないでしょうが、もしも選べるとしたらどの土地で働いてみたいかということは、誰しも考えることではないでしょうか。

そんなみんなが、もしも単身赴任するとしたら住んでみたい土地のランキングがこちらです。

  1. 東京
  2. 大阪
  3. 北海道
  4. 福岡
  5. 沖縄

なんだか、これを見ると、地方の人は都会に憧れ、都心の人は地方(旅行したい土地)に憧れているといったイメージです。

いやきっとそのまんまなのでしょう。仕事だって言っているのに(笑)。

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単身赴任は何年が限界か

単身赴任の期間はケースにより様々だと思われますが、一般的な単身赴任期間は平均して3年程度が多いようです。

それに対し、単身赴任となった場合、何年くらいが離れて暮らす限界と考えている人が多いのでしょうか。

この限界の期限ははっきりしませんでしたが、10年以上にわたり単身赴任を続けたころに、「何のために働いてきたのか…」と感じる人も少なくないようです。

また、家族が離れて暮らすことにより、様々な問題も生じます。

親子関係や夫婦関係にヒビが入りやすいのが、単身赴任の大きな問題の1つです。

子供と一生に過ごす時間が短いため、子供の成長が感じられないという寂しさや、また残った妻の方でも子供の世話をワンオペで行わんければならない大変さなどがあります。

場合によっては、浮気が生じ、家庭が崩壊するなんていうことも…。

これでは何のために働いているのか、それこそ意味がわかりませんよね。

このように、なかなかリスクを伴うのが、単身赴任の実態でもあります。

私の知り合いの単身赴任談

私の知り合いで単身赴任をしていた(いる)人たちの事例をいくつかご紹介しましょう。

ケース1:地方銀行マン

銀行マンがいますが、彼は日本中あちこちで単身赴任をして、50代に入りやっと家族のいる元の勤務地に戻ってきました。

彼いわく、単身赴任はとても気楽で、休日は自分の好きなことをして過ごせるし、その土地々々を旅したりその土地の美味しいものを食べたり、転勤先で新しい知人が増え、そのコミュニケーションがあったりと、とても楽しかったと言っています。

その反面、大学になる息子がいるのですが、息子と接する機会があまりに少なかったので、息子のことをよく知らないとも言っていました。何が得意で、どんな性格なのか、どんなふうにこれまで生活してきて何に悩んでいたのかなど。

それらは母親である奥さんがフォローしていたのでしょうが、傍から見ていると、脳天気な父親に見えてしまいました。本人はさほど問題に思っていないようですが(さすがに子供が赤ん坊のときは離れるのが寂しかったそう)、息子や奥さんはどう思っているのでしょうね。

ケース2:ゼネコン勤務

別のゼネコンに勤める友人は、会うたびに住んでいる場所が異なるといった転勤族で、子供はいませんが既婚者でありながら、いつも単身赴任です。

彼の場合は給与面も充実しているので、奥さんは専業主婦です。と言っても、旦那が購入したマンションで、働くことなく悠々自適な一人暮らしを満喫しているといった感じです。

傍から見ていると、この奥さんを養うために彼は働いているのか?といったようにしか見えず、自分ならそんな結婚なら独身のほうが良いと感じてしまうのですが、人それぞれ考えておいうのがあるのでしょう。当然本人には、それ以上は何も言わないことにしています。

ケース3:非営利団体勤務

とある非営利団体に勤めている知人の話しですが、地方から都内に単身赴任をしており、その組織の殆どが単身赴任者で構成されています。

しかも役職が変わりながらも地元に戻ることはなく、延々と何十年も単身赴任を続けています。そしてその組織の半分以上が不倫をしているという、もはやなんだかわからない状態です。

こうなると、「幸せってなんなんなのだろう」と考えさせられてしまいます。

まとめ

いまどきの単身赴任事情について調べてみましたが、これらはいまどきの30代以上の会社員の意見のような気がします。

もっと若い人は会社に対する忠誠心や、終身雇用に対する気持ちなどは希薄でしょうから、単身赴任を命じられたら拒否するか、それが認められなかったら辞めてしまうという人も少なくなさそうな気がします。

実際、これまでの世の中では「仕事が人生の中で大きなウェイトを占めるものと捉えられていたため、「会社の命令は絶対的」な風潮がありました。

しかし、上述したように、単身赴任には家族崩壊のリスクというものも少なくありません。そう考えると、言われるがままに転勤したり、その辞令を飲まなければ解雇といった風潮は、社会的な暴力にも思えてきます。

今少しずつそういった風潮が変わりつつありますから、今後はさらに意識が変わっていくのではないかと思います。

働き方や働くことの意味というものも、どんどん変化しているところですから、この先の10年では、もっと違った単身赴任像があることでしょう。

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