旧車乗りあるある「古い車って壊れませんか?」の質問に、何故か「それほど壊れないよ」と答えるなど(笑)

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最近巷では空前の旧車ブームが巻き起こっていますね。旧車に興味を持ちはじめ、乗ってみたいなと思っている人も多いのではないでしょうか。そこで旧車乗りなら思わず笑みが浮かぶ「あるある」の質問、「古い車って壊れませんか?」についてと、その回答や旧車に乗ってうん十年の私の経験談などをお伝えしようと思います。

何故か今、空前の旧車ブーム

いま日本国内では、空前の旧車ブームが起きているのをご存知ですか?

少し前から芸人さんを中心に、やたらと旧車に乗る人が増え、そのブームが俳優さんなど芸能界に広がり、そしてその様子をYouTubeで流すものだから、もうみんなが旧車に興味を持ち始め、いまとんでもなく旧車の値段が上昇しています。

きっとあと数年したら、なんであんなポンコツに大金はたいたんだろうって、後悔する人も出てくるでしょね(笑)。

それくらい何でもかんでも古い車やバイクと言うだけで値段が上がっています。少し前までは誰も見向きもしなかった不人気車なんかも、今では「レア車だ!」なんて言われて、喜んで高い値で買っている人もいたりして、なかなかすごい状況です。

もちろん、個人の趣味なので何にお金を使おうが、全くもって個人の自由。そして私もどちらかというと、現実的な女性からすればしょーもないモノにお金を使う、旧車やビンテージ好きなので、ポンコツに大金払って喜んでいる人の気持ちがよーくわかります(笑)。

私も実家の車が旧車だったので、免許取り立てからいきなり旧車に乗り、自らの車を購入する際も旧車を手に入れて今も乗っているという筋金入りです。オートバイに関しても20歳のときに買った新車を未だに所有(30年以上)して乗っていますから、今の旧車ブームが起こるずっと前から旧車界隈の状況をよく知っています。

なので、最近の旧車ブームによる価格高騰はちょっと異常なレベル。もう少し冷静になったほうが良いよと言いたい、そこまで価値はないぞと(笑)。

その昔、古着ブームがあって、リーバイスのボロボロの501のビッグEが10万とかで売られていたことがありました。今は誰も欲しがりませんが、まさに今の旧車ブームはそんな感じがします。

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旧車乗りあるある

よく旧車に乗っていると、年配の方とか、車に興味を持たれた方とかに話しかけられたりします。

また、職場や知り合った人と話が弾んで、旧車に乗っていることが話題になった時など、決まって聞かれる質問があります。

それは「自分も旧車に乗ってみたいんですけど、壊れませんか?」というもの。

この質問、旧車乗りならよくされるであろう、ダントツ1位のあるある質問です。

そして笑ってしまうのが、必ず旧車乗りの答えが、「それほど壊れないよ」というもの(笑)。

この会話のやり取り、旧車乗りの「超あるある」なんです。

私ももう何十回となく繰り返したやり取りですが、「それほど壊れない」と答えてしまいます。でもその言葉は信じてもらえず、ほとんどの人がその後旧車を買うということはありません。

そういった会話を交わした人から、後日、「車買いましたよ」なんて報告があると、たいていは今の車を買っていると言うね。なんなんだか。

「旧車がそれほど壊れない」という言葉は、やはりどうしても信じてもらえないみたいです。

そう考えると、今の旧車ブームで多くの人が旧車を買っていることに驚きです。きっとそういう人が買う旧車って、セカンドカーなんでしょう。お金持ちなんですよね、いま旧車を買っている人たちって。

ちなみに私は旧車がファーストカー(それしかない)ですけど(笑)。

旧車は本当に壊れないのか?

ところで、本当に旧車はそれほど壊れないのでしょうか。

正直に答えると、普通の感覚でいうと「壊れます」。

でも旧車乗りは、それを故障と認めていないだけです。

そしておそらく、本当にそれを故障とは思っていない人が多いのだと思います。

例えば、窓の開閉ハンドルがぽろりと取れたとしましょう。それは故障ではなく、外れただけです。だからまた付ければ良いので問題ありません。

バッテリーが上がったら、それは電池が切れただけなので充電すればOK!スマホだって電池切れることあるじゃん!といった感覚です。

オイルがちょっと漏れている場合は、「オイルが入っている証拠だよね」。量を見て足しておけば問題なし。むしろオイルがだだ漏れしていなくて良かった!パッキンは次のオイル交換の時に新しいのに変えてやろう。

セルが回らなくなったら、セルは消耗品だから、寿命が来たのかな。けっこう長く使ったもんね。新しいのに交換すればOKでしょ!中古で程度の良いやつでもいいかな。

クーラーが効かない場合は、冷媒ガスが抜けちゃったんだな。仕方ないよ気体は抜けるものさ。気が向いたらまた冷媒ガスを入れよう。まぁ、別にクーラーなくてもいいけど。

こういった感じで物事を考えている人が、旧車乗りには多いように思います(笑)。

でも、今の車は不具合が起きること自体が少なので、一般の人から見ると、旧車のちょっとしたトラブルを故障と捉えてしまうのでしょうね。

車とは、走って、曲がって、きちんと止まれば、あとは全てオプションです。こういった気持ちが長く旧車に乗り続けていると、自ずと身につきます。

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旧車は車であって車じゃない?

現代の車はとても良くできており、本当に不具合も少なく誰でも快適に運転でき、素晴らしい移動の道具だなと思います。

それに比べると、旧車はかなり原始的な乗り物です。特に1970年代以前の車なんかは特に。

エアコンが無いどころか、クーラーさえ付いていなかったりしますので、夏場の車内は大変な状態です。走行中はまだ風が入るので良いのですが、渋滞なんかだともう大変。熱中症になりそうです。

他の車は窓を閉め切り、エアコン全開で代わりに熱風を外に出しています。その熱風を窓を開けている旧車はもろに食らうんだから、昔以上に車内も暑くなるというものです。

笑っちゃうのが、猛暑日に普通の車に乗っている人が車から降りたら「暑い~!」と言いますが、旧車乗りは車を降りると「涼しい~!」と言いますからね。

でも、旧車乗りがなぜ旧車に乗り続けるかというと、おそらく旧車を単なる移動の道具として考えていないからだと思います。

つまり現代車と比較して、同一レベルでの車と端から考えていないのです。旧車には便利さなど求めておらず、運転すること、所有することで、既に心は満たされています。

乗り心地とか、暑いとか、早いとか、乗りやすいとか、ほぼ関係なく、旧車を乗りこなしているという状況に、酔いしれているようなもの(笑)。

なので、旧車ライフを楽しく続けるなら、できればまともな車を別に1台あると良いでしょう。

旧車がファーストカーという人は、かなりの変態だと思いますよ。

旧車は家族の一員

旧車に乗っていると、今日もエンジンが掛かった!途中で止まることなく無事に帰ってこれた。そんなことだけで十分に嬉しいものです。

普通の車なら当たり前のことですが、旧車に対して旧車乗りは過度な期待をしていないので、当たり前に動くだけで最高!となるのです。

どこか調子が悪かったりすると、大丈夫かな?しばらく洗車していないから、機嫌を損ねちゃったかな?ごめんよー、なんて、まるで生き物を扱うかのよう。

調子が良いときは、「よーし、いい子だ!」なんて、まるで愛犬に接するかのような(笑)。

旧車のある生活とは、大切な家族が増えたような、そんな感覚があるものです。こうした気持ちが湧く人は、きっと旧車に長く乗れるでしょうね。

反対に、常に調子が良いことが当たり前と思って旧車を所有するなら、きっと耐えられないかもしれません。

旧車は言うなれば、良きパートナーの老犬みたいなもの。

なので、いたわりあって、共に励まし合って、付き合うものなのです。

まとめ

旧車に興味を持った人が増えているので、どうしようかな?買おうかな・やめようかなと、悩んでいる人もいるかなと思ったので、リアルな旧車乗りが体験談を含めてお伝えしました。

でもね、はっきり言うと、「悩んでいるなら、失敗覚悟で一度乗ってみなよ!」そう言いたい。

そして、実際に旧車を手に入れて触れて、どう感じるか。これが大事だと思います。

案外とトラブルも楽しめる体質かもしれませんしね。トラブルは後に良い思い出になりますよ(遠い目)。

故障して修理費がかさんだら、しばらく修理代が貯まるまで放置しておいてもいいじゃないですか。

令和は「風の時代」。マイペースでのんびり生きるのに、旧車のある生活は意外とマッチしているように思いますが、いかがでしょう。

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