ミモザの種をまく時期と熱湯で発芽率を上げる方法 種の収穫方法やミモザの育て方について
ミモザの種をまく時期っていつごろなのでしょうか。種の発芽率を上げる方法として、熱湯を使う方法があるそうです。その他、ミモザの育て方や種の収穫方法、注意すべき病気や害虫などについてもお伝えします。
もくじ
ミモザの種をまく時期
ミモザ(銀葉アカシア)の種をまく時期は、3~5月、もしくは種を取ってすぐまくのが良いようです。
種が取れた時にその場で播く場合は良いのですが、一度乾燥させたミモザの種は休眠状態となるため、なかなか発芽しにくくなるそうです。
そんな発芽しにくくなった種の発芽率を上げる方法として、種を熱湯に浸したり、種の表面に傷をつける方法もあります。
一般的に、ミモザの種は赤玉土(小粒)にまき、軽く土を被せた後に霧吹き等でたっぷり水を与えます。
発芽温度は15℃~25℃で、1~3週間程度で発芽します。
熱湯を使ってミモザの種の発芽率を上げる
ミモザは種が硬い殻に包まれているため、発芽率がとても低く、普通に種まきしてもなかなか発芽しません。
そこで、熱湯に浸し吸水作業し、発芽率を上げる方法が取られます。
方法としては、ミモザの種を熱湯に一晩つけた後、種をまきます。
種の上には軽く土を被せ、発芽するまで土を乾燥させないように注意して水やり続けます。
すると、1~3週間ほどで発芽してきます。
10cmほどまで芽が生長したら、鉢に仮植えするか庭に植え付けると良いでしょう。
ミモザの育て方
一般的なミモザの育て方について説明していきます。
日当たり・置き場所
ミモザは、日当たりがよく風通しのよい場所を好み、水はけのよい土を好みます。
日当たりのよい場所の方が、花の付きも良くなります。
ただし、真夏の直射日光の当たり過ぎは葉焼けの原因になるので注意が必要です。
また、ミモザは風通しのよい場所を好みますが、樹木が若いうちは強風で折れることもありますので、添え木などをして折れないように対策も行ってください。
水やり
ミモザは基本的に乾燥気味を好む樹木なので、地植えで根付いてからの水やりは特に必要ありません。
地植えで植えつけてから1年未満のものや、鉢植えの場合などは、土の表面が乾いたらたっぷり水を与えてください。
その際の鉢植えの水やりの目安は、鉢底から流れ出てくるくらい、たっぷり水を与えることです。
肥料
ミモザは空気中のチッ素を取り込んで栄養にする性質があります。
そのため、肥料内にチッ素は必要なく、カリウムとリン酸が多い即効性化成肥料を与えると良いでしょう。
肥料は主に、花を咲かせたあとの消耗したエネルギーを回復させるために与えるのが目的です。
なので、開花後の4~5月頃に、土の表面にばらまくようにして与えるのがベストです。
ミモザの病気と害虫
ミモザの病気として特に気になるものはありませんが、カイガラムシという害虫が付きやすいのが問題点です。
特に日当たりや風通しの悪い場所に置くと、カイガラムシが発生しやすくなりますので、注意してください。
カイガラムシは梅雨から初秋にかけて特に発生しやすく、葉や枝に寄生して生育を阻害します。
柔らかいうちであれば歯ブラシなどでこそげ落とせます。固くなってしまったり大量に発生した場合は、薬剤散布が効果的です。
ミモザの種の収穫方法
ミモザの種は、花が咲いた後に種ができるので、サヤが茶色くなってから収穫します。
採取した種はすぐにまくか、翌年の春まで保管しておいてください。
種は乾燥に弱いので、湿らせた砂に混ぜてビニール袋に入れて密閉したうえ、冷蔵庫などの冷暗所で保存しておくことをおすすめします。
まとめ
ミモザはアカシアとも呼ばれ、黄色やオレンジ色の小さくふわふわした鮮やかな色の花を2月~4月頃に咲かせます。鉢物の他、切り花やリースとしてもとても人気の高い春の花です。
ミモザ(アカシア)の花言葉は、「優雅」や「友情」という意味があるそうなので、春の訪れとともにお友達に送るなんて言うのもなかなか粋かもしれませんね。
ミモザを育てるのなら、種を収穫してすぐにまくのが最も簡単な方法です。この方法だと、種をまく時期も、発芽率を上げる方法も気にする必要がありません。
ただ、ミモザは非常に大きく育つ植物なので、地植えをする場合は植える場所をよく考え、近所迷惑とならぬよう毎年の剪定もきちんと行うよう心がけてくださいね。